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#129 私の病気は誰かの役に立つ!!《父が子供に見えた日》

ゴルフと野球が大好きな父はここ数年、
腰痛と腰から踵にかけての痛みと痺れに悩まされ

歩くのを嫌がるようになっていた。

そんな父が選んだのは77歳で人生 初めての手術。

《またスタスタと歩けるようになりたい》
それが父の希望でした。

『すぐに退院して帰ってくる…』と
言っていた父は退院の日はどんどん伸びた。

ようやく退院の日が決まった日ので

私は新幹線の改札口まで父を迎えに行った。

人がどんどん降りてくる中、父の姿は見えない。

おかしいな??と心配していたら

人混みの最後の方に

いつも堂々と歩く私の知っている父ではなく

小さく控えめに歩く
   大人しい子供のような父がいた。

『おかえり』私は泣きそうになるのを
    隠すように大きな声で父を迎える。

父→『術後すぐに歩けると思ったら
そうはいかなくて、痛いし思うように歩けなくて…手術をしなければよかったと思った』

そんな弱気な言葉を口にした。

私は4回!手術をした経験があり 

初めての手術は10歳の時。  

この手術の後遺症で私の右側の
ほっぺたから鼻、口元まで神経が
麻痺して触れている感覚がなくなった。
私はこれで10年間。苦しんだ。

明らかに手術前と
手後の体は違う事を知っているし、

結果はどうであれ、必ず良い方に転がると
今の私はそう確信しているので

『手術して良かった!って
   必ず思える日が来るから大丈夫!』

元気づけよう!とか優しさとか
慰めの言葉ではなく!私の確信です。

病気を経験したから  心から湧き出た言葉です。

その時はどんなに辛くても
悲しくてもこの世から消えてしまいたくても

《起こること全て良きこと》

本当にそうなんです。

私の言葉を聞いてホッとしたのか

『そう信じて頑張ろう!!』
父が笑いながらエレベーターではなく、
階段を使って2人で下までおりた。

『〇〇は(私ね)10歳で手術したんだもんな。
こんなに辛かったんだな…』

『辛い思いをさせたな…』

『悪かったな…』

子供の頃、父と母から
『心が弱いから病気になったんだ』というような言葉を言われ続けていたので

私はずっと!ずっと!
病気になったのは私のせいだ!!と
思って強く自分を責めでいたので

父からこんな言葉をもらえるなんて
思ってなかったから私はビックリ…

辛かった過去も父の言葉で

良い思い出に変わっていきます。

それでは今日も心穏やかに

ポジティブでありますように。

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