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記事一覧
わたしは目で話します~読書記録420~
わたしは目で話します 文字盤で伝える難病ALSのことそして言葉の力 たかおまゆみ
話せるってことがどれほど贅沢か、知っていますか。全身の筋肉が動かなくなる難病ALSを発症した著者が問いかける「人間にとって言葉とは?」
たかおまゆみ
1960年生まれ。金沢大学大学院教育学研究科修士課程修了後、日本聾話学校に勤務。その後、6年間のスイス・チューリヒ滞在を経て、ドイツ語の翻訳・通訳を始める。そのかた
マツの木の王子~読書記録416~
マツの木の王子 キャロル・ジェイムズ 猪熊葉子訳
マツの林のまん中で一本だけ伸びるシラカバ。マツの王さま、王妃さまをはじめマツたちは皆、冷たくあしらいますが、マツの王子だけはしだいに美しく育つこのシラカバの少女に惹かれていき…。強く優しい恋物語。
まさにファンタジーと言った作品だ。松の木と白樺の木の擬人化。
まるで人の心があるかのような繊細さ。
聖心女子大学名誉教授である猪熊葉子先生の翻訳が
酔いどれ弁護士~読書記録415~
酔いどれ弁護士 レナード・トンプソン
かつての名作を作家・北村薫が集めたアンソロジー。
その中の1つに、酔いどれ弁護士シリーズが収録されている。
かつて、アメリカにエラリー・クィーンズ・ミステリ・マガジンという雑誌があった。そこに応募し、掲載された作品である。
エラリー・クィーンズ・ミステリ・マガジンは、1941年、アメリカ有数の推理作家として知られていたエラリー・クイーンが、自ら編集長となっ
苦しい時は電話して~読書記録414~
苦しい時は電話して 坂口恭平 2020年
死にたいほどつらくて苦しい時、人は何をするのが最も良いのか?
躁鬱病を患う著者が、「死にたい人」からの電話を10年受け続けてわかったこと。
【著者メッセージ】
090-8106-4666
これは僕の携帯電話の番号です。
僕は「いのっちの電話」という、死にたい人であれば誰でもかけることができる電話サービスをやっています。もちろん無償です。本家本元「いのち
イスラームの論理と倫理~読書記録411~
イスラームの論理と倫理 2020年 中田孝/飯山陽
イスラームは、穏健で寛容で民主的な、平和の宗教か? かたや男性・イスラーム法学者にしてイスラム教徒=中田考。かたや女性・イスラム思想研究者にして非イスラム教徒=飯山陽。ともにイスラームを専門としつつも、立場を異にする二者が交わす、妥協を排した書簡による対話。
IS、トルコ・クルド問題、アフガニスタン中村哲氏殺害、ハラール認証、イラン情勢、コ