tankana

檀可南子です。短歌を作ったり、ご飯を作ったり、してます。

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記事一覧

御糸さち「ねこのね」の解説を書いた

歌集の書評や解説なんかを読むたび、常々思ってた。 こんなこと、絶対やりたくないな、と。 書評も解説も、その内容について書かれているもので、 どんな魅力があるか、ど…

tankana
3年前
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Waltz for Debby

 子どもが2歳になる少し前、 仕事にも復帰していて、仕事の日は保育園に預けて 仕事がない日は、朝からお弁当を作って児童館に行く そんな毎日を送っていた。  でも、な…

tankana
3年前
6

自信

 最初の結婚がダメになったあと、一人暮らしをした。 そのときに、近くのナフコで家具をいろいろ買った。 ずっと憧れていて欲しかったのが 本棚の前に蓋のようなものがつ…

tankana
4年前
7

月に向かって走った日

昨日は、短歌の友人の結婚二次会だった。 何ヶ月も前から、子どもが泊まれるホテルを予約して、早めにインフルエンザの予防接種も済ませて、準備万端のつもりが、前日に娘…

tankana
5年前
5

旅はまだ途中

ほほえみはタダではないよ 初回限定版のやつと通常版と 待っている明日があると言われても前に進みたくない日もあった 思ってるよりも世界は広いから旅立ちは誰のた…

tankana
5年前
4

トイレトレーニングの話

誰かの役にたつかも、っていうのと私の覚書のために書きます。 2歳の夏はトイレトレーニングに最適、という話は聞いていて うちも2歳やから夏になったらやらなあかんなーぐ…

tankana
6年前
5

40歳になった

こんなツイートをした。 https://twitter.com/tankana/status/968706708255240192 40歳になった。ほんとになるのか、とびっくりした。40歳以降のことは考えてなかった。 …

tankana
6年前
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else 私ではない他の誰か

少し前の話。 仕事に行く電車に乗っていたら、大学生ぐらいの女の子が乗ってきた。 つやつやしたロングヘアに、ふんわりとしたロングスカート。頬にはチーク。流行りのメイ…

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6年前
6

ケーブルカー

私の実家の近くにはケーブルカーがあった。確か私が保育園に通っていた頃に廃線になり、今はバス道になっている。 ケーブルカーが廃線になる少し前、もう最後だからと家族…

tankana
6年前
3

選ばなかったほうの人生

ふと思い出して、忘れてしまいそうだから書いておこうと思ったんだけど、子どもがもっと小さい頃、予防接種や病気の時にタクシーで病院に行ったことが何度かある。 あると…

tankana
6年前
5

やがて孵る 辻聡之

角川短歌賞の発表号を読んだ。 時間があるときに、パラパラと読んで、選考座談会もパラパラと読んで。 夕食を作ってるときに、辻さんの表題の連作を読んで、ああなんかいい…

tankana
6年前
7

八月坂 嶋田さくらこ 神大短歌 vol.4より

セックスをすれば解決するような喧嘩がしたい夜明けが近い わかる?この感じ。 付き合いはもう6〜7年目、なし崩しに同棲的な生活をしてて、でもちゃんと自分の家はあって…

tankana
6年前
6

スタンプカードの集め方

夏になると、あちこちで花火大会がある。電車の吊り広告なんかを見てると、この時期はほとんどの花火大会が終わっていて、たぶん今年も見れないなーと思う。でも、あんなに…

tankana
6年前
4

1人ベビーカー論争追記

書き忘れたのですが、今軽いベビーカーがたくさんあって それはもちろんその良さがあるんやけど 軽いベビーカーって意外と押しにくかったりするんです。 なので、ほんと、…

tankana
6年前
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ベビーカー1人論争

友達が妊娠し、ベビーカーの購入で迷ってるということだったので、私の経験談を。 というのも、私もベビーカーの購入のとき、誰かから詳しいアドバイスがほしい!と思った…

tankana
6年前
3

「きょうごめん行けないんだ」を読んで⑤

『夢』の項目で、柳本さんが「夢と現実はじつは等価なんですよね。きづくとずれる。」と言ってた。わかるようなわからないような感じがする。今回は、私の夢の話。本の内容…

tankana
7年前
3

御糸さち「ねこのね」の解説を書いた

歌集の書評や解説なんかを読むたび、常々思ってた。
こんなこと、絶対やりたくないな、と。
書評も解説も、その内容について書かれているもので、
どんな魅力があるか、どんなふうに心動かされるか
そういったことか主に書かれている。
でも、書評や解説を読むたび
これは歌集の作者ではなくて
書評や解説の作者が試されている、と感じていた。
いや別に試されてはいないのかもしれないけど
そこには、歌集の作者ではなく

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Waltz for Debby

 子どもが2歳になる少し前、
仕事にも復帰していて、仕事の日は保育園に預けて
仕事がない日は、朝からお弁当を作って児童館に行く
そんな毎日を送っていた。

 でも、なんだかいろんなものがたまっていっていて
なぜか、すごくイライラしていた。
自分の人生を自分で過ごしている感じがなく
何かに追われながら自分の人生を送ってる感じがした。
人生の多くの選択を、自分で決めることにこだわって生きてきたはずなの

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自信

 最初の結婚がダメになったあと、一人暮らしをした。
そのときに、近くのナフコで家具をいろいろ買った。
ずっと憧れていて欲しかったのが
本棚の前に蓋のようなものがついていて、
そこに本が飾れるタイプのやつ。

 ナフコで、お手頃なやつを見つけたのだけど
自分で組み立てるタイプのやつだった。
売り場をウロウロして、何度も考えた。
こんなの自分に作れないんじゃないか?と。
ウロウロしてたら、スーツを着た

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月に向かって走った日

昨日は、短歌の友人の結婚二次会だった。

何ヶ月も前から、子どもが泊まれるホテルを予約して、早めにインフルエンザの予防接種も済ませて、準備万端のつもりが、前日に娘が発熱。
これはもうあかん…と思ったけど、次の日の昼ぐらいに奇跡的に熱が下がった。迷った末、電車でなくて車をかりて行こう、ホテルの部屋で娘を寝かせて、夫と交代で二次会に行こうという話になった。
そこまでして行きたかったのは、二人を祝いたい

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旅はまだ途中

ほほえみはタダではないよ 初回限定版のやつと通常版と

待っている明日があると言われても前に進みたくない日もあった

思ってるよりも世界は広いから旅立ちは誰のためでもなくて

100年も愛を誓ってくれたこと 終わった愛が美しいこと

戻れない日がいとおしいと言ってくれたから振り返らずにすすんだ

背を向けて歩くなら立ち止まらない 大切な誰かがいる場所へ

夢だった

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トイレトレーニングの話

誰かの役にたつかも、っていうのと私の覚書のために書きます。
2歳の夏はトイレトレーニングに最適、という話は聞いていて
うちも2歳やから夏になったらやらなあかんなーぐらいに思ってました。

しかし、私の実母は自身の甥っ子姪っ子の子守をして
孫が既に二人いるためか
トイレトレーニングについては、なぜかめちゃめちゃやる気で。

母曰く、トイレトレーニングは一人でやると大変。
こっちに帰ってきたときにみん

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40歳になった

こんなツイートをした。
https://twitter.com/tankana/status/968706708255240192

40歳になった。ほんとになるのか、とびっくりした。40歳以降のことは考えてなかった。

30歳の時、最初の結婚をした。
3年ほどでうまくいかなくなった。
うまくいかないまま、でも離婚も選べないまま時間が過ぎてた。
そんなときに、短歌の人たちの飲み会に行くことになった

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else 私ではない他の誰か

少し前の話。
仕事に行く電車に乗っていたら、大学生ぐらいの女の子が乗ってきた。
つやつやしたロングヘアに、ふんわりとしたロングスカート。頬にはチーク。流行りのメイク。
「かわいいな」と思うと同時に「いいな」と思った。
「うらやましいな」と思った。
そして、そんなことを思ったが自分に驚いた。
「うらやましい」ってなんだ?
女子大生だって、悩みや大変なことはある。
そんな簡単に人のことをうらやましいと

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ケーブルカー

私の実家の近くにはケーブルカーがあった。確か私が保育園に通っていた頃に廃線になり、今はバス道になっている。
ケーブルカーが廃線になる少し前、もう最後だからと家族でケーブルカーに乗りに行くことになった。ちょうど夏休みだったので、私と姉は浴衣を着せられた(子どもがよく着ているテロテロのやつ)。私の実家はすごく田舎なので、基本的に夜にでかけるということはありえない、というより周りには民家しかないので、

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選ばなかったほうの人生

ふと思い出して、忘れてしまいそうだから書いておこうと思ったんだけど、子どもがもっと小さい頃、予防接種や病気の時にタクシーで病院に行ったことが何度かある。
あるときに運転手さんに「何ヶ月?」って聞かれてこたえたら、「うちの孫ね、3、4日前に産まれて。」と教えてくれた。
娘の子どもでね、まだ会ってないんやけどね〜。うちの嫁が向こうのお母さんと仲良くて、気いついたら産後は向こうの実家でしばらくおることが

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やがて孵る 辻聡之

角川短歌賞の発表号を読んだ。
時間があるときに、パラパラと読んで、選考座談会もパラパラと読んで。
夕食を作ってるときに、辻さんの表題の連作を読んで、ああなんかいいなと思ったので、ちょっと何か書いておきたくなった。

この連作、東さん以外の方はあまり評価してないのだけど、私は好きだ。東さんと他の選考委員の方の意見がすれ違ってしまって、なんとなく東さんの言いたいことが伝わってないように思ったのは私だけ

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八月坂 嶋田さくらこ 神大短歌 vol.4より

セックスをすれば解決するような喧嘩がしたい夜明けが近い

わかる?この感じ。
付き合いはもう6〜7年目、なし崩しに同棲的な生活をしてて、でもちゃんと自分の家はあって、たまに帰ったりもできる。
恋人っていうか同居人に近くて、でも今さら他の人を探すっていうのも面倒だし、お互いのことよくわかってるから楽でいいんだよね。
結婚はしてもしなくてもいいけど、いややっぱしたいな。他の人と生活してる自分なんて想像

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スタンプカードの集め方

夏になると、あちこちで花火大会がある。電車の吊り広告なんかを見てると、この時期はほとんどの花火大会が終わっていて、たぶん今年も見れないなーと思う。でも、あんなに人が多くて暑いところには、できたら行きたくない。家から見える花火なら見たいけど、そうじゃなかったら別に見に行かなくてもいい。

そんなふうに思うようになったのは、たぶん30代からで、20代の頃は花火大会に行けてないことが、なにかとんでもない

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1人ベビーカー論争追記

書き忘れたのですが、今軽いベビーカーがたくさんあって
それはもちろんその良さがあるんやけど
軽いベビーカーって意外と押しにくかったりするんです。
なので、ほんと、一回押しに行ってみて!
ベビザラスとかだと、いろんなメーカーのやつがあるから!

ベビーカー1人論争

友達が妊娠し、ベビーカーの購入で迷ってるということだったので、私の経験談を。
というのも、私もベビーカーの購入のとき、誰かから詳しいアドバイスがほしい!と思ったので。

ベビーカーを買うときに、大事なのは
①実際見に行って押してみること
②自分がどこにでかける必要がでてくるのかシュミレーションしてみること。できるだけ詳しく。


これは、私が実際にお店に行って感じました。
お店の人に、あ

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「きょうごめん行けないんだ」を読んで⑤

『夢』の項目で、柳本さんが「夢と現実はじつは等価なんですよね。きづくとずれる。」と言ってた。わかるようなわからないような感じがする。今回は、私の夢の話。本の内容とほぼ関係ないです。

昨日、娘と昼寝してたら昔の職場のアルバイトの男の子の夢を見た。年齢が近いこともあって、そのころ職員とアルバイトの子たちとはみんな仲が良くて、よく一緒に飲みに行ったり遊びに行ったりしてた。最近は疎遠になってたんやけど、

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