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小・中学時代のエピソード

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記事一覧

#65 春の訪れと共に⑤

#65 春の訪れと共に⑤

#64の続き

入学式翌日、新しい友達が出来たことに
大きな喜びを感じていたのだが。

数日後の委員会決めでまさかの
学級委員になってしまう。

「新入生代表の言葉」を立派にやり切った人は(自分で言うな!)真面目であろう。
そんな明らかな偏見。偏見。偏見のせいで。笑
やらざるを得なくなってしまった。

(うわ、これは最悪だ)

学級委員をやるなんてのは学校でワイワイしたい人にとってはあり得ない行

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#64 春の訪れと共に④

#64 春の訪れと共に④

#63の続き

体育館には生徒が約250人、保護者や来賓を含めると500人近くいるだろうか。

緊張感もありながらも吹奏楽部の華やかな演奏と共に明るい雰囲気で式が始まった。

式がスタートして1時間弱経った頃
いよいよ「新入生代表の言葉」の時間が
やってきた。

「新入生代表 1年〇組 〇〇」
司会者が名前を呼び、

「はい!」元気な声で返事をし、
(誰だこいつ)と言わんばかりの目で
こちらを見

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#63 春の訪れと共に③

#63 春の訪れと共に③

#62の続き

小学生の先生と中学校の先生達にOKを頂いたし、本番は原稿を見ながら話すとは言え
失敗するのはやはり嫌なので、
練習に練習を重ね式前日を終えた。

朝、いよいよこの日が来た!という思いで
跳ね起きた。少し先に起きている母と妹の
「誕生日おめでとう!」の声を聞き、
今日は良い日にするぞと心に決める。

(ん?外が暗いぞ)
いつもなら天気はそこまで気にしないのだが
その日は別だった。何

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#62 春の訪れと共に②

#62 春の訪れと共に②

#61の続き

代表の言葉という重要な役割を引き受けたが、
常にエンターテイメント性を求めている自分の脳内は(しっかりと役目を果たそう)ではなく
(どれだけインパクトを残せるか)ということで頭がいっぱいだった。

ただ、式典であるためふざけすぎるわけにはいかないので、それを考慮しながら浮かび上がったのは「真面目に読みつつも、中身が少しだけ変。」このスタンスなら大丈夫だと勝手に確信した。

1週間

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#61 春の訪れと共に①

#61 春の訪れと共に①

「暖かな春の訪れと共に、ここ〇〇中学校に入学出来たことを嬉しく思います。」

9年前の4月8日、中学校の入学式で自分が発した新入生代表の言葉、冒頭部分だ。

入学式が行われる約1ヶ月前、
小学校の卒業式があった。

我々の小学校は1学年に120人弱いるのにも関わらず、卒業証書を受け取る前に舞台上で一言言わなくてはならないのだ。

「小学校での1番の思い出は修学旅行です!」
「お父さん、お母さん。い

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#4 始まりの合図

「起きろ〜!朝だぞ〜!」
休日の朝、2階のリビングから自分の部屋に向かって呼んでいる母親の声が。

いや。叫んでいる母親の声がする。

時計を見るとまだ6時半。

「なんでこんな朝早くに起こすんだよ〜。」

リビングにいる母親に問い詰める。
おはようよりも真っ先に。

母「いや起こしてないし。自分のこと何歳だと思ってんの」

自分「確かに声が聞こえたんだって!」

母「何言ってんの、早くご飯食べち

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#6  義理でも良いから…

#6 義理でも良いから…

今日はバレンタイン。

「バレンタインの日空いてる?学校前に来て欲しいんだけど。」

小学6年生の時にクラスの女の子に言われた言葉だ。自分の元にとうとう本命チョコが来るのかとワクワクが止まらなかった。多分ニヤニヤが止まっていなかったはず。単純な男だからね。

当日。胸を高鳴らせて学校前に向かうと自転車に乗った女子が4,5人いた。まさかそんなにチョコを渡してくれる子がいるのか!とテンションがMAXに

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#15 靴の名前

#15 靴の名前

どう考えたら、その答えに辿り着くのかね。

時間を遡り、幼稚園時代の話をしよう

自分の名前と同じ人が2個下にいて、その子が初めて目の前に現れた同名の子だった。

派手に騒ぐ、やんちゃな子だな。というイメージを持っていて、比較的大人しい自分とは真逆なタイプだなと思っていた。

ある時クラスのみんなで歌を歌っていたのだが、普段優しい先生が教室のドアを開け、
鬼の形相で
「〇〇〜!!!!!ちょっとこっ

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#22 高校受験

#22 高校受験

生徒たちの合格発表の日だった。
合格できたみんな本当におめでとう。
合格という理想の形ではなかったとしても
これからの高校生活で合格しないで良かったな、この選択が正解だったなと思えるように。悔いなく楽しんでくださいな。

みんな良く頑張った。本当にお疲れ様。
これからは頑張りすぎないことを頑張って。
楽しい高校生活になることを祈っています!

またみんなに会えることを心から願っていますので、是非外

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#30 LINEのトークがキモいらしい

#30 LINEのトークがキモいらしい

少人数のコミュニケーションが苦手な自分に
とってLINEは倒したくても倒せない難敵である。

自分の欠点として多くの人に言われるのが
「LINEを全く見てくれない」
なのだ。

ただの言い訳にはなってしまうが、
LINEが苦手な理由を全力で伝えたいと思う。

自分がLINEを友人に送り出したのは、
小学校の卒業式の日。
あの時は友人と繋がれることに喜びを感じていたし、朝から晩まで沢山やり取りをして

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#35 子供会とお別れ会

#35 子供会とお別れ会

ドラえもんを観た後に22ゲームボウリングをした。そのため、3日経った今でも右腕に激痛が走っている。

初めてボウリングをしたのは、
確か小学生の頃、地域の子供会の集まりだった。

投げる球のほとんどがガターになるという
初めは周りの子供たちが
「ドンマイドンマイ!」
「そのうちなんとかなるよ!」と励ましてくれているのだが、
徐々に
(こいつ下手くそすぎるぞ)
(やばい、救えないぞ)
と思っているよ

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#37 卒業式の涙

#37 卒業式の涙

昨日卒業式だった人も多かったということで
卒業おめでとうございます!

うちの生徒達も卒業式だったようで、
(後輩達からお話を聞きました)
高校入学までの期間、膨大な量の宿題と闘いつつ、羽目を外さない程度に沢山思い出を作って欲しいなと思います。

「全米が泣いた!」
「観客の9割が涙した!」
「涙流さずにこの映画は観れない!」
みたいな作品を観ると絶対に泣いてしまう。

先輩の卒業式で泣いてしまう

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#39 通学路を久々に歩く

#39 通学路を久々に歩く

大人数の友人達と学校から家に帰る時、
グループの1番前か1番後ろにいることが多かった。

1番前にいればグループを先導できて
スピードを調整できる。
沢山話したいことがある時はゆっくり歩き
早く家に帰りたい時はズンズン歩く。

1番後ろだとワイワイと騒いでいる
みんなの様子を俯瞰して見ることができる。
少し引いたところから友人達をみると、

(意外と気をつかってるんだなぁ)
(めちゃめちゃ適当に話

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#59 ワクワク

小学生の頃は大体4月8日から
新年度がスタートするので、前日である4月7日はいつもいつもソワソワしていた印象がある。

クラス発表が近づいてくると
「あの先生が担任の先生だったら嫌だな…」
「〇〇君と一緒だったら1年間辛いな…」
とか言うようになるのだが
いつも母に
「嫌だ嫌だ言ってると一緒になっちゃうよ!」
と注意を受けていた。

(そんなことあるわけない)
と最初は思っていたのだが
びっくりす

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