見出し画像

【自己紹介】輝いて生きる芸術家・五十嵐創の真実

初めまして、五十嵐創(いがらしそう)と申します。日本の芸術家、作曲家、ピアニスト、文学者、歌人です。現在、個人として活動しています。

私の半生

コンピュータ音楽と人工知能を慶應義塾大学大学院において専攻し、在学中に発表した前衛的な電子音楽作品によって国際的に一定の評価を得ました。同時に作曲の個人レッスンを受け、西洋古典音楽を学びました。
 
非常勤教員として慶應義塾大学および東京工科大学に勤め、研究と教育の仕事に従事しました。

伝統的で普遍的な価値を、先進的な手法を用いて表現することのできる作曲家を目指し、主に学術的な世界で生きてゆこうと考えていました。

私にとり、それは己の人生において希望や喜びというものを見出すことのできた初めての経験でした。それゆえ迷うことなく、その実現のために全身全霊を捧げました。

その断絶

しかし、正にそのことによって、突如ある健康上の異変が私を襲いました。そして、それに端を発する、偏見と決めつけとを含んだ、あまりに痛ましい巡り合わせの連鎖によって、私は公私にわたるそれまでのすべてを、文字通りすべてを失いました。
 
己の真の住処を求めて羽ばたかんとした雛鳥は、皮肉にもその必死さこそが仇となって、そこに生まれ落ち、その中で育つことを余儀なくされた地獄の、さらにその底へと、再び突き落とされたのでした。
 
詳述するをためらわずにいられないような心身の様々な苦しみに、人知れずただ耐えるだけの日々が、何年も何年も続き、飛躍と充実の時たるべき人生の青年期までもが無残に失われたのはひとえに、一般には正しいとされている医学や心理学が、私に適切な治療を施すことのなかったがためでした。
 
人生は全く異なったものとなりました。
 
その後、何か信じられるものを求めて、人々のそして自分自身のためのセラピストとして、スピリチュアルの領域で真剣に働いたこともありました。

私の原点

私の外祖父は、代々京都において朝廷や足利将軍家に仕えた清和源氏の武士の末裔でした。祖先は明治の中頃に東京に移り住み、私もそこに生まれました。先祖が長年暮らした京の都に対する憧れの気持ちを、実朝のように抱きつつ、坂東の地で育ちました。
 
私が、本当に美しいと感じるもの、生きるよすがとなるような、自己の本質と響き合う思想を見つけることができたのは、文学においては源氏物語の世界でした。

その主人公である源氏の君こそは、私にとり、芸術家として一つの理想を体現する存在です。

彼は、和歌や書画、舞や楽といった表現行為に極めて優れるのみならず、日常的な言動の一つ一つによってさえ人々を魅了してやまない人物であり、老若男女を問わずあらゆる人々にとって存在そのものが深い慰めとなり、この世のはかなさに対する救いや希望を感じさせるような人物であるからです。

物語に描かれたその生涯は、美しさやすてきさという価値に関して人間が達し得る一つの究極的な可能性を表しているように感じます。

 彼の持つ圧倒的な魅力とカリスマは、私に本来あるべき自分の姿を思い起こさせるものでした。

輝いて生きるために

どれほどの巡り合わせによって人生が損なわれたのだとしても、そしてそもそも私がこの世に生まれたそのときからの生い立ちのすべてが、どれほどのものであったとしても、これからこそ真の自分の人生を輝いて生きると決めました。
 
私は幼い頃より、美しいものや愛らしいものにとても強く心ひかれる人間でした。後天的な何ものによっても害されていなかった、その自身の本質を思い返し、人生のすべてにおいて、美しい表現を為すことに命を懸けています。
 
この場においては、まずこれまでに作曲した私の様々な音楽作品を一つ一つ、ピアノ曲は私自身の演奏によって命を吹き込み、発表してゆきたいと考えています。その後、ライフワークとして制作中の、自伝的な内容をも含む長編映像作品を完成させ、発表することが中期的な目標です。
 
それらと並行し、私にとって大切な様々の事柄を主題として、エセーのような文学作品を執筆、発表してゆくことにも挑戦したいと思っています。
 
たとえ技巧において至らない点があるとしても、私の表現の中にある真実を感じ取り、お心をお寄せ下さる方が必ずやいらっしゃると信じています。そのような方々と、互いに愛情を育んで生きてゆけることを、衷心より願っています。

否ばれて否ばれてなほあるものは

私の本当の人生の門出である本稿を締めくくるに際し、拙歌を以てしたいと存じます。

否ばれて否ばれてなほあるものは己が心の真なりけり
否ばれて否ばれてなほあるものは己が心の真なりけり

(私がどれほど否定されても決して無くなることがないのは、私の心のうちに在る真実である)

呪も縛もつひに解(ほど)きてこれよりぞ魂のかかやくやうに生くべき
呪も縛もつひに解きてこれよりぞ魂の輝くやうに生くべき

(これまで私を絶えず苦しめて来たどのような呪いも束縛もとうとう振りほどき、これからこそ己の魂が光り輝くように生きよう)

 令和四年長月八日

創 

https://vimeo.com/liveshiningly


この記事が参加している募集

自己紹介

私に魅力をお感じ下さるそのお心を、もしサポートとしてもお伝え下さいましたなら大変幸せに存じます。体質上、生きるために私にはどうしても日々必要な、保険適用外の医療を含め、制作に充当させて頂きます。より美しい作品、演奏をご披露することで、頂戴したお気持ちにきっとお応え致します。