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LanLanRu歌紀行|ラ・マルセイエーズ
舞台:1792年 / フランス
パリ2024オリンピックが近づいてきたので、フランスの国歌を聴く機会が増えてきた。高揚感のある曲なので、気分がいい時など、つい鼻歌で歌ってしまったりする。しかしこの「ラ・マルセイエーズ」、よくよく歌詞を見てみると、「喉を切る」や、「血染めの旗」などと、ずいぶん血なまぐさい曲だった。それもそのはず。元はフランス革命の時に生まれた革命歌である。
ラ・マルセイエーズ
LanLanRu文学紀行|黒いダイヤモンド
ジュール・ヴェルヌ著
舞台:19世紀 / イギリス(スコットランド)
「黒いダイヤモンド」とは石炭のことを言うらしい。『八十日間世界一周』や『海底二万里』のジュール・ヴェルヌが描いた地下世界での冒険小説。イギリス、スコットランドの炭坑地帯が舞台である。
10年前に閉鎖されたスコットランドのアバーフォイル炭坑で、かつて監督をしていた技師ジェイムズ・スターのもとに、かつて坑夫頭を務めていたサイモ
LanLanRu映画紀行|美女ありき
舞台:1786-1815年/イギリス
大学の受験日前日、今更じたばたしたって仕方ないやと、ホテルのテレビをつけたらやっていたのが「美女ありき」だった。トラファルガーの海戦で活躍したイギリス海軍提督、ホレーショ・ネルソンとハミルトン夫人の不倫の恋を描いたモノクロ映画。見るともなく見ていたら、次の日の試験でトラファルガーの海戦についての問題が出た。無事大学にも合格できたので、幸運の思い出の映画だ。
LanLanRu文学紀行|モンテ・クリスト伯(後編)
アレクサンドル・デュマ著
舞台:1815-1838年/フランス
アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を読み終わった。この本、なかなかの長編である上に、終盤にむけて話が一気に盛り上るので、ページをめくる手が止まらなくなるのが困ったところ。
読み終わっても興奮冷めやらず、作者のデュマのことやら、周辺情報など気の向くまま調べていたら、まだまだ裾野に広い世界が広がっていることに気が付いた。『
LanLanRu文学紀行|モンテ・クリスト伯(前編)
アレクサンドル・デュマ著
舞台:1815-1838年/フランス
決して試験前に手に取ってはいけない。読み始めたが最後、夢中になってのめりこんでしまうこと請け合いだ。わくわく、どきどき、はらはら。ぞくり。華麗な復讐劇のスリルとサスペンスにページをめくる手が止まらない。続きが気になって気になって、勉強なんか上の空。おまけに寝不足。
この本を手に取ると、子供の頃に夢中で読んだ興奮をそのままに思い出
LanLanRu映画紀行|ピンクの豹
一寸こんな映画は他にない。他愛ないどたばたコメディーだが、粋でテンポよく、上品だけどユーモアたっぷり。オープニングのアニメーションだけでも10回は見る価値がある。そして、あまり知られていないが、あのアニメキャラクターの「ピンクパンサー」を生んだ映画でもある。
粋でお洒落なコメディー映画「ピンクの豹」
1964年公開/ブレイク・エドワーズ監督作品
世界一大きいダイアモンド「ピンクの豹」をめぐって
LanLanRu映画紀行|ジャイアンツ
舞台:1920-50年代/アメリカ
「ジャイアンツ」を再見して
初見の時にはエリザベス・テイラーの美しさを堪能した。だが、考えてみるとそれだけではどうも終われない映画のような気がしてきた。改めて見るとこの映画、ベネディクト家の姿を通して時代の流れの中に移り行くテキサスの姿を描いている。西部劇で有名なテキサスであるが、実はこの土地についてあまりよく知らないことに気が付いたのだった。
テキサスの
LanLanRu文学紀行|風と共に去りぬ
マーガレット・ミッチェル著
舞台:1860年代/アメリカ
子供のころは恋愛小説として読んでいた。レッド・バトラーの愛に気が付かず、アシュレーにばかり気にしている主人公、スカーレット・オハラをもどかしく思ったものだった。高校生になって南北戦争について習うと、リアルな戦争描写に驚いた。
『風と共に去りぬ』に描かれる南北戦争
『風と共に去りぬ』はアメリカ南部の大農園の娘、スカーレット・オハラが南