マガジンのカバー画像

kokoron‥心音。詩。写真詩。

21
誰に届くわけでもなく、誰に響くわけでもなく‥。それでも詠っていたい夜がある 月明かりの下‥ただとめどなく。
運営しているクリエイター

#現代詩

【詩】旅人‥光を求めて‥。

【詩】旅人‥光を求めて‥。

僕らはいつも不器用に
ただ‥真っ直ぐに

果てなき道を
歩き続ける時の中‥。

無邪気に笑えたあの頃は
遠く遠く‥

時につまづき
歩くことさえままならず
傷だらけの心を持て余し

それでも
自分にしか見い出せない
かすかな光を求め

今日も明日も
彷徨い続ける

どれだけの人に
守られていようと

どれだけの愛に
包まれていようと
やはり孤独の中にいる

わたしも‥あなたも‥
そしてきっと誰もが

もっとみる
【詩】花心‥Hananokokoro

【詩】花心‥Hananokokoro

はじめて自分の詩を曲に合わせ朗読したのは、定期的にTwitterに詩を書いていた頃だから
2、3年前になるでしょうか。

自分の声をネット上に載せたのも初めてだったのでTwitterのフォロワーさんからの評価がとても怖かったことを覚えています。

詩のイメージを壊してしまったかな。
こんな声で大丈夫なのかな‥。 

心配性で臆病なわたしは心配しすぎるくらい
不安になり載せたのは失敗だったのかもしれ

もっとみる
【詩】月時雨‥Tsukisigure        

【詩】月時雨‥Tsukisigure        

 

*・☪:.。

                 *・☪:.。

あなたも知らない
わたしの涙

あなたに見せない
わたしの涙

月明かりだけが
知ってるの

人知れず流す
涙のその理由(わけ)も

誰にも言わない
誰にも見せない

夜の秘め事
月時雨‥。

お月様だけに
話せること

眠りにつくその前に

月明かりにそっと
打ち明ける

胸に秘めた心の音を
ひとり抱えるのは
つらいから‥

もっとみる
【詩】あの夏の恋‥。

【詩】あの夏の恋‥。

静かな夜に
波打つように

小さく大きく
さわさわ揺られ

それはきっとそう
あなたの光

眠らぬ街に
煌めくように

わたしの胸へ
ゆらゆらと

震えながら掴んだ
その手は
あたたかく繊細で

惹かれていくのが
怖かった

知っていくのが
怖かった

あの日選んだサヨナラを
悔やんでなど
いないけれど

それでも思う

あれは紛れもなく

夏の始まりの
短く密な恋でした
#9  あの夏の恋
るん

もっとみる
《詩》いちにちひとつ‥。

《詩》いちにちひとつ‥。

いつからだろう

気づけばあなたの声を‥
言葉を‥待っている

どんな呟きだって
聞き逃したくないからと‥。

一日一通‥
交わす手紙の
やりとりのように

一日ひとつ‥
あなたのことを知っていく

時には
晴れた空の下

時には
眠る前のベッドの中で

また時には
雨音を聞きながら

何度も読み返し
その存在を胸の奥にぎゅっと
抱き締める

心地よく流れる
優しい時間を

なりより愛しく
大切に

もっとみる
《詩》キミと僕‥。

《詩》キミと僕‥。

この距離感を
たとえるなら

なんだろう‥。

そこに漂う空気に
色があるとしたなら

何色なのだろう‥

分からないから
心地よくて
ほどよくて‥。

たまに遠くで目が合って
こっそり笑い合う

そのくらいでぃぃ

眠れぬ夜に
一言‥二言交わして

朝になったら
忘れちゃう‥

キミと僕‥。

そのくらいでぃぃ

そのくらいがぃぃ

るん詩の世界 #4 キミと僕

  ୨୧  ┈┈┈┈┈┈┈┈

もっとみる
《詩》ソライロノセカイ

《詩》ソライロノセカイ

キミと見たい
ソライロノセカイ

遠い場所で時を刻み

それぞれの場所で
それぞれが見上げる

誰も知らない
ふたりだけの
ソライロノセカイ

未来も希望も
明日への願いも

高く高く
遠く遠く‥

吸い込まれそうな
あの空の向こう

ねぇ‥いつか
ふたりで見たいね

儚くも美しい
ソライロノセカイ

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

ソライロノセカイ
そんな場所があるのなら

わた

もっとみる