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音楽を作るために考えていること

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#コラム

「将来どうなりたい?」

これから先「将来どうなりたい?」なんて話をすることが何度あるだろうか。あの頃は、それを毎日していたように思う。

僕たちは明日の予定も無いのに、将来に漠然と期待していた。トゥモローではなくフューチャー。「あしたのジョー」に出てきた意味合いの"あした"なら自分たちにもあると信じていたのだ。だから横丁のあの店の、あの時間帯はいつも「将来どうなりたい?」で埋まっていた。

0時まではサラリーマンや学生を

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友人の出世

友人の出世

「友人の出世を喜べないのは普通」という回答で終わる夜がある。

問いは容易に想像できるがありがちな話だ。特に二十代は目立ってくる同い年、年下に劣等感を感じざるを得ない。

馬鹿な考え!

子どもの頃、インターネットはこんなに発達していなかった。というより十年前、震災の手前もここまで発達はしていなかった。

SNSのおかげで、たくさんの個人の言葉を聞くことができるようになった。

クリエイター以外のひとこそ、自分の心の声をポロポロとそのまま書いてしまう。クリエイターは作品化してしまうからだ。

こんなに素人の声が飛び交う時代はかつてなかった。

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救われる!

「支えてくれるひと」がいるとずいぶん違う。

情勢が悪いときはギリギリ自分を諦めない救いになる。

男女の関係だけでなく、男同士でも命綱になる。

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立派な人間!

「立派な人間」というのは一言で言うと、「毎日コンスタントに仕事をやれる人間」なのではないだろうか。

あまり例外が無い。少なくとも僕の周りの「偉いひと」はそうである。だから彼らは自然とリスペクトを集める。

「偉い人間にロクなやつはいない」というねじれた認識を持つひとがいる(僕もそうだった)

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老人はひとのいうことを絶対に聞かない

老人はひとの言うことを絶対に聞かない。

夏になると「熱中症が増えているのはなぜか。ほとんどが高齢者だ」と、市役所などが悩んでいるが「冷房をつけましょう」と言っても、老人たちは昔ながらの方法で涼んでいる。

職員が自宅を訪問し「今日は冷房をつけてくださいね」と爺さんに優しく指導しても、うちわを使っているか、庭に水を撒いて窓を開けているのだ。

絶対に若いひとたちの言うことは聞かない。それが老人だ。

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自分のために働く!

ENEOSでゴリゴリに営業された。ちゃんと聞いたし、ちゃんと買ってしまった。

あまりにゴリゴリなので、ガッチリ話を聞きたくなった。聞くと、なんとその社員は十九歳だったのだ。二ヶ月前まで高校生である。僕と一回り違うせいで、もはや偉そうに言ってしまうが、じつにあっぱれな男だった。

僕が彼の年齢いだったときと比べると、雲泥の差だ。リトルリーガーとイチローぐらいの差がある。
改めて大学なんて行くよりも

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全部終わる!

弾き語りをしたりしていた。いろいろサーキットへの出演が増えてきた。新潟で一件増えた。来週月曜は東京コーリングである。

僕はこれまで「失くなってしまうこと」をよくよく歌っているし、書いてきている。

そして「喪失」を嫌悪するもの、恐怖の対象といった見方ではなく、受け入れていきたいとしてきた。

「いずれは失くなる」というのはこの世で唯一の真理だ。だからこそイマは尊いし、愛しいのだ。ダチは大好きだし

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資本家とサラリーマンとバンドマン

「人間は皆同じ。平等」だと教わってきた。小学校からそう習ってきたのだ。

しかし僕が見てきた限りでは、世の中は明らかに真逆にできている。人間は「皆違って、極めて不平等」にしか見えない。

基本的人権の精神を説明しているならば、全然良い。

しかし、そうであるならば、その根底に「人間は同じではない」という事実を据えないとわけわからん話になってくる。

なぜなら人間がマジで平等にできているならば、そも

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威張る病人

世の中には本当に弱っているひとがいる。被災者、虐げられているひと、どうしようもない闘病中の患者。

できる範囲でしかないが、眼に映る範囲でしかないが、やはり手を差し伸べないとならない。

僕もあなたも最強というわけではないだろうが、「弱っている人は助ける」は間違いない。そこに理由は無く、優しさとはそういうものである。

しかし「弱いのだから何をやっても許せよ」という態度の人間が一定数いる。

僕も

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どんな風に生きるか

「どんな風に生きるか」という正解は無い。

無いのだけど、「どんな風に生きるか」と決めて進んでおくと、メリットがある。

「好きなように生きる」vs「堅実に生きる」の図式はよくよく登場する。

特に音楽やら何やらをやっていると出くわしがちだ。出くわすたびに「生き方ってこんな極端に0と1では出来てませんがな」となるのだけど、まぁ「分断本能」というやつらしい。

しかし、現実は細分化して、アナログに考

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年とか!

先日、年下のつらい話に付き合っていた。

そうかそうか、つらいか。
わかる、わかるぞ、つらいよな。でもな、つらいことがあんまりつらくなくなってくるんだぞ。

という話になってしまう。年上風をビュンビュン吹かせてしまう。

でも10代から25歳ぐらいまでは世界には年上だらけだ。そういう時期だ。目も開けられないぐらいの年上風が吹きすさぶ。爆風の中で生活するようなものだ。大変だ。すまない。

もちろん「

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好かれるわざ!

「すきなひと」 って何人いるだろうか。あんまりいない気がする。でも全然いないわけでもない気もする。

じゃあ、なんで僕はその人たちのことを「すき」になったんだろうか。
そもそも「すきなひと」ってなんだろうか。

自分にやさしい人だろうか。
自分が面白いと思う人だろうか。
自分がカッコイイと思う人だろうか

いろいろなファクターがある。ありすぎる。それらが複雑に絡み合って、「すききらい」のジャッジは

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ハイに!

自分を傷付ける行為は気持ちいい。痛みの沈静化を促すためにドーパミンが出まくるからだ。

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