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雑学のすゝめ

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トーク形式で、ちょっとした雑学をご紹介します! 明日のお話のネタ作りに、或いは時間つぶしに、気軽にお読みいただければ幸いです<m(__)m> その他の記事が長文でやや重めなので、… もっと読む
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2018年9月の記事一覧

文明と地図を考える その26 「天保国絵図」(前編)

文明と地図を考える その26 「天保国絵図」(前編)

前回までの記事では、寛永から元禄まで、4度にわたる国絵図の編纂について触れてきました。

今回は、江戸幕府が制作した「国絵図」の最後。1835年に製作が発令された「天保国絵図」です。

1835年というと、前回の元禄国絵図の発令(1697年)から見て実に138年後。江戸時代がおよそ280年ですから、江戸時代後期に既に差し掛かっています。

というわけで、今回のテーマは…

江戸時代の官製日本地図⑥

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古代オリンピックは、皆、全裸での参加でした。
一説にはゴール直前に抜かれそうになったスパルタのアカントスという選手が、邪魔な衣服を脱ぎ棄てたことで優勝できたため、その後少しでも速く走るために全員が最初から全裸で参加するようになったとも。
今も昔も、選手達の勝利への執念に脱帽です。

お金に関する雑記①「元王朝の錬金術」

お金に関する雑記①「元王朝の錬金術」

私も、「お金に関するコラム」というお題が出ていますのでそれに乗ってみたいと思います。
というわけで、このシリーズでは私がふと頭に浮かんだ、お金に関する事を書いていきたいと思います。

今回は

紙幣の歴史 元王朝の錬金術です。

世界で「紙幣」を最初に発行したのは中国であると言われています。

紙幣は通貨そのものに「モノ」としての価値がないため、多くの地域では貴金属などを材料にした貨幣が用いられて

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JR駅構内にあるKIOSK、語源はトルコ語のköşk(あずま屋)。欧州の簡易売店の一般的呼称で、日本には昭和48年に導入された店名です。
ここから日本流アレンジ。本来「キオシュク」なのですが、「清く・気安く」のイメージを持たせるため「キヨスク」と読ませています。微妙に和製外語…。

お金の価値は、結局「発行機関の信用の総和を発行数で割ったもの」なのかな。だから、信用のない室町幕府は通貨を発行できなかった。
そう考えると、江戸期の勘定奉行、荻原重秀の「幕府が信用を与えさえすれば貨幣は瓦でも石でもいい」という言葉は、お金の価値の本質をとらえた名言だと思います。

今日は「パフェ」の語源について。
パフェは、アイスやフルーツなど、色々とトッピングされています。
豪華で誰もが納得する完璧なデザートなので、フランス語のparfait(=完全な)がその名になりました。
ちなみに安息日(日曜)は、ちょっと遠慮して質素な「サンデー」を食べているとか。

今回はちょっとした心理のお話。
映画やスポーツを映画館や競技場で見ると感動が大きくなるのは、実は臨場感だけが理由ではありません。
人間は、自分の縄張り(パーソナルスペース)に人がいると無意識に緊張・興奮状態になります。
その興奮状態が連鎖し、さらに雰囲気が盛り上がっていくのです。

今日は言葉のお話。
よく船舶名などの末尾に「丸」がつきますが、これは古代の「麻呂」という名が変化したものとされます。
これには、言葉に霊力が宿るという言霊信仰が背景にあります。船に人名を与えて擬人化することで霊力が宿る。霊力を持った船は、その力で乗員を守ると信じられていたのです。