#140字小説『内側から見る夜景』／お題：レインボーブリッジ開通記念日／Twitter投稿8/26

2023年8月26日 12:15

※改行などはTwitter投稿時（Xへポストと言わないと通じなくなる？）
　から修正しています。

『内側から見る夜景』

首都高に入ると予告通り寝た君を約束通り起こした。
「レインボーブリッジだよ」
寝ぼけ眼で見上げ、無言のまま通過した。
「夜景の中に入ってしまうとただの照明だね」
ライトアップした橋を遠くから眺めた時との落差。
「キラキラして見えるのは距離があるからかも。恋と似てる」
怖いこと言うなよ。

2023年8月26日作

◆8月26日は「レインボーブリッジ開通記念日（レインボーブリッジの日）」らしいので、自主お題として創作しました。

1993年に開通した日を記念して制定されたようですね。
「レインボーブリッジ」は、一般公募による愛称で、正式名称は
「東京港連絡橋」だそうです。

当然ながら、夜景の中に自分が入り込むと夜景とは思いませんよね。
「少し距離を置いて、外から眺めた方が綺麗に見える」というのは、
いろんなことに当てはまりそう……。

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