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「雪かきとブラコン妹」
「うぅ、寒っ…」
午前9時、いつもよりかなり遅い時間に目覚めた
今日は休み、朝日を浴びるためにカーテンを開けると…
「げっ…なんだよ、これ」
外を見ると辺り一帯、銀世界のようだった
「雪かきか…しねぇと車も出せんな…
しゃあねぇや…」
・・・
「ちっ…しんどいな…」
『お兄ちゃん!』
「和!久しぶりだな… 」
『久しぶり!』
「急に来て、どうしたんだ?」
『昨日、連絡したよ
「すれ違った想いを結ぶために」
いつからだろう
幼馴染の君から笑顔が消えたのは
笑みを浮かべているのに、瞳は冷たい
私の前では、私の前だけでも“本当の彼”でいて欲しかった…
・・・
彼に異変が見られたのは、あの“教育実習生”が来て数日経った頃だった
彼の気に障るような言葉をかけたのだろう
彼の心を揺さぶれるのは幼馴染である私の特権だと信じていた
なのに、たかが会って数日の他人が彼の心を揺さぶったなんて
嫉妬で気
雪の降る日に出会った彼女…
「雪、か…」
君と出会ったのはこんな季節だった
シンシンと降り続く雪の中で…
・・・
僕は目的もなく街の中を歩いていた
両想いだと思ってた人が別の男と腕を組んで歩いているのを見て、後悔した
“早く気持ちを伝えていれば…”
本当の気持ちに気づいたのは、つい最近
伝える機会は何度もあったはず
だけど“逃げた”
怖くて、心地よい関係性を壊したくなかったから
コンビニの前に座り考えた
秋祭り、次の季節へ約束誓う
「あーむ、ん…さすがみたらし団子」
『なんで祭りでみたらし団子なの…?』
「みたらしは世界を救う、だよ」
と謎理論をドヤ顔でかます
『なんだよ、それ…』
「引かないでよ」
『呆れてるんだよ…』
「せっかく“可愛い幼馴染”とお祭り来てるんだから、楽しまないと」
『自分で“可愛い”って言うのな(笑)』
「だって事実だもん」
・・・
「ところで、〇〇はいつまで彼女作らないの?」
「白雲、しばかれる」の巻
「つけてみ〜そ、かけてみそ♥」
白雲:このさくちゃん可愛すぎ♥
ブルッ
白雲:なんで、寒気が…
ジー
遥香:なんで私意外に「可愛い」って言ってるの?
白雲:えっと、遥香さん?怒ってます?
遥香:怒ってないよ?ただ、気に入らないだけ
白雲:怒ってますよね?
遥香:怒ってないって言ってるでしょ!?
白雲:怒ってるでしょ!?
遥香:あーもう!こっち来やがれ!
白雲:えっ?ちょ