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「子供らしさ」は「自分らしさ」。

突然ですが、皆さんは好き嫌いがあるということを、正直に人に伝えることができますか?

私は…できません…(笑)

こんにちは!【親と子の心を育てる】
子育て研究者kotoです。

子供と食事。

これは子育てをしている人なら、誰もがぶつかる悩みだと思います。

子供が好き嫌いをせず、なんでも食べれるようになってほしい…

そう願いながらも、なかなかそうならないのが現実ですよね。。


実はこの、親の「好き嫌い」に対する捉え方によって、子供の心の育ちが変わってくることがあるかもしれないのです。


今回は、そんな、「子供の好き嫌い問題」から、親と子の心について考えてみたいと思います!

好き嫌いがあるのは、子供らしいこと

息子の友達のお母さんと話していたときのこと。

お互い、自分の子供に好き嫌いが多く、用意した食事を食べきるのに苦労しているという話をしていました。

「もっといろんなものを食べれるようになってほしいんだけどねぇ~」

なんて言いながら、特に解決策もないまま、たわいもない世間話をしていたのですが…

そのお母さんがふと、

「好き嫌いがあるのも、子供らしくていいんだけどね~」

と言ったのです。

…私はこの言葉に衝撃を受けました。

なぜなら、嫌いものがあると主張することは悪いことで、子供であっても許されないことだと考えていたからです。

我ながら、恐ろしい考え方です。。

でも、そのときの私は、本気でそう信じていました。

確かに栄養が偏ってしまうほどの偏食は、子供の体の発達の面からみても不安があります。

でも、「好き嫌い」なんてもの、子供だけじゃなく大人だってある。

大人は賢いので、自分から「これは嫌い」なんて公言して波風を立てることはあまりありません。


しかも嫌いなものがあるからと言って、誰かから「食べなさい」なんて言われることもほとんどない。


それなのに、子供は嫌いな食べ物があることが許されず、まるですべての食べ物を好きになるのが当たり前かのようにしつけられます。


そのうえ、子供は大人のように、嫌いでも栄養のことを考えて食べておこう、とか、作ってくれた人に申し訳ないから、食べたくなくても残さないでおこうといった、客観的に物事を考える脳はまだまだ発達途中。

だから嫌いな食べ物が出てきたら、「これは嫌い!食べたくない!」と超正直に言葉にしてしまうんです。

自分の気持ちをストレートに表現してしまうこと。

ある意味、大人は建前や世間体を気にしてできないこと。

もしかしたら、それこそが最大の子供らしさとも言える部分なのかもしれません。

自分の気持ちを自由に表現するのは、わがままなこと?

じゃあ、感じたことをそのまま素直に表現するのが「子供らしくていい」ことなのでしょうか?

「子供らしさ」とは、自分の気持ちを我慢できず、周りに迷惑をかけてしまうもの。

そんな風に自分の感情を表現することは許されないし、早く押し込められるようになってほしい。

思ってもいいけど、表に出してはいけない。

私はそう感じていました。

けれどもそのお母さんは、私が忌み嫌っていた「子供らしさ」を、「いい」と思っているというのです。

これは、私にとって、驚くべき感じ方でした。

私たち大人は、周りのことを考え、自分の気持ちよりも周りに合わせることをよしとした世界で生きています。

皆が皆、自分の気持ちを我慢しているものだから、その中で自由に気持ちを表現している人がいると、

「あいつは自己中だ。周りのことを考えていない」

などと、批判の対象になってしまいます。

だからこそ、自分の気持ちを押し込めるのがよしとされるし、それがちゃんとできるのが「大人」である証拠なのです。

でも、この常識、ほんとに正しいのものなのでしょうか。

感じたことを表現する権利

本当なら、大人だろうが子供だろうが、自分の感じたことや思ったことを自由に表現する権利をもっています。


それがポジティブなことであっても、ネガティブなことであっても。


もしかしたら、それを表現したことで、他の人の気持ちにネガティブな影響を与えるかもしれない。


でもそれが起こるかもしれないからと言って、自分の感情を押し込めなければならない理由にはならないはずです。


もちろん相手を傷つけるような言い方や態度はよくないし、自分の感じたことを表現する時にも、相手を尊重する気持ちは大切にしなければなりません。

でも、相手を尊重するのと同じくらい、自分の感じたことも尊重したっていいのではないでしょうか。


大人になるにつれて、自分の感じたことは押し込めて、相手に合わせることが人としてよい行いだというような常識に変わっていってしまいます。


それはきっと、子供の頃から、


「相手のことを考えて、自分の気持ちは黙っていなさい」


と教えられてきたから。


常識を教えているように見えて、もしかしたら、子供の「感じたことを自由に表現する権利」を奪ってしまう行為だったのかもしれません。


子供が自分の心に正直に、「好き嫌い」があることを伝えられること。

それは大人が失ってしまった、「ありのままの自分を表現している姿」


子供だから、言葉の使い方や表現の仕方に、不十分なところはもちろんあります。


でも、自分の気持ちをありのまま感じ、それを自由に表現する。


そんな「子供らしさ」こそが、自分らしく生きるということなのかもしれません。


まとめ

今回の記事では、

・ネガティブな気持ちであっても、正直に表現することは自分自身を大切にすることに繋がる。

ということをお伝えしました!


子供も大人も、自分の気持ちを感じることを恐れず、自由に表現できること。


それはきっと、誰もが自分自身を大切にする生き方です。


確かに、子供には好き嫌いなくなんでも食べれるようになってほしいという気持ちはあるのですが…


まずは子供自身が感じている「これが好き、これは苦手」という気持ちを大切にしながら、少しずつ栄養のことや作ってくれた人の気持ちにも思いを馳せれる大人に育っていってほしいと思います。


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