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記事一覧
2023年下半期、私のおすすめ六冊
2023年の前半に、心に残った本の記事を書いたので、半期ごとにまとめてみようと思います。
また厳選して厳選して、六冊(七冊?)に。
上半期はこちら↓
それでは下半期行きます。
「スロウハイツの神様」辻村深月著
辻村深月さんの著作は、どれもとてもとても好きなのですが、これは私の中の最高傑作かもしれません。もう大好き。
きっと辻村深月さんの本って、本ごとにファンの人が少し違ったりするんじゃない
[読書記録]ニューヨークの魔法使い(シャンナ・スウェンドソン)
魔法版ブリジットジョーンズ(ハリーポッターとブリジットジョーンズを足したようなお話)という感想を見かけてとても楽しみに読みました。
そして文字通り、ああ、すてき!ステキすぎる!私もケイティになりたい!となりました。何年ぶりにこんな気持ちになったかな。もしかしたら「誰も知らない小さな国」のせいたかさん以来かもしれない。種類はまた全然違うのですが。
自分に今起こっていることに混乱して(もしも私なら嬉
[読書記録]川のほとりに立つ者は(寺地はるな)
寺地はるなさんの気持ちの寄せ方の優しさを思い知りました。
自分の生きづらさや努力しなければいけない状況を、飲み込めない人もたくさんいるのだと思うし、困っていることやその感情も…、川の中の石は本当にいろいろなのだと思います。
それを「ほとりに立つ者」がいつ理解してもいいし、手を差し伸べなくても、そのままで大丈夫だと認めることができることで世の中はきっと優しくなるのだろうと思いました。
ただ、困っ
[読書記録]本屋さんのダイアナ(柚木麻子)
すっきり。女の子の友情って、いろいろな形があると思うのですが、お互いを尊重しあって何度でもやり直せる関係ってとてもいいな、と思いました。
本のにおいや、図書館や本屋さんの雰囲気、物語への没入感や力をもらえる感じ、本や読書への愛ももりもりと伝わってくるし、とても良かったです。
この本に出てくる二人の少女の、心のまっすぐな部分もとても素敵だな、と思います。
この間女優さんがテレビで、「精神は老いな
[読書記録]本日は、お日柄もよく(原田マハ) / ことばの魔法
スピーチで人が心を動かされることは、やっぱり多分にあるだろうな、と思います。本音がスピーチの中にどのくらい含まれるか、具体的なエピソードがあったり、内容も分かりやすかったらいいな、きっとおもしろく聞けるだろうな、と私も思います。その匙加減で心を打つ度合いが大きくなったりするのかもしれません。
スピーチライターという仕事は、スピーカーの人物研究、イベントの研究、聞き手の研究…、立ち返ってスピーカー
[読書記録]スロウハイツの神様(下)(辻村深月)
読み終わってもう一度はじめから読みたい、と全員思うのではないでしょうか。なんてこと。
下巻は「あれれ様子がおかしいぞ」、で始まってどんどん「ああ…」となる怒涛の、そして納得の展開でした。心の中で何度もため息をもらしました。
私も、そして出てくる登場人物達も、完全にこうちゃんを見くびっていたのだと思います。知的でシャイで不器用すぎるこうちゃん。かっこいい。大好きです。え?あれも?これも?そういうこ
[読書記録]スロウハイツの神様〈上〉(辻村深月) / ハピネス三茶以来の衝撃
本棚に置いてあって、次読もう、次読もう、とずっと思っていた「スロウハイツの神様」、序盤何度も戻って人間関係を確認したり、状況把握に少し手間取りましたが、やはり辻村深月さん、期待を裏切らない面白さです。
すごくよくわかります。人に触れられたくないほど自分の心の中で大切に思えることって、きっと生きていればそれぞれあるのだと思います。
それを大切にしている人達が住むスロウハイツ、ドラマ「すいか」の「ハ