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無名人インタビューで企画が始まりました
きっかけ
私が作品制作で、一般の方をモデルに写真を撮る際にインタビューをしていることに興味を持って頂き、お声かけ頂いたのが7月頃の話。”名前のまだないインタビュー”の第一号として、2023/8/2よりスタート。その後2週間ごとに30分のインタビューを受け、それを記事にして頂いています。
インタビューの方は、現在4回が終わり、明日は5回目のインタビューとなります。記事の方は現在、第3回までが公開さ
撮影日誌│2023 Febrary
「遺影を撮ろうよ。」
なんて話をしていたわけでは全くない。
今年の2月、福岡から東京に来た彼女と小旅行に出掛けた。
この寒さの中、わたし達が目的地に選んだのは、海の近くの小さな民宿。さらには暴風注意報が出ていて、風が吹けば悲鳴が出るくらいには寒かった。
貸切の家族湯。
写真を撮るかどうかは分からないけど、一緒にカメラを持っていく。
身体と髪を洗って湯船に浸かる。
そうしているうちにやはり写真
撮る時にはなにも考えない、たくない。
明日も撮影です。
撮影前日の夜は毎度ナイーブになっている。
写真を撮りに行くんだけどさ。
撮れるかもしれないし撮れないかもしれない。
何かが写るといいなとか、何か起こるといいなとか。ギャンブルか。
当日になって写真を撮り始めても、途中まではそんな気持ち。いろいろお互いに考えている間はだめなのかもしれない。
段々疲れて集中力が散漫になってきて思考の支配が薄れてくるとき。やっとそれくらいから人間
撮影日誌 2023 Jan
身近な人間ではなく、SNSなどで出会った見知らぬ人々を撮影している。彼女もそのひとりだ。
11:00
待ち合わせの駅に来た女性は、近所へ買い物にでも行くようなラフなスタイルで現れ、目が合うとにっこりと微笑み手を振った。
私の前職と同じく医療従事者であることは、事前に送られてきた丁寧な自己紹介により知っていた。道すがらCOVID-19や病棟での話をする。こうして外で、外向きの会話をしていると、周
BEFORE/AFTER
仕事を辞め、看護大学へ通っていたビフォー・コロナの世界線。福岡といえど筑豊という娯楽の少ない町で年の離れた同級生と過ごした4年間の唯一と言える楽しみは長期休暇の度に韓国へ行くことだった。最後に行ったのは2019年の12月。次は2020年の3月に予定していたけど、COVID-19の流行により卒業式は自粛、卒業旅行は実現しないまま、私たちは未知の脅威の中、医療現場へ放り出された。そしてカメラを取り出す
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