中井田知久

大阪在住。 工学部出身。 小説、詩、音楽、写真を愛しています。

中井田知久

大阪在住。 工学部出身。 小説、詩、音楽、写真を愛しています。

マガジン

  • 詩あるいは現象学的幻想

    詩を集めました。小説より短く、でも僕の真摯な言葉群です。

  • 超短編小説集

    どこにも行くあてのない小説群です。15年ほど前から、ため続けた小説たちです。また読んでもらえて、感想いただけると嬉しいです。

  • 日々思っていること

    日々、思ったり、何かを感じたりした時の文章です。

  • いつの日か

    いつの日か、君に会いたい。あと5分。僕たちは病室のベッドにいた。 恋愛小説です。

最近の記事

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真夜中の幻

こんばんは。ともです。お久しぶりです(何回言っているんだろう?) え~。毎日が激務で、職場と家の往復であります。なんかシリアスに語っているので気持ち悪い(笑) 告知です~。amazonで自作短編小説「真夜中の幻」を刊行しました。是非、訪れていただいて、ぽちっと1クリックしてくだされば嬉しいです。 今は、無料配布中なので、ぜひぜひ読んでくださいね~。 ではでは。

    • 完璧な午後に君をオモフ

      完璧な午後に君をオモフ 初夏の日差しが、部屋に黄金の陽だまりをつくっている。時々、涼しい風が網戸から入ってきて、白いカーテンを優しく揺らしている。僕は陽だまりの中で、まどろんでいた。僕の頭の上をカーテンがはためいている。僕は完璧な午後だと思った。これ以上、何を求めればいいのか分からないくらい完璧な午後だ。僕の心臓はさっきから鼓動を速めていた。 僕は左側を見た。君がいた。君はぴくりとも動かず、僕の横で寝ていた。君が動かないので、僕は本当に死んでしまったのではないかと、君

      • 39℃

        39℃   天井が回転していた。 僕は気だるい体を起こして、ベッドの横のサイドボードの体温計を手に取る。そして、それをパジャマの首から手を入れて脇に挟んだ。体温計の金属のひやりとした感触を確かめながら、サイドボードの時計を見た。5時だった。朝の薄明かりが6畳一間の小さい部屋の窓から差し込んできて、サイドボードの空になったグラスを光らしていた。2月の寒さに僕は震え、布団を引張り上げる。僕はサイドボードにあった携帯電話を見た。彼女の綾から2件、着信履歴が残っていた。僕は携帯

        • 悪霊

          1. 僕はこの文章にこの名を冠することに、いささか抵抗を感じる。なぜならば、僕の一等尊敬するドストエフスキーの小説の名であるからだ。僕は「悪霊」を何回も読んだ。でも、その芸術性に比して、僕の文章の卑近さ、低俗性に何回も打ちのめされた。しかし、僕はこの文章を書きたいと思う。昔の人が「ペンは剣よりも強し」と言った。そこには、抵抗する相手がいて、抵抗する文章があった。でも、僕には抵抗する相手がいない。ただ書きたい衝動に任せて、「書く」しかないのだ、と思い知った。僕は書く。で

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        真夜中の幻

        マガジン

        • 超短編小説集
          4本
        • 詩あるいは現象学的幻想
          14本
        • 日々思っていること
          18本
        • いつの日か
          4本
        • Lemon
          5本
        • 音楽
          6本

        記事

          レクイエム(鎮魂歌)

          彼女が死んだ。 彼女の亡骸は煙になった。煙突から白い煙が立ち昇る。白い煙は冬の白い風に流され、大気に散っていった。 彼女は暗い夜に睡眠薬を大量に飲んだ。彼女は意識を取り戻さなかった。 僕は彼女の骸に触れた。おそろしく冷たかった。冷たさが「生」と「死」を分けていた。 僕たちは「死」についてなにも知らない。死んだことがないからだ。ただ僕たちは「死」に向って疾走していることだけは分かる。彼女は先に死んだ。 僕は煙草を1本取り出して、火を点けた。白い煙が立ち昇った。煙草は「死

          レクイエム(鎮魂歌)

          日々徒然(2022年9月7日)

          こんばんは。ともです。あ~、中井田知久です。 中井田知久はペンネームで使っています。小説家になろうでも投稿しているので、お~、お前の小説読んでやろうか、と言う方は、googleさんに「中井田知久」と入力してみると、出てきます。よろしくお願いします(笑) ん~。今日はちょっと疲れました。みなさんもお疲れ様でした。このパソコンの前でzoomを開いて、「おつかれ~」と乾杯したい気分です(笑)。そんな稀有な方はご連絡くださいね(笑) みなさん。職場のストレスとか、何で発散されてい

          日々徒然(2022年9月7日)

          日々徒然(2022年9月4日)

          おはようございます。ともです。 ん~。台風が近づいてきているんですね。まだ大阪は涼しいけど、日差しが強いのかな?沖縄の方が心配です。 え~。実は、42歳にして、リングが欲しくなりました。僕は結婚していないので、左手の薬指にはリングがないのですが、なぜか、リングを手につけたくなって。 で、昨日、早速買いにいきました~。これ! ん~。どうでしょうか? 人差し指につけています。調べたら、それぞれの指に意味があるらしいんですが、覚えられない……ので、気に入ったところにつけていま

          日々徒然(2022年9月4日)

          日々徒然(2022年9月3日)

          おはようございます。ともです。 まだ6時20分なのですね。今日は、5時起き。 は~。土曜日で休みなのに、もっと寝ておけばいいのに(笑) 生活リズムなのですかね。それとも高齢化しつつあるのか……。 中学生時代は10時起きとか、そんなものでしたけど(笑) ん~。さっきまで何書こうかなあと思っておりました。 え~。実は、大阪の某中学校の数学講師であります。 僕は小学生時代から算数が得意でした。なぜか、数学の問題を見ると、考え方がわかるというか、そんな子でした。大学受験も数学は

          日々徒然(2022年9月3日)

          日々徒然(2022年8月30日)

          こんばんは。ともです。 今日で、ブログ3日連続ですね。ん~。何か書きたいやと思って書いております。 いやー。何かを続けるって難しいですよね。仕事は仕事なんで、完璧を臨むんですが、家に帰ると、自由な時間があって、さあ、何かやろうと思っても、なかなか続かないですよね。 僕は、いろいろ趣味を探ったんですが、一番「書くこと」が好きだなあって思います。絵を描いたり、ギターを弾いたり、語学をやってみたりとしたんですが、一番は「書くこと」かなあ。 まあ、皆さんも思っておられるかもしれ

          日々徒然(2022年8月30日)

          星が泣いた(詩のような短編小説)

          ふと、 目を開けると、 横にいた君が泣いていた。 「なんで泣いてるの?」 と僕が君に聞くと、 「星が泣いてるから」 と言う。 僕は、 真夜中の空を見上げる。 星はきらきらと輝いていて、 どれが泣いているのかわからなかった。 「どれ?」 「あなたは聞こえないの?」 僕は耳をすます。 夏の蝉はもう鳴き声を上げなくて、 ただ、 星は綺麗で。 「なぜ、泣いているの?」 と僕が言うと、 「わからない。ただ、私のところに来て、と泣いている」 と君は言う。 まつ毛のマスカラが濡れて

          星が泣いた(詩のような短編小説)

          日々徒然(2022年8月28日)

          おはようございます。ともです。 ん~。昨日は午前1時まで友達と飲んでて、7時くらいに起きました。んん。まあ、僕は独身で実家暮らしなので、「のんびりしやがって」と思われるかもしれません。でも、僕にも悩みがあるんです。 昨日、ある人から「自分ばかりしか考えてない」と言われました。少しショックだったのですが、確かに、今の僕は「自分」のことで精一杯なのかなあと思いました。本当のことを言うと、「自分」しか見えてないのでしょう。 他の人に目を向ける「余裕」がなくて。不甲斐ないと思ってい

          日々徒然(2022年8月28日)

          日々徒然(2022年8月25日)

           こんにちは。ともです。これは誰に向かって言っているわけではないんだろうけど。誰かに向けて言っているつもりでもあります。  noteを書くのも2年ぶり? くらい。なぜか、今日はブログを書きたくなりました。え~。拙は、小説をば書きます。僕自身、想像力(妄想)が過多で、溜まりに溜まった日々の徒然を落とし込まないと大変なことになるようで。まあ、はっきり言うと、薬を飲んでるわけで。閑話休題。  小説を書くという行為は、諸刃の剣だと思っています。自己治癒力がありながら、自分の心を傷つけ

          日々徒然(2022年8月25日)

          みなと

          島に行くフェリーは、ぽんぽんと音を立てて、モーターを動かしていた。僕は、客室から離れて、海に面している喫煙席で煙草を吸っていた。煙草の煙が風に流され、海に向かってたなびいていた。僕は、その時、風邪をひいていて、ぐすっと鼻を鳴らした。 その時、感じていたのは、「あなたが横に入ればいいのに」ということだ。その時、小さな漁船がフェリーの傍を通る。小さなさざ波が立ったが、漁師は何もなかったかのように、網を引っ張っていた。潮の匂いがつんと鼻奥をついた。 あなたと、旅に出る前日に喧嘩した

          プレミア

          こんばんは~。告知の後のともです。 タイトルの「プレミア」と言えば、なにかと言うと、僕はking gnu と米津玄師さんのファンで、CDが出る度、発売日に買っていました。ん~。アマゾンで僕の短編集を出すついでに、king gnuと米津さんのアルバムの初回限定版の価格を見て、びっくり!! 1万円から2万円してます!! 僕はブルーレイディスクのライブ盤も見たかったので、初回限定版を買っていたのですが、「プレミア」が~。 売れば、1万円くらいで売れるのでしょうか?(笑) でも、

          monkey majik「fly」

          え~。先ほどの記事から打って変わって、バランスをとるために、今、部屋でかかっている音楽をば。 monkey majik の「fly」です。 これです。 2006年に発表された、3rdアルバム「thank you」の一曲「fly」です。一時期、この歌をずっと聞いていました。なぜ、そんなにハマったのかはわかりませんが、ずっと僕はどこかに「飛び立ち」たかったのかもしれません。 今は、実家暮らしですが(諸々の事情の為)、どこかに僕の「居場所」を探し続けていました。20代をどこ

          monkey majik「fly」

          お久しぶりです。ともです。

          お久しぶりです。こんにちは。ともです。え~。このブログ? を楽しみにされている方(いらっしゃるのかしらん?)申し訳ありませんでした。 実は6月6日で、無事40歳になることができました(笑)。今年は前厄。お祓いもしてもらって、ちょっと調子も崩しながら、ぼちぼちと暮らしております。 え~。なんで、書けなかったかというと、6,7月が激務でして、仕事に追いまくられていました。寝言で、「印刷機まわしておいて」とか言うほどに(笑)。 で、やっと盆休み。ほっとしております。もう休みも

          お久しぶりです。ともです。