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Vol. 313 息子(5才)、鎮静剤で眠る

先日、息子が大きな検査を受けた。

  『ABR(聴性脳幹反応検査)』

というやつだ。

耳が聞こえているか調べる検査です。
ある一定の音を聞いていただき、脳幹という部分が反応している様子を反応波形として記録します。聴力検査と違って、自らボタンを押さなくてもいいので、客観的な聴力を調べることが出来ます。また、脳死の判定に使われることもあります。

市立秋田総合病院HPより

 脳・死・判・定(^_^;)

最後の一文が縁起でも無いが、まぁそういう事だ。眠ったまま脳幹の反応を測定するため昏睡状態でも正確な聴力が測れる。赤ちゃん・子供のように「ピーっと鳴ったらボタン押してね」が出来ない人に最適。息子も今年8月に耳の手術を受けて以降、一度も正確な聴力を測れていなかったため医師の勧めでこの検査を受けることになった。

イメージ図
(上尾中央総合病院HPより)


しかしこの検査、ものすごく大掛かり。
まず出来る病院が少ない。我が家も片道1時間かけ該当の病院まで行った。そして2時間〜2時間半〝熟睡〟状態を保たねばならない。そのために鎮静剤を飲ませる(※飲めない子は注射で投与)。
全身麻酔ほどリスクは無いがそれでもムリヤリ眠らせる訳で、親は心配だし、事前に小児科の診察を受けるなど結構大変だった。


ではせっかくのレア体験なので詳細な流れを公開しようと思う。何かの参考になれば幸いだ。


【前日夜】

なるべく遅く寝かしつけて下さいと言われる。
しかし息子はいつも通り風呂から出たらコックリコックリ。結局20時半に寝落ち。

【当日朝】

いつもより早く起こして下さいと言われる。
しかし息子は元々が超〜早起きなため関係なし!
この日もいつも通り4時前に覚醒^ ^

【10時】

おやつに干し芋を食べさせる。
これ以降、食べ物・飲み物は禁止。

【10時半】

自宅出発。

【11時半】

到着。

【12時10分】

小児科受診。
体調を確認の上、検査OKの許可を貰う。
ちなみに予約は11時半だったのに余裕で40分待たされこれ以降の流れが全部ズレた(-。-;  

【12時30分】

ABR検査前の聴力検査。
こちらは普通の「ピーッと鳴ったらボタン押してね」のやつ。これからABRを受けるのに何故これをやるのか意味不明。

【13時】

検査室に移動、鎮静剤を投与。

【13時半頃】

入眠。私が添い寝で寝かしつけた。
いつもと違う環境で、しかも電極まで付け、寝てくれるか心配だったが割とアッサリ寝た。
寝ない子は寝ないそうなのでうちの子は薬が効きやすいタイプだと思われる。

【13時半〜15時半】

検査。眠りながら脳波を測定。
尚、親はこの間やる事が無いため廊下で待機。
夫にはこの隙に外でお昼を食べて来いと指示。
私は息子が中途覚醒した場合再び寝かしつけしなければならないためひたすら待機。お腹空いた…

電極を付け眠る息子。
いくら検査とは言え、こんな我が子の姿、見たくないものである(悲)

【15時半】

検査終了。
息子はまだ寝ていたので私が声をかけ起こす。
この後も1時間くらいはフラフラしていた。

【16時】

小児科に移動し体調確認。

【16時半】

会計。

【18時】

自宅到着。


このように丸一日がかり。
親も疲れたし息子も頑張ったと思う。

尚、結果が出るのは1週間後。
またそのために病院へ行かなきゃならないがこれも必要な事なのでやむを得まい。

子供にとって『耳』はとても大事。
耳が聞こえにくいと言語発達だけでなく心身の成長にも悪影響を及ぼす。
 
だから少しでもお子さんが〝聞こえてないかも?〟と感じたら迷わず耳鼻科を受診して欲しい。例え赤ちゃんでも検査は出来る。

  『ABR(聴性脳幹反応検査)』


こんな検査もあるんだよ〜という話だ。


【猫ムスメより】
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