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日々育ち、やがて巣立っていく子どもたちへ

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日に日に大きくなり、そしてちょっとずつナマイキにもなっていく子どもたちに向けたひとり言。
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子どもにトビタテ高校留学を勧める遠因となった、自分の高校時代の思い出

子どもにトビタテ高校留学を勧める遠因となった、自分の高校時代の思い出

私の子どもがトビタテで高校留学するきっかけとなったのは、私が「こんな奨学金あるよ」と勧めたことだ。子どもは以前から海外に興味は持っていたが、トビタテのことは知らなかった。好きなテーマを自分で設定して留学計画を作れるところが、ツボにはまったようだ。

トビタテの話をする前、ロータリー財団の奨学金も子どもに紹介した。こちらは私はあまり詳しくないが、日本各地にあるロータリークラブが窓口になり、募集の対象

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トビタテ高校留学 行く季節ごとの利点と留意点を親の視点で考える

トビタテ高校留学 行く季節ごとの利点と留意点を親の視点で考える

トビタテ奨学金について書いた記事が、私の零細noteの中ではよく見られている。トビタテは文科省が民間企業と共同で行なっている、高校生・大学生向けの給付型留学支援制度だ。

私の子どもがトビタテで高校留学したとき、オフィシャルなもの以外で参考にできる情報が少なくて準備に苦労した。留学する本人が探究テーマを決めて、留学エージェントの既成プランではない独自の活動をしに行くのがトビタテの特徴だ。それには本

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トビタテ高校留学は何年生で行くのがいい?親の視点で考えてみる

トビタテ高校留学は何年生で行くのがいい?親の視点で考えてみる

文科省が民間企業と組んで高校生・大学生の海外留学を給付型奨学金で支援する「トビタテ!」。私の子どもは高校2年でトビタテ留学に行った。高校生部門に応募する場合、何年生で行くのがいいのだろうと親の視点で考えてみる。状況は人それぞれなので正解はないが、私の見方を記す。

まず、高校3年。ここを選ぶ場合、受験との兼ね合いが大学進学を考える人には大きな検討事項となる。

私が知るケースでは、冬の時期に留学期

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親は高校生のトビタテ奨学金・二次面接をどうサポートできるのか

親は高校生のトビタテ奨学金・二次面接をどうサポートできるのか

文科省が民間企業とタッグを組み、日本の若者(高校生、大学生)の海外留学に給付型奨学金を支給する「トビタテ!」。高校生第9期で書類選考を通った応募者の2次面接がこれから始まっていく。

書類審査の合否通知から面接までは、あまり日数がない。以前私の子どもが申し込んだときは2次面接が「5分プレゼン、5分質疑」というスタイルで、子どもはどうやってプレゼン資料を作ろうかと焦っていた。

3ヶ月ぐらい前に「高

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祝・映画「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞受賞

祝・映画「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞受賞

宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」が米国アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞。おめでとうございます。賞を取ろうと取るまいと、面白い映画は面白い。そうわかってはいても、好きな映画が大きな賞を取るのは嬉しいものだ。

前回、宮崎監督がアカデミー賞を取ったのは「千と千尋の神隠し」。日本での公開は2001年。はっきりと断言できないが、多分私は「千と千尋」を映画館では見ていない。とすると、ジブリ映

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アニメに無関心な妻が急に「SPYxFAMILY」にハマった理由を勝手に考える

アニメに無関心な妻が急に「SPYxFAMILY」にハマった理由を勝手に考える

普段マンガにもアニメにも全く関心を示さない妻が、年末に録画していた「SPYxFAMILY」の集中再放送を見て突然大ファンになった。

マンガやアニメは私も疎いのだが「SPYxFAMILY」の名前と大人気だということだけは知っていた。小学生の子どもが楽しめるだろうかと思って録画したのを正月休みに見始めたら、妻の方が夢中になっていた。

なぜ妻が嬉々として見ているのかを勝手に考えてみると、思わずクスッ

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節分の恵方巻きを家で作ったらお米4合じゃ足りなかった

節分の恵方巻きを家で作ったらお米4合じゃ足りなかった

昨日は節分。うちではこの5年ぐらい、海苔と具材を買ってきて酢飯を炊き、各自が太巻き(恵方巻き)を自分で作って食べるようにしている。そのための「巻きす」もちゃんとある。

近年は関東でも太巻きが知られるようになったが、以前はそうではなかった。私は大学を卒業してしばらく関西に暮行ったときまで、太巻きというものを知らなかった。恵方に向かって無言で食べるということを最初に聞いたときには、変わった風習もある

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映画「君たちはどう生きるか」、二度目の鑑賞で感じたこと

映画「君たちはどう生きるか」、二度目の鑑賞で感じたこと

先月あたりからもう一度見に行きたいと思っていた映画「君たちはどう生きるか」を、夜の映画館で見てきた。

ちょうど仕事終わりで行けそうな時間の上映。スクリーン番号が1に近いほど客席数が多いなら、その映画館でいちばん客席数が少ない部屋だった。見にきていたのは十数人。観客の立場で言えば、隣席も前の席も気にすることなく、とてもくつろいで見ることができた。

この映画は封切り前にほとんど情報が公開されなかっ

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カワセミとキツネを見たという話で盛り上がった昼下がり

カワセミとキツネを見たという話で盛り上がった昼下がり

先日、朝ランでカワセミを見た。川辺で飛び去るまでのほんの短い時間、人間では私だけが見ていた。

かなり久々だったから、これはラッキーと昼食時に早速家族に話した。そうしたら、高校生の上の子が「オレは最近キツネ見たよ」と言ってきた。

何、キツネだと?私は今まで野生のキツネを見たことがない(タヌキならある)。

家のあたりにキツネが住んでいることすら知らなかった(ハクビシンが住んでることは知っている)

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英検準1級の受験を控えた子どもに英作文で助言したこと

英検準1級の受験を控えた子どもに英作文で助言したこと

今週末に英検準1級を受ける高校生の子どもが、最近2回英作文を見てくれと持ってきた。夜10時半、仕事と食事を終えて私が「さあ自分の学びに入ろうか」というタイミングだ。

子どもは、親の時間などまったく気にしないのが面白い。ナチュラルに「自分は寝るけど見といてね」という態度でやって来る。

それでいい。「遅い時間に忙しい中悪いんだけど、英文のチェックをしてもらえないかな」とか言われたらかえって気味が悪

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家のプリンターは、なくてもどうにかなると気づいた

家のプリンターは、なくてもどうにかなると気づいた

冷蔵庫、洗濯機、パソコン、ドライヤーなど、普段使いするさまざまな家電。その中で圧倒的に「イライラさせられる度合い」が高いのは、私にとってプリンターである。

うちにあるのは家庭用インクジェットのカラープリンターだ。使うのは2週間〜1ヶ月に一度ぐらい。起動は遅いし、頻繁に目詰まりするし、インクはすごい早さでなくなっていく。一年ぐらい前からは、紙送りがうまく行かず空回りが続いてなかなか印刷できないこと

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映画「君たちはどう生きるか」をもう一度見に行こうかと思っている

映画「君たちはどう生きるか」をもう一度見に行こうかと思っている

宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」。夏休みに小学生の子どもと見に行ったこの映画を、もう一度見たいなという気持ちになっている。

ゴールデングローブ賞の受賞は関係ない。年末ぐらいから、映画の断片的な場面が頭に時々浮かぶようになり、それをもう一度最初から最後まで通した線として見直したいと感じているのだ。

夏に映画を見た後、子どもに「どうだった?」と質問したら「六分の一ぐらいしかわからなかったけ

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子どもを連れて行くのにスカイツリーより東京タワーを選んだ3つの理由

子どもを連れて行くのにスカイツリーより東京タワーを選んだ3つの理由

小学生の子どもと東京タワーに行ってきた。子どもは、東京タワーにもスカイツリーにも行ったことがない。今の時代ならスカイツリーじゃないの?と考える人もいそうだが、私は迷わず東京タワーを選んだ。それには3つ理由がある。

まず、正直にいうと東京タワーの方が多少値段が安いという金銭面の理由もなくはない。ただこれは、3つの理由のうちほんの5パーセントぐらいを占める程度である。

東京タワーもスカイツリーも地

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親は高校生のトビタテ奨学金・応募書類をどのようにサポートできるのか

親は高校生のトビタテ奨学金・応募書類をどのようにサポートできるのか

文部科学省が民間企業とタッグを組んで日本の若者の海外留学を給付型の奨学金で支援する「トビタテ!」。対象は高校生と大学生。期間は多くの場合2週間〜数ヶ月、長い場合は1年近くになることもある。特に高校生は、学校の成績などよりも夢とかやりたいことの「熱量」が選考の大きな要素になるという、素晴らしい制度だ。

ありがたいことに、私の子どもは以前トビタテに応募し、採用してもらうことができた。奨学金ではカバー

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