みなと

はてなブログに引っ越しました。 https://minartsuzuki.hatebl…

みなと

はてなブログに引っ越しました。 https://minartsuzuki.hateblo.jp/

マガジン

  • アートや演劇あれこれ

    おもに観た作品のことについてまとめています。

  • エッセイのようなもの

    エッセイのような、とりとめのない文章をまとめています。

  • 詩です。このマガジンは、天才チンパンジーのアイちゃんが編纂しています。

記事一覧

はてなブログに引っ越しました

noteはもうたくさん!ということで、はてなブログに引っ越しました。 せっせと書いているので、見てもらえたらうれしいです。

みなと
11か月前
6

わからない、とても

分かりあう、とか、分かり合えないことから、とか、分かり合えないことへと、とか、いろいろ議論はあるようだけれども、「わかる」を前提とすること自体が、わたしには、ど…

みなと
11か月前
12

それは学べたり、資格が取れたりするものでなく、言葉にもおおよそできないだろう、生活のなかで、そのつど人にやさしくできるかみたいなことでしかない、

それらしきそれに巻き込まれない、ように、めちゃくちゃな言葉で話していきたい、どうせばかなのだからわたしたちは

みなと
11か月前
4

学振ラットレース

年末から書いていた博論に引き続き、学振の申請書を書き終わって、ようやく、束の間の息継ぎをしている。 学振というのは、日本学術振興会の特別研究員という、若い研究者…

みなと
1年前
9

「chatGPTは嘘つきだ」とchatGPTは言った

「chatGPTは嘘つきだとchatGPTは言った」という文章のおかしさを指摘してください. 「chatGPTは嘘つきだとchatGPTは言ったという発言は自己矛盾しているとchatGPTは言っ…

みなと
1年前
13

ささやかな木曜日

今年に入ってから、木曜日と日曜日を休みの日にすることにしている。 ほんとうは毎日、研究なり、執筆なり、進められたらいいのだけれど、週に2回は休まないと、どんどん頭…

みなと
1年前
3

なんだかんだ、Twitterを1ヶ月以上やめることができている。
積極的に、世の中の流れに遅れをとっていきたい。

みなと
1年前
3

作品を拡散させないために

つくづく、アートマネジメントって、芸術性と商業性のバランス感覚が命だよなあと思う。 最近見た演劇、どれもこれも、「上演中の撮影OKなのでぜひSNSにシェアしてくださ…

みなと
1年前
36

TeXi's “Aventure”によせて(劇評)

まえがき 2022年12月21日~25日、北千住BUoYで上演されている“Aventure”の評を、こちらで公開します。 この公演、わたしはドラマトゥルクで入っているので、ある意味で…

みなと
1年前
9

責任と応答あれこれ (短文)

「責任」は英語にするとresponsibility(応答可能性)とも読めるのだけれど、どちらかというと、すぐになんでも応答している人の方が責任感無いよなあと、わたしは思う。 …

みなと
1年前
8

「とつとつ」の詩

声声が踊りに向かって歩むように とつとつと白鯨の詩は星星を結いた 地球人は戯曲のなかへと放下され 溢れ出した深海の詩詩はその孤独を懐しむ やがて訪れる調査隊はくす…

みなと
1年前
13

変身の詩

脱臼させられた おれのからだは とうとうたらりと 変身させられた 改造ベルトは 重くしわがれ おれのからだ 霧散してゆく 煙草の煙は ゆらりゆらりと震え ふいに思…

みなと
1年前
17

「みんなで」とか「全員で」とか、なかなか身体がついていかないし、やさしく溶け合っていく全体こそ、わたしはおっかない、ついていけなくてすみませんと思う

絶望も希望もせず、教えたり教えられたりもせず、ぼんやり集まれるような、そういう、場、をつくりたい

みなと
1年前
6

私のねんどをこねる

わけのわからないものを、わけのわからないまま、手に書かせるということを、忘れないようにしなきゃだよなあ、とたびたび思う。 noteやら批評やら書いていると、どこかの…

みなと
1年前
14

灰色の夏休みを過ごすとき

こういうとき、Googleは容赦ないと思う。 いつから青かった夏休みが、灰色になったのだろう。 Googleフォトには、1年前の写真や5年前、10年前の写真を自動でサジェストし…

みなと
1年前
11

作曲しました

自分の近況を思いながら制作しました。27歳になりました。 ぜひ寝る前とかに聴いてみてください。

みなと
1年前
4

はてなブログに引っ越しました

noteはもうたくさん!ということで、はてなブログに引っ越しました。
せっせと書いているので、見てもらえたらうれしいです。

わからない、とても

わからない、とても

分かりあう、とか、分かり合えないことから、とか、分かり合えないことへと、とか、いろいろ議論はあるようだけれども、「わかる」を前提とすること自体が、わたしには、どうもよくわからないでいる。(このなかだと、分かり合えないことへと、の話が、私はまだわかる)

このところ、いろんな国の出身の人とおしゃべりする機会がそれなりにあって、同じとかより、違うということの方が面白かったりする、ああ、鴨の肉を食べるの

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それは学べたり、資格が取れたりするものでなく、言葉にもおおよそできないだろう、生活のなかで、そのつど人にやさしくできるかみたいなことでしかない、

それらしきそれに巻き込まれない、ように、めちゃくちゃな言葉で話していきたい、どうせばかなのだからわたしたちは

学振ラットレース

学振ラットレース

年末から書いていた博論に引き続き、学振の申請書を書き終わって、ようやく、束の間の息継ぎをしている。

学振というのは、日本学術振興会の特別研究員という、若い研究者を金銭的に支援するための制度(2、3年間、生活費がもらえる)で、多くの大学院生やポスドクが、例年凌ぎを削って申請書を書いている。

この申請書の最後には、
「本制度は、我が国の学術研究の将来を担う独創的な研究者を育てることを目的としていま

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「chatGPTは嘘つきだ」とchatGPTは言った

「chatGPTは嘘つきだとchatGPTは言った」という文章のおかしさを指摘してください.

「chatGPTは嘘つきだとchatGPTは言ったという発言は自己矛盾しているとchatGPTは言った」という文章のおかしさを指摘してください.

「chatGPTは嘘つきだとchatGPTは言ったという発言は自己矛盾しているとchatGPTは言ったという文が自己矛盾しているとchatGPTは言った」と

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ささやかな木曜日

ささやかな木曜日

今年に入ってから、木曜日と日曜日を休みの日にすることにしている。
ほんとうは毎日、研究なり、執筆なり、進められたらいいのだけれど、週に2回は休まないと、どんどん頭が働かなくなっていって、一日パソコンの前でぼんやりしていることにもなりかねないから、いけない。

だから、今日はお休みということにして、コーヒーなんか飲みながら、こうしてnoteを書いているわけであります。ごくごく・・。

昨年の梅雨、ド

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なんだかんだ、Twitterを1ヶ月以上やめることができている。
積極的に、世の中の流れに遅れをとっていきたい。

作品を拡散させないために

作品を拡散させないために

つくづく、アートマネジメントって、芸術性と商業性のバランス感覚が命だよなあと思う。

最近見た演劇、どれもこれも、「上演中の撮影OKなのでぜひSNSにシェアしてください」的なアナウンスがあって、(作品がとてもよかったとしても、)毎度毎度、げんなりしてしまう。
なんらかの演出効果がそこにあるならまだしも、そうでないのだとしたら、作品の切り売りじゃないかと、私は思ってしまうのだよな。
(いい作品も多い

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TeXi's “Aventure”によせて(劇評)

TeXi's “Aventure”によせて(劇評)

まえがき

2022年12月21日~25日、北千住BUoYで上演されている“Aventure”の評を、こちらで公開します。

この公演、わたしはドラマトゥルクで入っているので、ある意味で、客観性を欠いた批評になっている可能性はあります。他方で、ドラマトゥルクとはいっても、戯曲の立ち上げ段階での文献調査・リサーチが中心で、なおかつ、わたしは劇団員でもないので、(戯曲ではなく)上演作品としての“Ave

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責任と応答あれこれ (短文)

責任と応答あれこれ (短文)

「責任」は英語にするとresponsibility(応答可能性)とも読めるのだけれど、どちらかというと、すぐになんでも応答している人の方が責任感無いよなあと、わたしは思う。

わたしは手紙が好きだし、本も、詩も、好きだ。
それは、やっぱり書くことに時間も手間もかかる、非効率なメディアだからというのも、一つあるように思う。
(だからこそ、いまだに大学に残って、一つも役に立たない、芸術のコミュニケーシ

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「とつとつ」の詩

「とつとつ」の詩

声声が踊りに向かって歩むように
とつとつと白鯨の詩は星星を結いた

地球人は戯曲のなかへと放下され
溢れ出した深海の詩詩はその孤独を懐しむ

やがて訪れる調査隊はくすくすと笑い去ってゆくだろう
錆びついた錨を投げ捨てながら

身体は肉肉を開き海底に揺蕩い
とぷとぷと科学は空洞に谺する

ああ なにも なかったのだ
最初から この青い星には なにも なかった

わたしたちはせめて永く続いた一編の詩と

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変身の詩

変身の詩

脱臼させられた おれのからだは
とうとうたらりと 変身させられた

改造ベルトは 重くしわがれ
おれのからだ 霧散してゆく

煙草の煙は ゆらりゆらりと震え
ふいに思い出しては 桜の園燃ゆる

赦すも赦さぬもない 淡い夏草のもと
小さな幸いのため 粛々と祈るのだ

ヘリウムガスはやがて星の呼吸となり
川沿いの花畑でくしゃくしゃと微笑むだろう

燃ゆれよ燃ゆれ どうにもならね
せめて忘れたことも忘れ

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「みんなで」とか「全員で」とか、なかなか身体がついていかないし、やさしく溶け合っていく全体こそ、わたしはおっかない、ついていけなくてすみませんと思う

絶望も希望もせず、教えたり教えられたりもせず、ぼんやり集まれるような、そういう、場、をつくりたい

私のねんどをこねる

私のねんどをこねる

わけのわからないものを、わけのわからないまま、手に書かせるということを、忘れないようにしなきゃだよなあ、とたびたび思う。

noteやら批評やら書いていると、どこかの本や新聞で読んだことや、意志やらイデオロギーなどなどが、いつも、わたしの手を誘惑してくる。

「この現象はウィトゲンシュタインのこの概念が使えて、この人の言っていることはフッサールとここが似ていて、云々!」

ついつい、自分を甘やかし

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灰色の夏休みを過ごすとき

灰色の夏休みを過ごすとき

こういうとき、Googleは容赦ないと思う。

いつから青かった夏休みが、灰色になったのだろう。
Googleフォトには、1年前の写真や5年前、10年前の写真を自動でサジェストしてくる機能があって、私の青色だった夏休みをフラッシュバックさせてくる。(「あなたの5年前は、こんな1日でした!」という具合である。)
画面の中の青かった夏休みが、私の現実の夏休みを、かえって灰色にさせていくように思われる。

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作曲しました

自分の近況を思いながら制作しました。27歳になりました。
ぜひ寝る前とかに聴いてみてください。