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「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」

「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」

堤未果著「堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法」読了。

「ショック・ドクトリン」とは?

この手の話は、下手をすると「陰謀論」になるのですが、そのあたりのバランスが「ジャーナリスト」と「YouTuber」の違いかも。

著者の堤未果さんが「ショック・ドクトリン」に興味を持ったのは、9.11をツインタワーに隣接する世界金融センタービルで経験して、その後のアメリカの変容(

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海堂尊「コロナ漂流録 2022銃弾の行方」

海堂尊「コロナ漂流録 2022銃弾の行方」

海堂尊著「コロナ漂流録 2022銃弾の行方」読了。

ノンフィクションのような社会派小説。

安保宰三=安倍晋三
酸ヶ湯儀平=菅義偉

などが出てくるので、読み進めるときに脳内で変換は必要。

「紅麴」で問題になった小林製薬の機能性表示食品について、この小説に詳しく書かれているというのをXで見かけたので、読んでみました。

安倍晋三といえば「お友達への利益供与」ですが、機能性表示食品の旗振り役だっ

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『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』大島和人

『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』大島和人

大島和人『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』読了。

最近バスケットボール関連の本をよく読んでいます。

Bリーグができるまでの軌跡をまとめた本。

日本のプロバスケットボールの歴史はこちら。

一時は2つのリーグが存在する状況だったのをFIBA(国際バスケットボール連盟)から指導され、川渕さんの尽力でBリーグが誕生したそうです。

当時のバスケットボールに関わった人たちの名前やチー

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日銀がマイナス金利政策を解除

日銀がマイナス金利政策を解除

「日銀がマイナス金利政策を解除」のニュース。

経済ニュースには疎いのですが、「異次元の金融緩和」は故安倍晋三が進めた「アベノミクス」を代表する施策で、明石順平著「アベノミクスによろしく」を読んでいたので馴染みがある。

著者の明石さんは本業は労働事件に強い弁護士ですが、当時話題だったけど中身がよく分からなかった「アベノミクス」を分かりやすく解説してくれた。

アベノミクスは、「市場にお金を流して

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ジェーン・スー「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」

ジェーン・スー「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」

ジェーン・スー「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」読了。

13人の女性のインタビューエッセイ。

斎藤薫、柴田理恵、君島十和子、大草直子、吉田羊、野木亜紀子、浜内美波、辻希美、田中みな実、山瀬まみ、神崎恵、北斗晶、一条ゆかり。

「女の成功例が少ない」と気づいた著者は、女たちにインタビューを始めた。

13人の方は、「初めから目指していた道にたどり着いた!」というよりは、都度目の前のことに

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「100分de名著 ナオミ・クライン ショック・ドクトリン 「惨事」を狙うのは誰か」堤未果

「100分de名著 ナオミ・クライン ショック・ドクトリン 「惨事」を狙うのは誰か」堤未果

堤未果「100分de名著 ナオミ・クライン ショック・ドクトリン 「惨事」を狙うのは誰か」読了。

国際ジャーナリストの堤未果さんが、ナオミ・クライン著「ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く」を紹介する本。

日々のニュースを追っているだけでは、見えてこないものがある。

「ショック・ドクトリン」の生みの親のアメリカの経済学者ミルトン・フリードマンを信奉するシカゴ学派の弟子たちは、

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『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』

『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』

ムンギ・エンゴマニ著『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』読了。

UBUNTU(ウブントゥ)は、B2のバスケットボールチーム、アルティーリ千葉がチームの中心に据えるアフリカの教え。

コンセプトムービー 0:33~

ヘッドコーチ、アンドレ・レマニスの動画 1:19~

なんとなく、
「ウブントゥ=和」ではないか?
わざわざアフリカから持ってこなくても、日本には仲間のために

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島田慎二著「千葉ジェッツの奇跡」

島田慎二著「千葉ジェッツの奇跡」

千葉ジェッツ代表Bリーグバイスチェアマン(2017年当時)島田慎二著「千葉ジェッツの奇跡 Bリーグ集客ナンバー1クラブの秘密」読了。

著者の島田慎二さんは、現Bリーグチェアマン。

千葉ジェッツは、千葉県船橋市がホームタウンのプロバスケットボールチーム。

今でこそ人気も実力もあるチームですが、2011年に誕生した時は倒産寸前の弱小チームだったそう。

当時の経営陣は、バスケ好きが高じて、脱サラ

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新居佳英、松林博文著「組織の未来はエンゲージメントで決まる」

新居佳英、松林博文著「組織の未来はエンゲージメントで決まる」

新居佳英、松林博文著「組織の未来はエンゲージメントで決まる」読了。

昨年ハマった男子プロバスケットボールチームのアルティーリ千葉のオーナーが、著者の新居佳英さんの会社「株式会社アトラエ」。

創設3シーズン目のアルティーリ千葉の運営が素晴らしく、その秘密が知りたい…と本を探しました。

そもそも新居さんが創業した理由が「アスリートのチームのように、全員が本気でチームの夢を追いかけられる、そんな理

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伏木庸平著「台形日誌」

伏木庸平著「台形日誌」

伏木庸平著「台形日誌」読了。

自問自答ファッションのあきやあさみさんが紹介していて、気になったので読みました。

「台形」は、国立にある隠れ家レストランらしく、抽選で予約制とのこと。

行ってみたいなーと思っていたら、なんと奥さまが今秋出産されて、休業しているみたいです。

noteも発見。

本は、気負わず読めて、ゆったりのんびりした世界にひたれます。

サワガニってフルーツ食べるんですね。

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無印良品の綿混タイツ「足なり直角 かかとに合うタイツ」2023

無印良品の綿混タイツ「足なり直角 かかとに合うタイツ」2023

無印良品で綿混タイツを買い足しました。

気に入りすぎて、プレゼント用にも購入。

ナイロンのタイツは肌が乾燥する気がするので、綿混が嬉しい。

去年は税込み990円だったのが、今年は1490円に値上がりしていました。

円安が止まりませんね。

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渡邊雄太『「好き」を力にする』

渡邊雄太『「好き」を力にする』

渡邊雄太『「好き」を力にする』読了。

今夏のバスケットボールW杯で初めて渡邊選手を認識したのですが、数少ない日本人NBA選手とのことで、本も読んでみました。

文章は平易で読みやすいので、中高生に特におすすめ。

小中高の具体的なエピソードやNBAの契約の話なども書かれていて、興味深かったです。

両親ともバスケットボール選手で本人も恵まれた体格、よい指導者にも出会い、日々練習を欠かさす(努力と

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ジョン・コナリー「失われたものたちの本」

ジョン・コナリー「失われたものたちの本」

ジョン・コナリー著「失われたものたちの本」読了。

今夏公開した「君たちはどう生きるか」で、宮崎駿監督がストーリーの下敷きにしたそう。

クレジットに載せないとまずいのではないか?というくらいモチーフが似ていましたが、完成度は原作の方が上でした。

不思議な世界に迷い込み、徐々にその世界の秘密が明らかになる。嫉妬から幼い異母兄弟を憎んでいた12歳の少年が、不思議な世界での経験を通して分別を身につけ

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明石順平「全検証コロナ政策」

明石順平「全検証コロナ政策」

明石順平著「全検証コロナ政策」読了。

明石さんは本業は弁護士さんなんですが、統計を読み解くのが得意で、今までもデータを読み解いて事実を明らかにする本をたくさん出しています。

国の統計不正まで発見。

「数字は嘘をつかない」と言いますが、切り取り方や集計方法を変えたり見せ方を変えれば、嘘に都合よく使われる道具にもなる。

ネットニュースや新聞、テレビで断片的に情報を追っていると真実が見えないので

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