リハビリの夜明け

ある日突然くも膜下出血を起こし後遺症を持つ身となったアラフィフ女性です。急性期病院や回…

リハビリの夜明け

ある日突然くも膜下出血を起こし後遺症を持つ身となったアラフィフ女性です。急性期病院や回復期病棟のことなど主に綴っていきたいと思います。 ブログ名は熊谷先生の「リハビリの夜」をもじってつけさせていただきました。タイトルとすることに快諾してくださった先生に御礼申し上げます。

マガジン

  • 日々の気づき

    くも膜下出血を経験したことによって大きく人生が変わりました。 だから「退院してから感じたこと」との区別が難しいと思いつつ、 日々感じたあれこれはここにまとめようと思います。

  • 雑記

    取り留めのない、頭に浮かんだことをまとめました。

  • リハビリ記録(リハフィット)

    お世話になっている自費リハビリ施設リハフィットに関する記事です。 リハビリの中で感じたあれこれを書いています。

  • こころの深呼吸

    片柳弘史さんの著書です。1日1ページ。366の気づきと癒しの言葉が詰まっている本です。

  • 退院してから感じたこと

    退院したら入院中には気が付かなかったいろんなことに気付き、気付かされました。 そんなことを忘れないうちに書いていきたいと思います。

記事一覧

変化を見逃さないために

私は急性期の記憶がはっきりしていない頃にしか使用したことがないので「装具をつける」ということがどういうことなのか良くわかっていません。 力が入りにくい足を固定し…

健やかなるときも、病めるときも

健やかなるときも、病めるときも 喜びのときも、悲しみのときも 富めるときも、貧しきときも 愛し敬い慈しむことを誓います こんな言葉を結婚式で誓った方も多いのではな…

断捨離

来月でくも膜下出血を発症して2年となります。 そろそろ出来ること出来ないことが自分でも見えて来た気がします。 見えて来たというより諦めがついて来たという方が的確か…

色眼鏡

妊娠するとやたらに妊婦さんが目に入り、子供が産まれると赤ちゃんを抱いた人やベビーカーが目に入るようになった。 そして出産し子育てがひと段落しても、妊婦さんや赤ち…

12

誰の何のためのメッセージ?

Xで医療従事者の方が 「疾患ではなくて人を見なくてはいけない」 と投稿されているのを見かけました。 回復期の担当療法士さんもそんな感じのことを言っていたけれど、こ…

16

当事者家族も三年生

先日、当事者会に行ってきました。 脳疾患を発症して一年くらいの高次脳機能障害のご主人と奥さまが参加されていました。 失語のご主人にきつい口調で話す奥様にちょっと…

16

あなたのためにの危険性

クレーマー 以前クレーマーについて書かれた記事を見ました。 はっきりとは覚えていませんが "若者のクレーマーはクレームをつけているという自覚がある人が多い。一方…

16

リハビリを嫌にさせないで

リハビリの時、療法士さんと何を話しますか? そんな問いかけをxでしてみた。 リハビリのことだけじゃなく、日々の困り事や時事ネタ、本の話などなど。リハビリしながらい…

39

誰だって‥

2月初め買い物に出掛けた際、痙攣発作を起こして都内の病院に救急搬送されました。 運ばれた病院がとても素晴らしく、高次脳機能障害に最大限配慮して下さり今までの入院生…

15

安心も大事な薬のひとつ

リハビリに行くとまず最初に歩行を見られます。不思議ですが、私にとっては「見てもらう」というより「見られる」という感覚です。 療法士さんが腰を落とし、その前を歩い…

12

オーダーメイド型のリハビリ

自費リハビリを検索すると 「その人に合わせたマンツーマンのリハビリ」 「オーダーメイド型のリハビリ」 そんな言葉を目にします。 お世話になっているリハフィットやPIE…

誰かの役に立てること

先日、ある方々が親しくもない私のために動いて下さり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。 仕事でもなく、義理もないのに迅速に動いてくださった原動力って何だろう?…

39

「好みの違い」 心の深呼吸より

このところのXのやり取りからこの言葉を思い出しました。 私がブログにせよXにせよ、文章を書くときは私の思いを自由に綴っています。 私の考え方どう思いますか?ではな…

12

手助けすること、されること

先日、車椅子での映画鑑賞が大きな話題となりました。 この時期にこのテーマでブログを書くと何か言われるのでは?と躊躇しましたが、単なる個人的見解と流して頂けたらと…

11

イベント参加

以前、zoomででお話しする機会を下さった関西の理学療法士さんの関東リアルイベントが行われました。 主に医療従事者の方々が参加されるイベント。一当事者だけれど良いの…

15

どう生きていくのがいいのか?

ある団体を退会したことから「生きるってなんだろう?」そんなことを考え始めました。 くも膜下出血を起こさなければ気が付きもしなかったことと思います。 退会の決意 …

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変化を見逃さないために

変化を見逃さないために

私は急性期の記憶がはっきりしていない頃にしか使用したことがないので「装具をつける」ということがどういうことなのか良くわかっていません。

力が入りにくい足を固定して歩行の手助けをするのかな?それくらいのイメージです。

時折「装具を外せました!」なんてSNSの投稿を見かけますが、きっと外すには相当の努力が必要で、装具なしで歩けた時の喜びはひとしおなのだろうと思っています。

その一方で「装具なしで

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健やかなるときも、病めるときも

健やかなるときも、病めるときも

健やかなるときも、病めるときも
喜びのときも、悲しみのときも
富めるときも、貧しきときも
愛し敬い慈しむことを誓います

こんな言葉を結婚式で誓った方も多いのではないでしょうか?

私も随分昔にチャペルで誓いました。
その時は本気で健やかなるときも病めるときもと思っていました。

でも、"病めるとき"を具体的に想像出来ていたかといえばそうではありません。
自分が大きな病にかかり後遺症を持つ身になる

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断捨離

断捨離

来月でくも膜下出血を発症して2年となります。
そろそろ出来ること出来ないことが自分でも見えて来た気がします。
見えて来たというより諦めがついて来たという方が的確かもしれません。

回復期を退院した時には思いもしなかった高次脳機能障害。
身体の不自由さよりもこちらが原因で出来なくなったことが多いです。

麻痺の回復のように発症から6ヶ月がピークということはない代わりに、高次脳機能障害の回復はゆっくり

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色眼鏡

色眼鏡

妊娠するとやたらに妊婦さんが目に入り、子供が産まれると赤ちゃんを抱いた人やベビーカーが目に入るようになった。

そして出産し子育てがひと段落しても、妊婦さんや赤ちゃんを連れた人に気づくことは変わらない。
それは妊娠や子連れの大変さを経験したからだと思う。

優先席が寝ている人やスマホを見る人だらけだと気がついたのは、自分がヘルプマークを身につけるようになってから。

それまでは優先席近くに行くこと

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誰の何のためのメッセージ?

誰の何のためのメッセージ?

Xで医療従事者の方が
「疾患ではなくて人を見なくてはいけない」
と投稿されているのを見かけました。

回復期の担当療法士さんもそんな感じのことを言っていたけれど、これって医療従事者が学校で習う常套句なんだろうか?ふと思いました。

麻痺さえも見てないのでは?

回復期を退院後、近所のクリニックでリハビリを受けました。そこで
「回復期で麻痺に対するアプローチがなされていなかったので、脳疾患専門の自費

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当事者家族も三年生

当事者家族も三年生

先日、当事者会に行ってきました。
脳疾患を発症して一年くらいの高次脳機能障害のご主人と奥さまが参加されていました。

失語のご主人にきつい口調で話す奥様にちょっと驚きました。
「まだ一年、高次脳機能障害の回復は緩やかだからのんびりいきましょう。必ず今より良くなりますよ」
そんな話が当事者の先輩から出ました。

"本人も家族もまだ雲を掴むような話しにしか思えないだろうな"
私はその言葉をそんな風に聞

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あなたのためにの危険性

あなたのためにの危険性


クレーマー

以前クレーマーについて書かれた記事を見ました。
はっきりとは覚えていませんが

"若者のクレーマーはクレームをつけているという自覚がある人が多い。一方年配者のクレーマーにはその自覚がない。あなたたちのためと思って言っている人が多い。それゆえ年配者のクレーマーの方がタチが悪い"
と言った内容のものでした。

ファストファッションブランドで自分たちの着るものがない。
ファミレスで自分た

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リハビリを嫌にさせないで

リハビリを嫌にさせないで

リハビリの時、療法士さんと何を話しますか?
そんな問いかけをxでしてみた。

リハビリのことだけじゃなく、日々の困り事や時事ネタ、本の話などなど。リハビリしながらいろんな話をしているのだとコメントを楽しく読ませて頂きました。

そんな中、お一人の方が
"ほとんど会話がなく運動が苦手なのでリハビリが苦痛で"
そう書かれていました。

それを見て、私も回復期リハビリの時間が苦痛だったことを思い出しまし

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誰だって‥

誰だって‥

2月初め買い物に出掛けた際、痙攣発作を起こして都内の病院に救急搬送されました。
運ばれた病院がとても素晴らしく、高次脳機能障害に最大限配慮して下さり今までの入院生活のなかで一番快適でした。

担当となった脳外科の先生もとても良い方で、ゆっくり丁寧に
「脳波に今の所異常は見られないのでてんかんかどうかの診断はつきませんが、いずれにせよ疲れやストレスを溜めないように過ごしてくださいね」
と退院時、私と

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安心も大事な薬のひとつ

安心も大事な薬のひとつ

リハビリに行くとまず最初に歩行を見られます。不思議ですが、私にとっては「見てもらう」というより「見られる」という感覚です。

療法士さんが腰を落とし、その前を歩いて行って戻ってくる。正直歩きにくいです💦
でもそうすることでどこがどんな風に痛むのか、気にかかることは何か、意識し伝えることができます。

その後、施術に入ります。このところあちこち痛むので、そのケアをしていただいています。色んなお話を

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オーダーメイド型のリハビリ

オーダーメイド型のリハビリ

自費リハビリを検索すると
「その人に合わせたマンツーマンのリハビリ」
「オーダーメイド型のリハビリ」
そんな言葉を目にします。

お世話になっているリハフィットやPIESESのHPにも書かれていたような気がします。

私は通所のリハビリなどに行ったことがないのですが、そういう所はグループのリハビリだったりするのでしょうか?

自費のリハビリって私に合わせてもらえて有難いなと感じています。
やはりそ

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誰かの役に立てること

誰かの役に立てること

先日、ある方々が親しくもない私のために動いて下さり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

仕事でもなく、義理もないのに迅速に動いてくださった原動力って何だろう?そんなことについて考えてみました。

事の経緯

回復期の時、骨折で入院しているおばあちゃんと仲良くなりました。自主練がてら廊下を歩きつつ色んな話をしました。

一緒に暮らす家族は、脳疾患で麻痺と失語が残ったご主人。夫の所に早く帰りたいと

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「好みの違い」 心の深呼吸より

「好みの違い」 心の深呼吸より

このところのXのやり取りからこの言葉を思い出しました。

私がブログにせよXにせよ、文章を書くときは私の思いを自由に綴っています。

私の考え方どう思いますか?ではなく、あくまでも私はこう感じた、こう思った、ということを書いているだけです。

そこに共感してくれる人があればもちろん嬉しいし、自分は違ってこう考えている、そんな反応もそれはそれで異なる意見を知るいい機会だと思っています。

"みんなち

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手助けすること、されること

手助けすること、されること

先日、車椅子での映画鑑賞が大きな話題となりました。
この時期にこのテーマでブログを書くと何か言われるのでは?と躊躇しましたが、単なる個人的見解と流して頂けたらと思います。

はじめに

私は今回の映画館の件に関して言えば中立の考えです。
なぜなら車椅子ユーザーと映画館スタッフとの間で一体どういうやりとりがなされたかは当事者同士にしかわからないと思っているからです。

自分がときどき感じることですが

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イベント参加

イベント参加

以前、zoomででお話しする機会を下さった関西の理学療法士さんの関東リアルイベントが行われました。

主に医療従事者の方々が参加されるイベント。一当事者だけれど良いのかしら?そう思いつつの参加でしたが感じるところ満載の良い時間でした。

時間をかけてゆっくり書きたいところも多々ありますが、記憶がフレッシュなうちにとりあえず感想だけまとめておこうと思います。

ソーシャルワーカーって?

最初に登壇

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どう生きていくのがいいのか?

どう生きていくのがいいのか?

ある団体を退会したことから「生きるってなんだろう?」そんなことを考え始めました。
くも膜下出血を起こさなければ気が付きもしなかったことと思います。

退会の決意

先日、10数年所属していた音訳ボランティア団体を退会しました。決意するまでかなり悩みました。退会したらすっきりするかと思いましたが、なかなかそうはいきませんでした。

音訳ボランティアは、半年に及ぶ講習を受け試験に合格してやっと団体に所

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