髙橋龍太 / Ryuta Takahashi

北海道十勝の農家6代目 / 海外農業ベンチャー → 家業 / 食と旅と本 / note…

髙橋龍太 / Ryuta Takahashi

北海道十勝の農家6代目 / 海外農業ベンチャー → 家業 / 食と旅と本 / note「週末読書メモ」(日曜更新) / 農業インターン・副業・プロボノ募集中!https://agri-internship.mynavi.jp/company/860/

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年次ベスト本(2013〜2023)

(北海道十勝の農家6代目による年次のベスト本) ・2023:『三体』 ・2022:『幼年期の終り』 ・2021:『戦争と平和(1~6)』 ・2020:『世界標準の経営理論』 ・2019…

来年度以降、ずっとやりたかった新しいインプットを数年がかりで取り組んでいくため、週次の読書メモは150週目で一旦筆を置きます。

週末読書メモ150. 『補給戦 ヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 前回、『戦争の変遷』を説いたマーチン・ファン・クレフェルトさん。 本作は、彼が「兵站」という概念に焦点を当てた名…

週末読書メモ149. 『戦争の変遷 』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 歴史を学ぶこと、それにより世の中の本質も知る1冊。 軍事史および戦略研究家の世界的権威マーチン・ファン・クレフェル…

週末読書メモ148. 『戦略の要諦』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 現代を代表する戦略の大家による最新作。 戦略論のロングセラー『良い戦略、悪い戦略』。 その著者リチャード・P・ル…

週末読書メモ147. 『「変化を嫌う人」を動かす 魅力的な提案が受け入れられない4つの理由』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 「燃料」と「抵抗」。 マーケティングの神ことフィリップ・コトラーさんも推薦。 仕事に問わず、公私ともに新しいこと…

週末読書メモ146. 『部下・同僚・チーム、あなたの心に火を灯す新常識 悩みは欲しがれ』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 人・組織を前に進めたい方、必読。 「悩みは欲しがれ」 元ユニクロ史上最年少上席執行役員、神保拓也さん。 神保さん…

週末読書メモ145. 『CEOエクセレンス 一流経営者の要件』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 「経営は10種競技」であると。 世界的な戦略コンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニー。どの会社以…

週末読書メモ144. 『プロフェッショナルマネジャー』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 現代日本を代表するファーストリテイリングの柳井正さん。 その柳井正さんが若き日に、「僕がやってきた経営は違う」「…

週末読書メモ143. 『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) なんとシンプルで、しかし重い言葉なのだろう。 UNIQLOを運営するファーストリテイリング社の柳井正さんが、私の「座右…

週末読書メモ142. 『トヨトミの世襲』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 「継ぐ」とは。 衝撃の巨大自動車企業小説の第3部作であり、完結編。 『トヨトミの野望』、『トヨトミの逆襲』に続く最…

週末読書メモ141. 『日本のコピー ベスト500』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) トップクリエイターたち10名が、日本のコピーベスト500を選出。 昭和から平成にかけての主要なコピーが網羅されています…

週末読書メモ140. 『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 生き方を、人間関係を見つめ直せる1冊。 TEDトーク歴代ベスト10が書籍化。 ハーバード大学の幸福研究者が導き出した「…

週末読書メモ139. 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) DIE WITH ZERO。つまり、ゼロで死ね。 メッセージ性のあるタイトル。 世の中で言い古された内容とは一線を画す、人生を…

週末読書メモ138. 『デザイン思考の先を行くもの』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) デザイン≠アート≠センス≠クリエイティビティ。 そのことが分かる1冊。 電通のコピーライターとして経験を積み、ハー…

週末読書メモ137. 『世界の十大小説』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ) 骨太の文学評論。文豪たちの天才性も覗ける1冊。 自らも小説家であるサマセット・モーム。 幾多の物語に触れてきた彼が…

年次ベスト本(2013〜2023)

年次ベスト本(2013〜2023)

(北海道十勝の農家6代目による年次のベスト本)

・2023:『三体』

・2022:『幼年期の終り』

・2021:『戦争と平和(1~6)』

・2020:『世界標準の経営理論』
・2019:『現代の経営(上・下)』
・2018:『経営者になるためのノート』
・2017:『ローマ人の物語(Ⅰ~ⅩⅤ)』
・2016:『楽毅(1~4)』
・2015:『孫子』
・2014:『自省録』
・2013:『道

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来年度以降、ずっとやりたかった新しいインプットを数年がかりで取り組んでいくため、週次の読書メモは150週目で一旦筆を置きます。

週末読書メモ150. 『補給戦 ヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史』

週末読書メモ150. 『補給戦 ヴァレンシュタインからパットンまでのロジスティクスの歴史』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

前回、『戦争の変遷』を説いたマーチン・ファン・クレフェルトさん。

本作は、彼が「兵站」という概念に焦点を当てた名著となります。

つまり、戦争を(物事を)実現させる術。それが兵站。

一般的には馴染みがないですが、戦略以上に重要と呼ばれるこの概念について、深掘りされていきます。

戦略とは可能性の技術。そして、その可能性を決めるのが兵站だと。

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週末読書メモ149. 『戦争の変遷 』

週末読書メモ149. 『戦争の変遷 』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

歴史を学ぶこと、それにより世の中の本質も知る1冊。

軍事史および戦略研究家の世界的権威マーチン・ファン・クレフェルトさん。多作な彼の中でも名著なのが本作『戦争の変遷』。

誰が戦うのか。戦争とはどういうものなのか。どのようにして戦うのか。何のために戦うのか。なぜ戦うのか。そして戦争の将来とは。

これらの問いに対して、古今東西の戦争を精通した氏だ

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週末読書メモ148. 『戦略の要諦』

週末読書メモ148. 『戦略の要諦』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

現代を代表する戦略の大家による最新作。

戦略論のロングセラー『良い戦略、悪い戦略』。

その著者リチャード・P・ルメルトさんによる『戦略の要諦』。

戦略とはいかなるものなのか。戦略とはいかに作り上げるべきか。

そのことに焦点を当てた1冊です。

重要な課題を見極める。解決可能か判断する。リソースを集中投下する。

極めてシンプル。目標からでも

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週末読書メモ147. 『「変化を嫌う人」を動かす 魅力的な提案が受け入れられない4つの理由』

週末読書メモ147. 『「変化を嫌う人」を動かす 魅力的な提案が受け入れられない4つの理由』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

「燃料」と「抵抗」。

マーケティングの神ことフィリップ・コトラーさんも推薦。

仕事に問わず、公私ともに新しいことを始めようとする人に必見。

多くの人が、提案の魅力的な部分(燃料)に目を向けがちな中で、抵抗要因にこそに鍵があると本書が強調します。

惰性、労力、感情、心理的反発。

これが、イノベーションや変革を妨げる4つの「抵抗」だと言います

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週末読書メモ146. 『部下・同僚・チーム、あなたの心に火を灯す新常識 悩みは欲しがれ』

週末読書メモ146. 『部下・同僚・チーム、あなたの心に火を灯す新常識 悩みは欲しがれ』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

人・組織を前に進めたい方、必読。

「悩みは欲しがれ」

元ユニクロ史上最年少上席執行役員、神保拓也さん。

神保さんが「心に火を灯す」をテーマに語った1冊。

1個人から、組織全体までを動かしていくための真髄が詰められています。

悩みは欲しがれ。

この1言に、筆者のメッセージは尽きます。

「答えは、悩みの中にある」と述べているのですが、我が

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週末読書メモ145. 『CEOエクセレンス 一流経営者の要件』

週末読書メモ145. 『CEOエクセレンス 一流経営者の要件』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

「経営は10種競技」であると。

世界的な戦略コンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニー。どの会社以上に、世界中のトップビジネスリーダー達に触れてきた彼/彼女らが、21世紀のCEOに求められる卓越性を分析した1冊です。

「方向を定める」、「組織を整合させる」、「リーダーを動かす」、「取締役会を引き入れる」、「ステークホルダーと連携

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週末読書メモ144. 『プロフェッショナルマネジャー』

週末読書メモ144. 『プロフェッショナルマネジャー』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

現代日本を代表するファーストリテイリングの柳井正さん。

その柳井正さんが若き日に、「僕がやってきた経営は違う」「僕の経営は甘い」「経営するとはこれだ」と衝撃を受けたという作品『プロフェッショナルマネージャー』。

58四半期連続増益を達成した米国経営者のハロルド・ジェニーン氏が、自らの経営に対する姿勢を詰めた内容となっています。

成すべきことを

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週末読書メモ143. 『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』

週末読書メモ143. 『店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

なんとシンプルで、しかし重い言葉なのだろう。

UNIQLOを運営するファーストリテイリング社の柳井正さんが、私の「座右の銘」はこれ以外にない、と言い締めた一節。

本書は、倉本長治さんという商人の心得を説いた内容を、現代に甦らせた1冊になります。

(上記10項目に基づいて章立てされた内容となっています)

全ての言葉がどこまでの純粋で、それでい

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週末読書メモ142. 『トヨトミの世襲』

週末読書メモ142. 『トヨトミの世襲』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

「継ぐ」とは。

衝撃の巨大自動車企業小説の第3部作であり、完結編。

『トヨトミの野望』、『トヨトミの逆襲』に続く最新作が、本書の『トヨトミの世襲』。

どこまでが真実で、どこまでが創作なのか物議を醸す本シリーズ。

過去2部作以上に、生々しくシビアなテーマを扱う本作は、企業経営/継承に関わる人、物語小説好きともに読み応えのある内容となっています

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週末読書メモ141. 『日本のコピー ベスト500』

週末読書メモ141. 『日本のコピー ベスト500』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

トップクリエイターたち10名が、日本のコピーベスト500を選出。

昭和から平成にかけての主要なコピーが網羅されています。

コピー(言葉)自体の魅力はもちろん、言葉を評価する視点まで読み手にヒントを与える1冊となっています。

500のコピーが掲載されている中でも、ベスト1と2がこちら。

「おいしい生活。」、「想像力と数百円」。

この心を掴ま

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週末読書メモ140. 『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』

週末読書メモ140. 『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

生き方を、人間関係を見つめ直せる1冊。

TEDトーク歴代ベスト10が書籍化。

ハーバード大学の幸福研究者が導き出した「よい人生」を送るための鍵。それは「よい人間関係」でした。

多数の事例から、なぜ人間関係が重要なのかを説いた1冊。

突き詰めれば、人は、誰かとの(それも良好な関係の誰かとの)繋がりのなかで、生きる存在であることを痛感します。ゆ

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週末読書メモ139. 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

週末読書メモ139. 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

DIE WITH ZERO。つまり、ゼロで死ね。

メッセージ性のあるタイトル。

世の中で言い古された内容とは一線を画す、人生を豊かにするための方法が述べられた一冊となっています。

富自体は重要なものである上で、富を増やすことが手段ではなく目的になっている状況に筆者は苦言を呈します。

自分の生涯で使い切れない、使う見込みがない額まで、ただ貯め

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週末読書メモ138. 『デザイン思考の先を行くもの』

週末読書メモ138. 『デザイン思考の先を行くもの』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

デザイン≠アート≠センス≠クリエイティビティ。

そのことが分かる1冊。

電通のコピーライターとして経験を積み、ハーバード大学デザイン大学院にて都市デザイン学修士を修めた建築家の著者。

その経験による視点から、日本人が誤解しがちな「デザイン思考」を解説し、活かす方法を紹介した1冊になります。

建築を含め、何かを作る・生み出すということは、課題

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週末読書メモ137. 『世界の十大小説』

週末読書メモ137. 『世界の十大小説』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

骨太の文学評論。文豪たちの天才性も覗ける1冊。

自らも小説家であるサマセット・モーム。

幾多の物語に触れてきた彼が、世界(欧米を中心)の10大小説と選んだ作品を、作家の生涯・人物像から語り、中身を解説した1冊になります。

彼が10大小説として挙げた作品は以下の通り。

まあ、どれも名作であることに異論はなく。また、『世界十大小説』を読んだあと

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