#140字小説『余った餅入り七草粥』／お題：七草の日／Xへポスト1/7
2024年1月にX（旧Twitterと呼ばざるを得ない）へポストした
140字小説を紹介します
※改行などは、Xへポスト時点より修正している場合があります。
『余った餅入り七草粥』
今日の朝ご飯が七草粥だと知ると萎えた。
有頭海老に数の子、いくらやローストビーフなどの豪華なおせち……はカタログで眺めただけで取り寄せず。お正月らしさといえばお雑煮だけの平時と代わり映えのない食卓で過ごした一週間。
「胃は大して疲れてないのよ……」
こんな時ばかり行事食を重んじないで。
◆1月7日は「七草の日」なので
自主お題として創作しました。
春の七草：セリ、ナズナ、ゴギョウ（ハハコグサ）、ハコベラ、ホトケノザ（オオバコ）、スズナ（カブ）、スズシロ（ダイコン）。
1月7日の朝、春の七草を入れたおかゆを食べることで、無病息災を願う
意味が込められているそうです。
新年に若菜を食べる中国の習慣が伝えられたものといわれています。
七草粥には、お正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める目的もありますよね。
また、この日は七草をゆだて汁を爪に浸し、柔らかくしてから切ると
きれいに切れることから「七草爪の日」ともいわれているらしいですよ。
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