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2023年6月 妻を突然亡くし、生きる希望を失った家族が再び立ち上がっていく様子を記録…

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2023年6月 妻を突然亡くし、生きる希望を失った家族が再び立ち上がっていく様子を記録するシングルファーザー日記です。 3人の幼い子どもたちが、将来この出来事(人生)を振り返るため、そして、私たち家族を気にかけて下さる方が読んで頂けると嬉しいです。

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はじまり(自己紹介)

はじめまして、MAP(マップ)といいます。 初めての投稿ということで、簡単に自己紹介をしておこうと思います。 あっ、ちなみにMAPというのは自分のあだ名で、苗字を微妙に変化させて誰かの地図(道標)になれたらと思ってそのようなネーミングにしています。 noteを書くきっかけについて 2023年6月 妻を突然亡くし、生きる希望を失った家族が再び立ち上がっていく様子を記録するシングルファーザー日記です。 3人の幼い子どもたちが、将来この出来事(人生)を振り返るため、そして、私

    • 人生を変えていくには(何者でもない自分からの脱却)

      こんばんは、MAPです。 約半年が経過しようとしている今、考えていることをまとめたいと思います。 無気力と焦り 時が経つのは早く、すでに半年が経とうとしています。 妻の死が記憶から消えることはありませんが、この半年は必死に生活を立て直してきたことから、あまり感傷に浸る余裕もなく毎日が精一杯でした。 一方で、最近はふとした瞬間に涙していたり、ちょっとした出来事で涙が止まらなくなることがあります。特に人への感謝は大きく、どんなに些細なことでも助けてもらったことが本当にあり

      • 数ヶ月後の今(生きるとは何か?)

        こんばんは、MAPです。 あの日から数ヶ月後について振り返ってみようと思います。 夏休み 妻が亡くなって初めての夏休み。 いつもの夏休みは、妻が子どもたちの面倒を見ながら、空いているタイミングで義理の両親の家に里帰りするものでした。 今年の夏休みは違います。 幸い、息子の通うインタラティブスクールはサマースクールがすごく充実していて、夏休みは実質1週間程度だった気がします。 1週目は、海外からくるミュージックアウトリーチという催しに参加するものでした。 参加する前は

        • その日から1ヶ月(多くの協力に感謝)

          こんばんは、MAPです。 妻の葬式を終え、その後1ヶ月について振り返ってみようと思います。 抜け殻のようになった自分 じっくりと考える余裕もなく、とにかくやるべきことをこなしているような感覚で葬式を終えました。 ここまではなんとなくバタバタとしており、悲しみに浸る余裕すらなく、ひたすらタスクをこなすような日々だったことから、必然的に妻のことをじっくりと思い出す余裕もなく過ごしていました。 ところが、葬式を終えてができたこともあり、急に寂しさや悲しさが込み上げてきて、

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        はじまり(自己紹介)

          葬式について(参列者の方々へ感謝)

          こんばんは、MAPです。 少し時間が空いてしまいましたが、今回は妻の葬式について振り返ってみようと思います。 葬儀社はどのように選んだか 私は約10年前に母親を亡くしていることから、身内の死による葬儀の手配については全くの未経験ではありませんでした。(喪主は初めてでしたが) 人が亡くなった後の大まかな流れは以下の通りです。(死因や場所によって異なります) 主治医による死亡宣告 心肺拍動停止 呼吸停止 脳機能の停止 などを確認することになります 身内への連絡

          葬式について(参列者の方々へ感謝)

          生きた心地のしなかった約1ヶ月(最後の時)

          こんばんは、MAPです。 今回は妻が入院して亡くなるまでについて振り返ってみようと思います。 変化のない日々 医師から余命2週間〜1ヶ月の宣告を受けていたことから、毎日面会時間の開始から夕食までの時間はお見舞いに行っていました。 時々妻の友人や知人の方がお見舞いに来てくれたりしていました。 自分は病室につくと、妻が好きだった藤井風の曲をかけて、意識のない妻に日常生活の会話をしたり、友人からもらったハンドクリームを塗ってあげたり、ネイルケアしてみたり、手紙を読んでみたり

          生きた心地のしなかった約1ヶ月(最後の時)

          現在の生活(1日のリアル)

          こんばんは、MAPです。 今回は脱線して今の日常生活について書いてみようと思います。 一人でパパママ役をやるというなかなかハードな日々を送っています。 朝 平日はタイマーは6:30にセットしているのですが、何故かそれより前に起きることが多いです。(昔はタイマーをセットしていても起きれなかったのに・・・) 朝起きて、まずは顔を洗って、前日の夜にセットしておいた洗濯機が6:30に終わるので、干すものと乾燥機にするものを仕訳して洗濯物を干します。 その後、朝食とお弁当の準

          現在の生活(1日のリアル)

          お見舞い(人との関係性が見える瞬間)

          こんばんは、MAPです。 今回は話を戻して、お見舞いについて振り返りたいと思います。 来訪者 一般病棟に移った週末には、少しずつ知り合いの方々が妻のお見舞いに来て 下さいました。 妻に意識がないこと、来訪者に私の口から直接お礼を言いたかったことから、来訪者と事前にお見舞いの日時を調整して、私もお見舞いに同席をさせていただきました。(妻は交流関係が広く、延べ人数は50名ほどでした) そして、どのような関係性の方が来られたかと言うと、ざっくり以下のような方々です。(敢え

          お見舞い(人との関係性が見える瞬間)

          コラム(テクノロジーは人を癒すことができるのか)

          こんばんは、MAPです。 暗い話が続いているので、今回は少し話題を変えて最近の話をしたいと思います。 ペットを飼うかどうか 妻が亡くなって早3ヶ月が経過しました。 早いような、長いような・・・。正直時間的な感覚が全くありません。 先日同じような境遇(奥さんを数年前に病気で亡くした)の元同僚と会いました。 当日のことを聞くと「必死だったので、全く記憶がない」とのことでした。 今の自分自身を考えるとわかるような気がします。 それはさておき、昔からちょいちょい話題に出ていた

          コラム(テクノロジーは人を癒すことができるのか)

          入院10日目以降(人生で一番辛い説明)

          こんばんは、MAPです。 今回は妻が入院して10日目以降について振り返ってみようと思います。 一般病棟へ ICUから一般病棟へ移る意思を伝え、緊急時の過度な心臓マッサージをしないという同意書にも署名を終えて(生命が助かる見込みがあるなら行うべきですが、場合によっては肋骨を折ったりと身体を傷つけてしまうこともあるので、できるだけ自然な形で過度な蘇生は必要ないと判断して)、一般病棟の空きを1-2日待っていました。 一般病棟に移ると、完全個室になるので(ICUはいつでもすぐ

          入院10日目以降(人生で一番辛い説明)

          入院8-9日目(一握りの希望を胸に)

          こんばんは、MAPです。 今回は妻が入院して8日目について振り返ってみようと思います。 手術の翌日 緊急手術というとてもショッキングな出来事から頭が混乱していて、前日の夜はあまり眠れませんでした。 とはいえ、11時より主治医の先生との面談があった為、準備をして自分と父親、子ども3人を連れて病院に向かうことにしました。 妻の唯一の兄弟である兄夫婦もひどく心配して、子どもを連れて地方から上京して、妻の様子を様子を見にきました。 あまり大人数でICUには入れないので、3

          入院8-9日目(一握りの希望を胸に)

          入院7日目(深夜の衝撃)

          こんばんは、MAPです。 今回は妻が入院して7日目について振り返ってみようと思います。 深夜の電話 前日の状況から前向きに回復しているという安心感で6日目の夜は10時30分頃には就寝したと思います。 もしもに備えて、一応、携帯電話はベットの横において寝ていましたが、夜中に固定電話が鳴る音がしました。これは夢なのか?と寝ぼけながら目を覚まし、でも電話は鳴り続けているので、何事かと思い心臓の鼓動が自分でも分かるぐらい早くなっていたのを覚えています。 妻の母親も気がついた

          入院7日目(深夜の衝撃)

          入院4-6日目(回復への期待)

          こんばんは、MAPです。 今回は妻が入院してから4-6日目について振り返ってみようと思います。 回復を待つ日々 前日の主治医との話から、回復の希望を改めて持つことができて、少し心の余裕がありました。妻の母親のサポートを受けながら子どもたちの世話をして、朝から面会時間の15時まではある程度仕事に専念できる時間があったので、集中ができていたかどうかは怪しいですが仕事をしていました。 子どもたちは、年齢が違うので帰ってくる時間はバラバラです。それぞれお迎えが必要だったり、一

          入院4-6日目(回復への期待)

          入院2-3日目(不安の高まり)

          こんにちは、MAPです。 今回は妻が入院した翌日以降について振り返ってみようと思います。 もちろん、私にとって全てが初めての体験であり、気も動転していたのでやや記憶が曖昧です。 入院初日については、前回の終わりで書いた内容なので省略してます。 両親の到着 昨日に引き続き、起床後に子どもたちのご飯を作り、小学校や幼稚園に送り出し、掃除や洗濯を終え、一息ついたところで妻の両親が駆けつけてくれました。(両親は、心配して家から始発でこちらに向かって来てくれて、午前中には到着

          入院2-3日目(不安の高まり)

          バタフライエフェクト(些細な積み重ね)

          こんにちは、MAPです。 今回は事故につながった要因について振り返ってみようと思います。 タイトルの通り、一つひとつは些細なことですが、全てがネガティブに働いた結果が招いた出来事だと考えています。 事故が起こる数日前から、妻は子育てに関する過密スケジュールで疲れが溜まっていたのか、まぶたの下が軽く痙攣すると話していました。あまり覚えていないのですが、その時は「大変だね。週末ゆっくりしよう」くらいのことを自分からは伝えていたと思います。 同じタイミングで、妻と妻の両親がビ

          バタフライエフェクト(些細な積み重ね)

          緊急入院(焦りと安堵)

          こんにちは、MAPです。 今回は妻が病院に救急車に運ばれてからのことについて振り返ってみようと思います。 緊急入院になったことへの焦りと医師からの状況説明からの安堵について書きます。 救急車で病院へ運ばれ、緊急救命による診察がありその状況を医師から説明を受け、数週間の入院で退院できるという話になります。 病院到着 家から病院までとても長く感じた移動時間(実際は20分程度)、昼の12時前頃にようやく病院に着いて、妻は緊急救命室まで担架で運ばれました。 CTスキャンなど

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