あみ

翻訳者(英日がメイン。IT全般、専門はセキュリティ)。社交的な人見知り。相談を受けやす…

あみ

翻訳者(英日がメイン。IT全般、専門はセキュリティ)。社交的な人見知り。相談を受けやすい体質。最近興味があるテーマはジェンダー、働き方、モチベーション。だいたい飲んでます。

記事一覧

夏の思い出

あみ
5年前
22

チェーンをかけてしまう夫

オットはとてもシンプルな人だ。これは褒め言葉。みんなが好んで難しく考えがちな事柄も、うまく紐解いてシンプルに考えられる人。 それは、彼の行動にもあらわれている。…

あみ
6年前
33

グチについて愚痴る

最近、自分が苦手なことって何だろうと考えることがありまして。その中の一つに「愚痴る」というものが出てきた。 人のグチを聞くのはかまわない(程度にもよるけど)。で…

あみ
6年前
18

月としっぽ

昨夜はちょっとした集まりがあって、久しぶりに大勢の人たちと飲みながら話す機会があった。 正直なところ、大勢が苦手だ。小さい頃はひどい人見知りだった。いや、今でも…

あみ
6年前
17

無題

雨が降っている時はつい忘れがちだけど、雲ひとつない青空の日もあったんだ。曇っている日も、穏やかな日差しが降りそそぐ日も、雪が散らついている日も、風が強い日も。お…

あみ
6年前
10

きみを見て
思いかさなり
ひらひらと

落ちるべきか
とどまるべきか

あみ
6年前
4

桜をほめちぎる

桜はたとえ数日の命でも、何も言わず精一杯咲いているのがいい。 まるで人間が観るために咲いているのかのように、下を向いて咲いているのがいい。 よくみると、野球場の…

あみ
6年前
3

点と線

だいぶ前に読んだエッセイに「友達は点と点」といった内容のものがあって、とても印象に残っている。 詳細は忘れたが、「友達とは状態ではなく、質のことを指している」と…

あみ
6年前
5

ミモザ

友達に「今日は国際女性デーだからお昼休憩の時、会社でミモザを配るんだよ」と言ったら、お花じゃなくてカクテルの方だと勘違いしたみたいで「あみは何杯飲んだの?」と聞…

あみ
6年前
2

have good chemistry

気がついたら3月。ここ数週間は天候のせいか、調子を崩している人が多かった。体調が悪いと、気分も落ちやすい。 先日、若い友人に誘われて食事に行った。聞いてほしいこ…

あみ
6年前
4

カラッポの40代

この年になって飲み歩いていると、自分より年下の方とカウンターで一緒になる機会が自然と多くなる。きらきらしている彼らと話していると、学ぶことや気づかされることがた…

あみ
6年前
83

◯◯は何の味?

昨年の11月くらいだったか、女の子何人かと飲みにいった時のこと。そのうちの1人、ミーちゃん(仮名)はライターさんで、その時は恋愛コラムの連載を書いていた。 執筆中…

あみ
6年前
4

下の名前

また逃げられた。何にも言わずにいなくなったんだよ。ほんと、逃げ足が速いよね。 え?ほら、あの人。 ニガツだっけ?下の名前は忘れちゃったけど。 今日からサンガツだ…

あみ
6年前
2

コンダラって重いよね

おっも~いこんだら しれんのみ~ち~を~ こどもの頃、聞き間違えたり覚え間違えていた言葉ってありませんか? 冒頭に書いたのはあまりにも有名な「巨人の星」のオープ…

あみ
6年前
1

笑顔の引き出しを開けてくれた友人のこと

写真にうつるのが苦手だ。 顔のどこに力を入れていいのか分からず、だいたいひきつったような、中途半端な笑顔で写っている。そんな自分の顔を見るのも苦痛。 でもつい最…

あみ
6年前
8

猫柳のモフモフ

ネコヤナギの季節になると思い出すことがある。 小さい頃の私はひとり遊びが大好きで、他人との会話も脳内で完結させてしまうような内向的な子だった。今よりもずっと冷静…

あみ
6年前
3
チェーンをかけてしまう夫

チェーンをかけてしまう夫

オットはとてもシンプルな人だ。これは褒め言葉。みんなが好んで難しく考えがちな事柄も、うまく紐解いてシンプルに考えられる人。

それは、彼の行動にもあらわれている。深読みなどしない。というか、散々深読みした結果、とてもシンプルで洗練された行動になるのかもしれない(外から見て洗練されているかどうかは別として)。真偽のほどはわからない。

オットは家に帰ると、玄関の鍵を閉めチェーンをかける。自分が家にい

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グチについて愚痴る

グチについて愚痴る

最近、自分が苦手なことって何だろうと考えることがありまして。その中の一つに「愚痴る」というものが出てきた。

人のグチを聞くのはかまわない(程度にもよるけど)。でも自分はうまく愚痴れない。口にすればするほどその感情が増幅されて、怒りが込み上げたり悲しみが深くなるような気がするのだ。そういう方、いらっしゃいますか?

*************

愚痴で思い出したことを少々。

以前同じ職場だった女

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月としっぽ

月としっぽ

昨夜はちょっとした集まりがあって、久しぶりに大勢の人たちと飲みながら話す機会があった。

正直なところ、大勢が苦手だ。小さい頃はひどい人見知りだった。いや、今でもそう。ある時、人見知りという自分の性格と、社交的であることは別な問題だということに気づき、誰とでも話すようにしたのだ。

(この辺りの性格の変化については、他にも要因があるけど。。。それはまた別な機会に。)

「あみさんは社交的で知り合い

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無題

無題

雨が降っている時はつい忘れがちだけど、雲ひとつない青空の日もあったんだ。曇っている日も、穏やかな日差しが降りそそぐ日も、雪が散らついている日も、風が強い日も。お天気は毎日変わる。

いま、自分の上にたまたま雨雲があるだけ。傘をさしたり、カッパを着たり、誰かの傘に入れてもらったり、どこかで雨宿りしたり。濡れることを避ける術は知っている。昔よりもずっと上手にできる。これから新しいやり方に出会うかもしれ

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きみを見て
思いかさなり
ひらひらと

落ちるべきか
とどまるべきか

桜をほめちぎる

桜をほめちぎる

桜はたとえ数日の命でも、何も言わず精一杯咲いているのがいい。

まるで人間が観るために咲いているのかのように、下を向いて咲いているのがいい。

よくみると、野球場のライトみたいなところもいい。

さらにじっと観察すると、しらすの目のように見えるところもいい。

風が吹いて、はらはらと花びらが舞うのがいい。

お花見から帰って、バッグの中から花びらが一片、出てくるのもいい。

青空でも曇り空でも、そ

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点と線

点と線

だいぶ前に読んだエッセイに「友達は点と点」といった内容のものがあって、とても印象に残っている。

詳細は忘れたが、「友達とは状態ではなく、質のことを指している」といった趣旨だったと思う。

若い頃、たとえば学校の同じクラスの友達とは、いつも一緒にいたいし、何から何まで相手のことを知りたい。他の子と話してたら、その内容も気になる。この関係は、言ってみれば「線」でつながっているようなもの。

歳を重ね

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ミモザ

ミモザ

友達に「今日は国際女性デーだからお昼休憩の時、会社でミモザを配るんだよ」と言ったら、お花じゃなくてカクテルの方だと勘違いしたみたいで「あみは何杯飲んだの?」と聞かれた。わたしのイメージ。。。

have good chemistry

have good chemistry

気がついたら3月。ここ数週間は天候のせいか、調子を崩している人が多かった。体調が悪いと、気分も落ちやすい。

先日、若い友人に誘われて食事に行った。聞いてほしいことがあると言う。

ビールで乾杯して前菜の盛り合わせをつまみながら、彼女はぽつりぽつりと話し始めた。

「いま付き合っている彼氏のことなんですけど。

彼、本当に優しくて、わたしが知らないことをいっぱい知ってて。仕事もできるし。眩しいんで

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カラッポの40代

カラッポの40代

この年になって飲み歩いていると、自分より年下の方とカウンターで一緒になる機会が自然と多くなる。きらきらしている彼らと話していると、学ぶことや気づかされることがたくさんあって、本当に楽しい。

あみさんは、どんな20代(/30代)を過ごしてきたんですか?

そんな質問を受けることもしばしば。
緒先輩方からしたら、まだまだひよっこだろうけど、そんな質問にはこう答えている。

『20代は貯蓄して、30代

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◯◯は何の味?

◯◯は何の味?

昨年の11月くらいだったか、女の子何人かと飲みにいった時のこと。そのうちの1人、ミーちゃん(仮名)はライターさんで、その時は恋愛コラムの連載を書いていた。

執筆中のコラムのテーマが「キスをしたあとに言うと効果的なセリフ」ということで、みんな妄想トーク全開。自分だったらこう言われたい、という意見が多くて、みんな女子だなぁ、視点って人それぞれだなぁと思いながら聞いていた。だって私は、自分が言いたいセ

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下の名前

下の名前

また逃げられた。何にも言わずにいなくなったんだよ。ほんと、逃げ足が速いよね。

え?ほら、あの人。
ニガツだっけ?下の名前は忘れちゃったけど。

今日からサンガツだね。サンガツ ハサル。
知らないうちに去られないように、今月こそ気をつけないと。

コンダラって重いよね

コンダラって重いよね

おっも~いこんだら しれんのみ~ち~を~

こどもの頃、聞き間違えたり覚え間違えていた言葉ってありませんか?

冒頭に書いたのはあまりにも有名な「巨人の星」のオープニング曲の歌詞。星飛雄馬がひいているコンダラ、確かに重そう。。。

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コンダラ話その1、天王洲アイル。

小さい頃、母と一緒に羽田空港まで祖父母を迎えに行くことがあった。浜松町でモノレールに乗

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笑顔の引き出しを開けてくれた友人のこと

笑顔の引き出しを開けてくれた友人のこと

写真にうつるのが苦手だ。

顔のどこに力を入れていいのか分からず、だいたいひきつったような、中途半端な笑顔で写っている。そんな自分の顔を見るのも苦痛。

でもつい最近、気づいたことがある。ある人と一緒に写っている写真では、自分でも信じられないくらい楽しそうに笑っている。とても自然な表情で。

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そのある人の名前はとんちゃん。とんちゃんはわたしにとって

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猫柳のモフモフ

猫柳のモフモフ

ネコヤナギの季節になると思い出すことがある。

小さい頃の私はひとり遊びが大好きで、他人との会話も脳内で完結させてしまうような内向的な子だった。今よりもずっと冷静で、何かあってもギャーギャー騒ぎ立てるようなこともしなかった。

小学生の頃、ネコヤナギの花穂で遊ぶのがマイブームだった時期があった。あのモフモフした感触がたまらなく好きで、近所でなるべく形の良い、(自分にとって)適当な大きさのモフモフを

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