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本、映画

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いつか映画DJになって、星空の下で大きなスクリーンに自分の大好きな映画を流したい。
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島に映画館を作る

島に映画館を作る

島に映画館を作りたい。

小徳は小学生まで茨城県の北部、今は合併して無くなった”瓜連町”という小さな町で暮らしていました。

毎日田んぼでザリガニを取り、畑で火遊びをして、竹やぶで秘密基地を作って、5時のサイレンで家に帰る。いわゆる野生児でした。

小学5年生の時に神奈川県の”逗子”に兄や姉の進学のため引っ越しました。

都会の子たちは綺麗な標準語を喋り、男の子も女の子もおしゃべりで、彼女がいたり

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犬のお巡りさんにはワンワン泣くのではなくて「つらかったですね」って言って欲しかっただけなんです

犬のお巡りさんにはワンワン泣くのではなくて「つらかったですね」って言って欲しかっただけなんです

今の私なら、子猫ちゃんが犬のお巡りさんから何聞かれてもにゃんにやん泣いてた理由がわかります。

小学校の頃は、なんだこの猫ちゃんは、甘ったれるな。まあ、子供だからしょうがないか。

くらいに思っていました。

「犬のおまわりさん」

まいごのまいごの こねこちゃん
あなたのおうちは どこですか
おうちをきいても わからない
なまえをきいても わからない
ニャンニャン ニャニャーン
ニャンニャン ニ

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「君は"アルジャーノンに花束を"を読んだ方が良いかもしれないね」と倫理の先生に言われた話

「君は"アルジャーノンに花束を"を読んだ方が良いかもしれないね」と倫理の先生に言われた話

「君は”アルジャーノンに花束を”を読んだ方が良いかもしれないね」

卒業式の後に謝恩会という、お世話になった先生たちを囲む会があった。お世話になった先生たちと乾杯して、少し酔っぱらった僕は自分の恋愛論をだらだらとある先生に相談した。

”倫理”の先生で、その当時珍しく、男の先生で育休をとったことで学内で話題になった先生だ。

いつもきっちりしたスーツを着て、授業は少し難しい内容が多かったが、先生の

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医療者がオネエに学ぶべき共感力

こんばんは!離島医療人物図鑑のコトクです!

オネエの共感力と美意識は素晴らしいですよね。

コトクは姉ちゃんが”超”腐女子であったことと、中高男子校で周りに普通に同性愛者がいたことから、もともと同性愛者とかに抵抗はありませんでした。

でも、BL漫画のゲイ達は少し美しく描かれすぎているとも思っていました。

そして、医療者になるにあたっていつかは同性愛者やセクシャルマイノリティーの人を診る日が来

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日本の離島医療は腐敗してるんじゃなくてまろやかに発酵してて今最高に食べどきだと言う話

日本の離島医療は腐敗してるんじゃなくてまろやかに発酵してて今最高に食べどきだと言う話

こんばんは!離島医療人物図鑑のコトクです!!

離島医療人物図鑑では、離島、僻地で楽しく働く医療者を紹介し、離島医療の魅力を発信することで離島、僻地で働きたい医療者を増やし、「医療者不足」の解決の一助になればと思い記事の作成をしています。

最近、食べ過ぎて胃もたれしてるコトクは、この前味噌汁を飲んだ時に。

『うまー、、。日本食うまー、、。胃に優しいー!!出汁うまー!!』

ってなりました。

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みなみの金曜ロードショー エイリアンと音楽と愛の詰まったB級映画を薬局で観ませんか?

みなみの金曜ロードショー エイリアンと音楽と愛の詰まったB級映画を薬局で観ませんか?

落ち込んだ時に笑わしてくれた、あの映画。

悲しい時に寄り添ってくれた、あの映画。

雨の日にふらっと入った映画館で観た、あの映画。

ポップコーン片手に家族で観た、あの映画。

仕事が終わり、暗くなった薬局のカーテンは映画館のスクリーンになります。

家で一人でNetflixも良いけど、誰かと観る映画も楽しいですよね。

今回は日本未公開のエイリアンと音楽と愛の詰まったB級映画を観ながらポップコ

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ニューヨークで5ドルで買った愛が僕の一生の支えになった話

ニューヨークで5ドルで買った愛が僕の一生の支えになった話

僕はニューヨーク図書館のお土産コーナーで平積みにされた”愛”を買った。

”愛”に飢えていたからだ。

一生に一度で良いから人を愛してみたいし、愛されてみたいと思っていた。

当時僕は24歳で、トガりにトガっていた。

漫画もやしもんに憧れて、アメリカをニューヨークからスタートして、JAZZ発祥の地のニューオーリンズを経て、世界一イかれた街ラスベガスまで旅をした。

トガっていたコトクは、アメリカ

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飯田橋の名画座「ギンレイホール」は僕の実家のコタツの様なところでした

飯田橋の名画座「ギンレイホール」は僕の実家のコタツの様なところでした

大学生の頃、僕は夢も希望も見失っていた。

高校生の時、離島医療を志し医学部に入学したが、入る大学を間違えてしまったのだ。

日本には82校(国立大学が42校、公立大学が8校、私立大学が31校、そして防衛医科大学校の1校)の医学部があるが、地域医療や離島医療を大学として前面に出しているのは沖縄や長崎など南の方か、北海道などの北の方でした。

僕は親から家から通える国立大学にしなさいと、御茶ノ水のど

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「ただ君を愛してる」が好きすぎて大学デビューで写真部に入ったけど宮崎あおいがいないから「ただ木の窪みを撮影してる」になった話

「ただ君を愛してる」が好きすぎて大学デビューで写真部に入ったけど宮崎あおいがいないから「ただ木の窪みを撮影してる」になった話

映画DJのコトクです。

昨晩はお布団でゴロゴロしながら「ただ君を愛してる」を観ました。

これはただ君を愛してるの冒頭の名シーンです。宮崎あおいが演じる静流が、クラクション鳴らされながらも信号のついてない横断歩道を渡ろうとしていますが、誰も止まってくれません。おかげで入学式は遅刻です。

たまたま入学式をサボろうとしていた玉木宏演じる誠人が通りがかり「あっちに押しボタン式の横断歩道があるよ」と教

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結婚筋クリート〜友達がフラれたら酒を飲みながら笑っていたゲスが結婚して気づいた人を愛することとは〜

結婚筋クリート〜友達がフラれたら酒を飲みながら笑っていたゲスが結婚して気づいた人を愛することとは〜

人生は結婚しなかったらあっと言う間だけど、結婚するとしたら長すぎると思っていました。

コトクは持ち前の末っ子パワーと極端な自己中な考え方で24歳まで自分のためだけに生きていました。

24歳で医者になって初めて、人のために生きることがこんなに楽しくて、幸せなことと知りました。

正確には、人のために体が動いた時に心が軽くなった感じには気づいていましたが、それを無視していました。

コトクはどちら

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資本主義が終わらない限り、この世界は変わらない。

資本主義が終わらない限り、この世界は変わらない。

コトクはBanksyが好きです。

Banksyの写真集を眺めながらいつか本物のBanksyを見てみたいと思っていました。

そして、先日!念願の!イギリスに行った際にBanksy巡りをしました!!

芸術の力はすごい。

ただの壁の落書きのはずなのに、沢山の人が集まってきて、若者がスプレー持って真似しにきたり、そこにカフェを作っちゃう人がいたり、、

資本主義が終わらない限り、この世界は変わらな

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傷ついた観客をgrooveさせる映画DJと患者さんと共に歩む緩和医療は同じなのかもしれない。

傷ついた観客をgrooveさせる映画DJと患者さんと共に歩む緩和医療は同じなのかもしれない。

研修医の僕たちは治療すること、治すこと、診断することを勉強してきました。

いかに患者さんの身体の異常を早期に見つけて、正確な治療方法を提供するかを磨いてきました。

そんな中でも、助からない患者さん、治らない患者さんと出会っては、自分の力不足や医療の限界を感じていました。

「先が見えないのが本当にやだ。どうせなら早く死にたい」

1年目の麻酔科を回っている時に緩和ケアの患者さんに言われました。

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夜の映画祭はあったらしか〜映画ニューシネマパラダイスが好きだ。アルフレッドが、トトが大好きだ。〜

夜の映画祭はあったらしか〜映画ニューシネマパラダイスが好きだ。アルフレッドが、トトが大好きだ。〜

コトクはとにかくニューシネマパラダイスが好きだ。

小さな村の小さな映画館で、映画技師(昔の古いフィルムの映画を流す仕事の人)をしているアルフレッドに懐く少年トト。

その映画館は小さな村で唯一の娯楽施設だ。

その映画館で町の人同士がつながり、町の人はスクリーンを通して世界とつながる。

アルフレッドは見た目は恐いけど、映写室に忍び込んでくるトトを怒りながらも、なんだかんだ映画の写し方を教えたり

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世の中には変わってよくなるものと、そうでないものがある

世の中には変わってよくなるものと、そうでないものがある

Dr.コトー、この前ドラマが再放送されましたね!!

コトクはこんだけDr.コトー、コトー言ってるくせに、実は研修医で甑島(Dr.コトーのモデルになった島)に行くまでちゃんと読んだことがありませんでした。

とういうのも、何となく問題集の答えを先に見てしまうような、そんな気がしたからでした。

自分が離島医療を志したのは、長崎の離島に行った時に、当たり前のものがないことの恐ろしさを感じたと同時に、

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