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記事一覧

「君たちはどう生きるか」雑感想

なにか、言いたいことを言うために他のことを言うでもなく、周りの現象を提示して考えさせるでもなく、言いたいことをほんとのほんとに言おうとするとこういう支離滅裂で、…

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こころに川を。

こころに川を/6月の散歩の回想 こころのなかに、川が流れている。 そのように感じたのは最近のことで、地元の小さな川沿いを歩いているときだった。 こころの中の川をの…

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夜を焼いた日(ポエム編)

夜を焼いた日(ポエム編) ある夜、僕は夜を焼いた 夜は僕の真上に重く、黒くのしかかっていて、 僕は夢の中で何人もの死んでしまった人と会った 彼らはいう、夜にやられ…

夜を焼いた日 

夜を焼いた日 (告白編) 小学生の頃、蟻の巣に水やジュースを入れて蟻がおぼれ死ぬ様を見るのが好きだった。 水をたらして、慌てふためく蟻たちをみてかわいそう、かわ…

「絵についての草稿VOL1」にのせるのをやめたあとがき。

以下、私の少ない経験で学んだ絵画についてのこと。 ・絵が人を助けることはまずない。人を助ける事ができるのは自分自身だ。絵画に甘えないこと。 ・自分自身の幸福のた…

2021.12.2

天使たち、右に花、座る古代の女の子、鳴らないマンドリン、赤い月、絵から出れない馬、生まれたての人間、風、夜に聞こえた唄、花束をもつ娘と、パンツで笑う好きな人。そ…

絵 それは空   絵 それはたいよう 絵 それは海   絵 それは日々のびゆく葉 絵 それは呼吸  生きている呼吸  誰かの呼吸 絵 それは言葉 交わされた言葉た…

「ディティデペンデ(Depende de ti: あなた次第で)」に寄せて                    三宅敦大(キュレータ…

2020年12月4日「ディティデペンデ(Depende de ti: あなた次第で)」に寄せて 「Depende de nosotros」(わたしたち次第で) 2020年11月28日―12月13日、3331アーツ千代…

悲しくまぶしいそれをスケッチする 木下紗耶子

木下紗耶子 (元川崎市岡本太郎美術館学芸員、現国立近現代建築資料館研究補佐員) 私が初めて見た花沢の作品は、絵やオブジェ、文章を組み合わせたインスタレーションだ…

「花沢忍あれこれ」 相澤義和 (写真家)

私は結構な花沢さんファンなので、花沢さんの事を知ってからこれまでの個展は全部ではないけど足運んでます。 花沢さんの住んでいる街を案内してもらいながら散歩したり、…

猫との話

ある猫についてのながい話 私がなぜ、ペットを全く飼ったことのない実家で猫を飼うことになったかは、ちょっと長い話になってしまう。 ちょうど一年前、その経緯を書いた…

6月のある一日

6月のある一日 その日私と恋人は、先週いけなかったマーク・マンダース展に満を持していくことになっていて、早くお昼をたべていこう、と私はいうのに、恋人はめずらしく…

ボツになった文

最初は廃工場だった。廃工場でお葬式をした。急に死んだ愛おしい人は、合理的で簡易的なお葬式で悲しむ間もなく勝手に骨になってしまった。人の死すらわたしたちの生に含ま…

ファンタジックイリュージョン ディスワールド オブ

ファンタジックイリュージョン ディスワールド オブ マイ ラブ ファンタジックコメディ ディスイズ ディスティニー マイ ラブ タイ タイ タタイ タイ タイ タ…

画集につけるはずだったあとがき

1  文章が長すぎた。長すぎるヨネ!?って言いたい。 長すぎるのはわかってるのに削れなかった。 削ればいい所がよくわからなかった。ていうか自分語りが長すぎてけっこ…

1,15

真冬で絵も描けないし、東京もいきにくく見たい展示も見れない、友達とも会いにくい。また訪れた取り残されていく感覚。ふいにでる文句と不安と弱音を反芻しながら歩いてた…

「君たちはどう生きるか」雑感想

なにか、言いたいことを言うために他のことを言うでもなく、周りの現象を提示して考えさせるでもなく、言いたいことをほんとのほんとに言おうとするとこういう支離滅裂で、苦しくて悲しくて不自由で、でもものすごく自由な世界が生まれるんだと思った。

宮﨑駿が言いたかったことは
「平和はたった1人の正義(傲慢)でこわれてしまうということ」
「丁寧に慎重に、つみかさねた積み木のような世界(平和)であるということ」

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こころに川を。

こころに川を/6月の散歩の回想

こころのなかに、川が流れている。

そのように感じたのは最近のことで、地元の小さな川沿いを歩いているときだった。
こころの中の川をのぞきこむと、そこには、流れ着いた小石やそのとき出会えた命たちが
いて、その小石を拾い上げしばし眺めていると、その小石の大いなる歴史、とはいえないけ
ど、ここまで流れ着いてくる前の姿みたいなのを感じることができる。
これはあくまでも比喩

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夜を焼いた日(ポエム編)

夜を焼いた日(ポエム編)

ある夜、僕は夜を焼いた
夜は僕の真上に重く、黒くのしかかっていて、
僕は夢の中で何人もの死んでしまった人と会った
彼らはいう、夜にやられてしまった、黒にやられてしまったんだ。

悪か善かなんてわからないよ どうでもいいよ 
そんなことはどうでもいいんだ
ただ、どうにもできず、やられてしまった 悲しくて 悔しくて
ただ夜に飲まれてしまったんだよ
 
マッチをシャッとすった

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夜を焼いた日 

夜を焼いた日 (告白編)

小学生の頃、蟻の巣に水やジュースを入れて蟻がおぼれ死ぬ様を見るのが好きだった。
水をたらして、慌てふためく蟻たちをみてかわいそう、かわいそう、と思いながらその異様な生の動きを凝視していた。

絵をかいていると、たまに自分のなかにこらえきれない強い怒りみたいな、同時に変な快感みたいな、なんとも形容しがたい衝動みたいなものを見つけてしまうときがある。
にこにこ楽しく、毎日暮

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「絵についての草稿VOL1」にのせるのをやめたあとがき。

以下、私の少ない経験で学んだ絵画についてのこと。

・絵が人を助けることはまずない。人を助ける事ができるのは自分自身だ。絵画に甘えないこと。
・自分自身の幸福のために絵画を利用しないこと。試してみてもいいが、別のやりかた(定期的な運動と食事と自然)の方が圧倒的に手っ取り早い
・絵画を利用してなにかをしようとするときは、かわりに何かが犠牲になることを覚悟する事。
・正直であること。
・絵が描きたくな

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2021.12.2

天使たち、右に花、座る古代の女の子、鳴らないマンドリン、赤い月、絵から出れない馬、生まれたての人間、風、夜に聞こえた唄、花束をもつ娘と、パンツで笑う好きな人。そして猫の前は人間だったねこたち。すぐ近くにいる死んじゃった魂たち、太陽にしか伸びない葉たち。私のおなかのなかの太陽。

空間と色 人と鳥 温度と息 愛と羞恥
キャンバスと絵の具 筆致と気持ち 生きてることと描かないこと
対にならないものたち

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絵 それは空   絵 それはたいよう
絵 それは海   絵 それは日々のびゆく葉
絵 それは呼吸  生きている呼吸  誰かの呼吸
絵 それは言葉 交わされた言葉たち
絵 それは

時間を見ている 作家と絵と 一緒に呼吸した時間を
愛し合った時間を やわらかなたたかいの痕跡を
その奥にある、たしかに存在する絵を 見ている

うつろいゆく空を一緒に見たかった。飛んでいく鳥、きえていく星、沈む月
一緒に

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「ディティデペンデ(Depende de ti: あなた次第で)」に寄せて                    三宅敦大(キュレーター・HB.共同代表

2020年12月4日「ディティデペンデ(Depende de ti: あなた次第で)」に寄せて

「Depende de nosotros」(わたしたち次第で)

2020年11月28日―12月13日、3331アーツ千代田内にあるBambinart Galleryにて、花沢忍個展「ディティデペンデ(Depende de ti: あなた次第で)」が開催された。
花沢はこれまで絵画を中心に制作してきた

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悲しくまぶしいそれをスケッチする 木下紗耶子

木下紗耶子
(元川崎市岡本太郎美術館学芸員、現国立近現代建築資料館研究補佐員)

私が初めて見た花沢の作品は、絵やオブジェ、文章を組み合わせたインスタレーションだった。第19回岡本太郎現代芸術賞展に花沢が入選したとき、私は学芸員として、幸運にも彼女の作品が組みあがっていく過程を見て、会期中も毎日のように作品を見ることができた。中央の大きなキャンバスには、風に巻かれるような花々や植物が黄や赤、青で描

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「花沢忍あれこれ」                 相澤義和 (写真家)

「花沢忍あれこれ」 相澤義和 (写真家)

私は結構な花沢さんファンなので、花沢さんの事を知ってからこれまでの個展は全部ではないけど足運んでます。
花沢さんの住んでいる街を案内してもらいながら散歩したり、アトリエにもお邪魔して1日まるまるカメラを向けさせてもらったこともあります。あんなことやこんなこと、そんなことまでの花沢さんの半生をたっぷりと聞かせてもらったりもしました。
花沢さんは画家とか表現者とか、というよりもひとりの人間として、日々

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猫との話

猫との話

ある猫についてのながい話

私がなぜ、ペットを全く飼ったことのない実家で猫を飼うことになったかは、ちょっと長い話になってしまう。
ちょうど一年前、その経緯を書いたのだけど、感情の渦中にある文章はとても読めたものじゃなかった。Twitterにかいたり、話したりしていたので知っている人も多いと思うけど、その後の話も含めて。

 一年前、コロナ渦の、初期といえる2020年5月、私も、もちろん周りの人間も

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6月のある一日

6月のある一日

6月のある一日

その日私と恋人は、先週いけなかったマーク・マンダース展に満を持していくことになっていて、早くお昼をたべていこう、と私はいうのに、恋人はめずらしく「パスタでもいい」(パスタがいい)といって、パスタ屋さんを予約して、パスタをたべた。とてつもなく、とてつもなくおいしいパスタで、鶏肉がやわらかく、ゆずこしょうの風味のきいたクリームソースがピリッとしていて、ものすごくおいしかった。私たちの

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ボツになった文

最初は廃工場だった。廃工場でお葬式をした。急に死んだ愛おしい人は、合理的で簡易的なお葬式で悲しむ間もなく勝手に骨になってしまった。人の死すらわたしたちの生に含まれて、生活に従順に、処理されていくことがたまらなく悲しかった。それからお葬式をし続けた。(スーパーで買った魚のお葬式をしたらすごく臭くなった。)次は森だった。森の中でその死者だらけの大きな絵は台風ではがれ、そこにどでかい蜘蛛が巣を張った。

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ファンタジックイリュージョン ディスワールド オブ

ファンタジックイリュージョン ディスワールド オブ マイ ラブ
ファンタジックコメディ ディスイズ ディスティニー マイ ラブ
タイ タイ タタイ タイ タイ タイ        マイ ラブ

画集につけるはずだったあとがき

1 
文章が長すぎた。長すぎるヨネ!?って言いたい。
長すぎるのはわかってるのに削れなかった。
削ればいい所がよくわからなかった。ていうか自分語りが長すぎてけっこうきつい気もする・・・。きつい・・わかってるっす・・・。・これでも半分以上削ったっす・・。

画集といったときに、写真や文章も一緒にのせるかを最初に悩んだ。文章は個展の時には雑多なかんじで机の上に置いて、読みたい人が読めばいいと思っていた

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1,15

真冬で絵も描けないし、東京もいきにくく見たい展示も見れない、友達とも会いにくい。また訪れた取り残されていく感覚。ふいにでる文句と不安と弱音を反芻しながら歩いてたら地元で高級売れっ子店が寒い中、リヤカーでお弁当を売っていた。プライド捨てて、絶対生きていくって顔してた。鼻のおくがつんとして、涙のにおいがした。ひとつお弁当を買うと、深くお辞儀をされた。暖かいはずの料理は冷たくていくぶんか量が少なかった。

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