ソイカ/soica

本と映画と絵と写真。 文学フリマ東京38に出店します。

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  • 足るを知る"好きな言葉や好きな器具"

    日常のなかの素通りしてしまいそうなことの備忘録です。

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自己紹介|とちゅう

2000年生まれ。乙女座のB型です おじゃる丸にでてくる貧乏神のびんちゃんに似ているねと言われたことが嬉しかったです。 文学フリマに出るので、noteをはじめました。 根暗なのに、その場のノリで物事を決めてしまうのが良くないです。とてもよくないです。今から5月19日のことを考えて胃が痛くなります。 趣味、好きなこと 旅行✈︎ カフェ・パン屋巡り 乗り物に乗ること 何か新しいことに興味を持つきっかけは、 殆ど映画か本の影響を受けている気がします(。-_-。) ・休

    • 私の知らないどこかでは不思議で素敵なことが起きているのかもしれないけど

      私が大人になるまでの間にトトロは現れなくて 放課後、真っ赤すぎる太陽をみてこれから何かすごいことが起こるんじゃないか!と期待して何も起こらないまま、私は部活に行く時間になって帰りのチャイムが鳴った。 そんなものだ、分かっている。 雨女の私が天気の子になれる日なんてこないのも知ってる。猫を追いかけて、日本中を駆け巡る高校時代だって無かった。 期待すれば、するほど寂しい気持ちになることももう知っている、から何かに期待することは少なくなったし、ワクワクが高まり過ぎているとき

      • 何事にも情熱を持てない私が、愚直に自分らしく生きられる場所を探し続けてみた話

        猫を被ることにはなれたけど、そうじゃない場所もどこかにあるのかな…あるのならそこにいきたいな、 そう思ってた。 社会人になって、なんかこの人気持ち悪いなって人に出会うことが多くなった。 それだけ、今までの自分が悪意の無い人たちに囲まれて生きてきたんだと痛感するきっかけにもなれば、やっぱり同じくらい虚しくてやるせない気持ちにもなった。 あるとき、言われたことがあった。 「あんたは喋ると、変な子なのがバレるからあんまり喋りなさんな」 その言葉をかけられたとき、小学生だっ

        • 掬えないことばかり

          昔から忘れっぽい性格が嫌になる。 覚えておきたい、 この沢山の中から、私が掬いだしたい。 そう願っても、ほんの一瞬次の瞬間には忘れている。 まるで、パクッとそこだけくり抜かれてしまったみたいにすっぽりと。 日記を書くにしても、その日あったこと、そのときの声や言葉を覚えていたいし、 匂いが音があったなら、それらだってきっと覚えていたほうがいい。 何かすごく腹立つことがあったり、どうしても誰かに話したくなったことがあったとして、覚えていたらnoteに書くことだってできる

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          「あのね」って言われたら、どんな話でも返事したい

          あのね、ってドラマがあったなーとか思いながら、 ハリカちゃんと彦星くんの病室のシーンで、すごく泣いた… ドラえもんの主題歌もたしか、あのねって言ってた気がする。 「あのね」って引力な気がする。 あのねって話し始められたら、例えば喧嘩中でも、どんなに居心地悪くても、 私はその人のほうを向いて、「ん?」てなる。 いつの日か、推しの1人が「優しい引力」と例えられていた。素晴らしい例えだ。 「あのね」もまるで優しい引力だ。あのねの一言でみんな、、すーっとそちらに引き寄せ

          「あのね」って言われたら、どんな話でも返事したい

          「トリケラトプスに触りたい 双子座でのんびり地球がみたい」

          尊敬する人はと聞かれたら、 宮沢賢治と藤原基央と答えると思う。 (ずっと気にしている悩みがある。 敬称略って…敬称という言葉にならって宮沢賢治さんと藤原基央さんと書いたほうがいいだろうか? なんだか存在していたのか?存在しているのか?あやふやに思ってしまうくらい仙人みたく思ってしまうくらいの存在に、「さん」って、友だちみたいな、上司みたいな呼び方をするほうがなんだかこそばゆく思ってしまうのは変だろうか?でもやっぱり「さん」はつけないと失礼だよな…) 専門学校の卒業論文は

          「トリケラトプスに触りたい 双子座でのんびり地球がみたい」

          余白と余韻

          何かすごいものをみると、後を引くようになった。 気になっていた映画を見つけたとき、息をするように映画を観ていたときの私はもういなくて 一旦躊躇して、明日の予定を思い出す私になってしまった。 疲れるというのは、違う気もするけど 体力が持たないのかな… 『サマーフィルムにのって』という映画の中で、 未来から来た役の子が言っていた印象的な台詞がある 音楽には疎いけど、最近はイントロが短い曲のほうが好まれるらしいということくらいは知っているし、イントロが全く無い曲を街中で聞

          余白と余韻

          その虚無が好きだった

          Twitterがxという名前に変わってからどのくらい経つだろう。最近気がついたら、2週間、3週間過ぎていて内心焦る。 私は名前が好きだ。 その人や、物の、人ととなりを何となく言い当てているような気がするし、 やっぱり"やかん"は"やかん"って感じがするし、 ストーブがエアコンって名前だったら、私は今よりストーブのことを好きじゃない気がする。 それに慣れてるだけだよって言われたら、そうなのかもしれないけれど、やっぱりそれだけじゃない気もする。 昨今、キラキラネームとい

          その虚無が好きだった

          石を並べて撫でる

          ただの丸い石が良い。 おじゃる丸に登場するカズマが言っていた。 本当にその通りなのだ。光輝くダイヤモンドなどの宝石や、カラフルな誕生石とは違う、 ただのなんの変哲もない丸い石こそが良い 何も特別なことは求めていない。ただ静かにそこにあって、派手さや煌びやかさはいらない。手に載せると感じる重みと、ひやっと冷たい感触。そういう石だけを日々求めている。 私は丸いものを無意識に目で追ってしまう癖がなおらない。はじめて丸石を家へ持ち帰ったときも、出先で見つけた丸石から目が離せ

          石を並べて撫でる

          美術の壁で心が滲んだ記憶をスキップで軽々と越えたい。

          学芸員に憧れていた。 点数をつける美術教諭にはなれないと思っていた。 実力主義社会を感じた 幼い頃から色塗りが好きだった。キラキラ光るものや、カラフルなものをみて胸をときめかせていた。 美術科の学校に進学したのだって、あながち偶然では無かったと思う…でも周りにいるみんなほど明確な意思や目標のもと入学したわけでも無かった。 入学初日から配られた、使い方のわからない美術用品。なんかすごいところに来ちゃったな。どこかずっと他人事だった。1日に何時間もデッサンをしている友だちも

          美術の壁で心が滲んだ記憶をスキップで軽々と越えたい。

          肌の匂いが変わってしまう前に

          ずっとこの人とは友だちだろう そう思っていた人ほど、今はもう会えないこの現象に何か名前はあるのだろうか? 『チワワちゃん』という映画の中で、こんな台詞があった 私の好きな漫画や、歌詞の中の登場人物はやたらと会えない誰かを思って、肌の匂いが変わってしまうことを気にしていた。 そんなに重要かな、それよりも大事なものありそうだけど…そもそも肌の匂いって何? 学生時代、私の頭の中は?が散乱していた。 大人になって、子どもと触れる機会が増え、ひとつ気づいたことがある。 人

          肌の匂いが変わってしまう前に

          23、冬の朝

          冬のしんとした朝は"どこか遠出をするとき "という感覚は小さいときなくなった。田舎に住んでいた私は通学に1時間半かかり、毎朝6時には家を出ていた。田舎は移動に厳しい。一本電車を逃せば、次は30分後、1時間後なんてことがざらにある。東京はどういう仕組みであんなに電車が来るんだろう? 冬から春に移り変わるこの時期は、夜中から鳥が鳴きはじめる。真っ暗闇に似合わない、可愛い鳥の声が朝までずっと聞こえている。駐車場の明かりをお日様と勘違いしているのか、夜型の鳥なのかよく分からない、け

          私はみんなのことがちょっとずつ嫌い。

          私は私の描く絵も書く文も好きじゃない。 私はいつも 劣等感に押しつぶされそうで 私の身体は コンプレックスの塊でできている って、そう思う。 毎日の生活は楽しいし、友だちとも家族とも関係は良好で。何かを作っているときだけ、どうしようもなく苦しくなる。じゃあ、なんで絵を描くんだろう。文字を書くんだろう。 絵を描いたり、文字を書いたりすると嘘がつけなくなる気がする。いつもの生活だって嘘をついているつもりはないけど、包み隠してるところはある。そちらのほうが問題なくスム

          私はみんなのことがちょっとずつ嫌い。

          百人一首に恋焦がれてzine「詩華」:文学フリマのお品書き

          1000年前、想像するしかない平安時代 百人一首の登場人物が現代を生きていたら、 どんな生き方をしているだろう。 百人一首の詩、6遍を現代の物語にアレンジし、それぞれのストーリーをなぞった写真を撮りました。 『ただ浮遊するだけ』 「貴方は料理をしなさそうだね。」 「貴方は花とかあまり見ないでしょう。」  私のどこを見てるんでしょうか? 「貴方からは余り、人間らしさを感じないんだよね。」 私のホントはどーこも見えていないんですね。 私の塞がったピアスホールの跡や

          百人一首に恋焦がれてzine「詩華」:文学フリマのお品書き

          なんだかそこは沼だった。

          会社で病んだら推しができた 入った会社がブラックだった。そんな話は悲しいかな。今の時代そう珍しい話でも無くなった。 私の入った会社も例に漏れずブラックだった。 思い出すのも憂鬱なほど、やっと辞められたとおもった、一時は新しく働き始めるのが怖くなるほど。 気づいたら、精神的にも、体力的にも、 相当蝕まれていたのだと気づいた。 世界が灰色に見えるとはこのことか、何が楽しくて、何を楽しみに明日からを生活していけばいいか分からなかった。 そこに一筋の光のごとく現れた

          なんだかそこは沼だった。

          真っ白で賑やかから離れても、薄暗くて静かな場所で出会える作品を作りたい

          写真の大会で準大賞をもらったことがあった。 「すごいね」「やったね」の言葉に浮かれていた私とは違って、当時写真を教えてくれていた先生は浮かない顔だった。 係員としてその大会に参加していた先生は、私の作品の評価に関わることは無かったが、作品の総評を聞く機会があったと言う。 私が大賞から外された、1番の理由は 「派手さが足りない」「SNSの力は大きいから、」要は「インスタ映えしない」という理由だった。 学生のとき自分の思うまま自分が作りたい作品を作ると、「学生らしさが足り

          真っ白で賑やかから離れても、薄暗くて静かな場所で出会える作品を作りたい