私は、高３の後半、精神的に不安定になった。

その結果、大学受験もことごとく失敗。
次第に回復して元気に見えるが、大人になっても謎の不妊にも悩む。

そもそも精神的に不安定になった要因はなにか？
それは
高校時代の極端な食事制限ダイエット。
学生時代、バリバリの運動部で筋肉もりもりだったのに、引退後、
細い＝かわいい
という見た目重視の思い込み。
それを目指し、痩せることだけに達成感を得た。

当時は、肉や揚げ物は太ると思い、特に夜は全く食べなかった。
味噌汁の油揚げすら、「何でこんなの入れるの！」って怒りながら残した。
でも、チョコレートは、脳への栄養と思い込みたくさん食べていた。

痩せると最初のうちは筋肉が落ちる。
運動部で筋肉質だった私は、すぐに筋肉が落ちて体重が劇的に減った。
目に見える成果だ。
ここで達成感と喜びを感じる。

落ちているのは筋肉とも気づかず、食べなければ体重は減るので、極端な食事制限でみるみる減った。

最初は、痩せると周りにも「痩せてすごい」「細いね」って言われるのが、嬉しかった。自分のチカラの欲求を満たすので快感だった。

食べない→痩せる→すごいと言われる→快感→もっと痩せたい→食べない…
この繰り返し。

でも、ここではすでに体の全てを作るタンパク質やら栄養源がカツカツだった。
必要なエネルギーすら不足している状態だった。
当時は、気づいていない。

次第に、チョコレートを食べるたびに胃が荒れて口中に血を感じた。それでも受験勉強中、食べ続けた。今考えるとその時から胃潰瘍になっていた。

でも正直、当時のことをあまり覚えていない。嫌な記憶は忘れるのか、そもそも脳が働いていなくて記憶できていなかったのか、定かではないが。

栄養が不足し、ココロを安定に保つ神経伝達物質も正常に作られていない状態。脳へのエネルギーも不足して、学習記憶能力どころか、その当時のことすら記憶が薄いのかもしれない。

そんな状態なので大学受験に向けて、学力は伸びないし、受験へのストレスにも全く対応できない。さらに精神的に不安定で家ではわめき散らかす…という悪循環。

覚えの悪さに内容を飲み込みたいと参考書まで嚙みついたようだ。
歯形が残った参考書を見て、友達が笑いながらも真剣に心配してた。

という上記のことを、今では冷静に分析できるほどの、ココロの余裕と知識習得と栄養補給ができてきた。

落ち込む自分が悪い、考えないようにしよう…そんなことでココロを安定させようと思っていた。
でも実際は、それだけでは難しかったから、苦しんだ。

そこで、ココロ穏やかにいるためには、「思考を扱うスキル」と「栄養」の両方ともが必要だということを知り、まさしくと痛感する。

平常でいられないほどの、脳や神経のもとの栄養すら枯渇状態。
そうやってココロのバランスを自らの行動で崩している。
そして、痩せることに達成感を得ていたこと、落ち込むことを自分が選んで周りを動かそうとしていたことなど、いろんなことがつながった。変えられないことを無理に変えようとして苦しんでいた。
これは、家族や幼少期から触れていた選択理論心理学にもよるものだ。

この先、今まで以上に、自分が思い通りにできないことは増えると思う。（子供や介護、仕事など）
そこでは、自分は過去の経験を無駄にしないで、むしろ活かして楽しく過ごしたいと思う。
だから、苦しんだ過去はやっぱり嫌だし人に迷惑かけど、人一倍学んだんだ！と、感謝しながら、前をしっかり見て進みたい。

一人一人それぞれの欲求と得たいものに対して無意識に行動をしている。自分や子供、親でも違う。
そして、自分で変えることができるのは、自分の行動だけ。
他人や、自分の感情はコントロールできない。そのなかでどうやって自分で
道を選んでよりよく生きていけるか。
変えられないものを変えようとして、相手との距離を広げる。苦労する。
そして、私たちが食べるもので、ココロとカラダを正常に保つ素を得ている。そこが足りていなければ、ココロのバランスはとれない。ここを軽視してはいけない。

だから、極端な食事制限だけのダイエットをする若い子を見ると、本当に声を大にして伝えたい。たしかに、きれいだね、かわいいね。いまは、自己実現や自己満足は満たされてるね。

でもね、私はそのあとも、胃潰瘍や精神不安定になったよ。
大人になって、子供が欲しいと思っても、できなくて何年も苦しんだんだよ。
病院の先生は原因不明って言ったけど、自分は心の中で、過去のダイエットを後悔した。それは私だけじゃなくて、家族にも迷惑をかけた。結局できなくて医療のチカラを借りることにもなったの。

いま、「そんな将来の子供まで考えてないし～って」思うのもわかる。私も頭によぎりさえしなかった。

でも、やっぱり、
自分が生まれてこられて、ここにいられるのはなぜか。
そして、自分が満たされ、ココロもカラダも健康でいると自然と笑顔になる。
私が幸せでいると、家族、その先の友人や職場の人、そしてその家族…と幸せが伝染していくと思う。実際、私がイライラ怒っていると、家族の雰囲気すら悪くなる。関係性が悪くなる。その家族が外でもカリカリしてる。いいことが見当たらない。世界のあらゆる問題も、一人一人の積み重ねだ。
きれいごとかもしれいないが私はそう思う。

だからこそ、自分のカラダとココロをまず大切にしてほしいなと思う。

みんな一人一人が。