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メガビタミン療法と栄養素①基礎知識編


栄養補充の位置づけ

依存症を治療したケース

藤川徳美メガビタミン療法の本を読んで実行し、アルコール依存症を完治させたフォロワーの人がいます。

その人は何年にもわたり依存症・精神症状を患い、十種類以上の向精神薬を試しても効かなかったそうですが、

決め手はナイアシン(ビタミンB3)の摂取だったようです。

服用量を聞いてみると、明らかにドーパミンを抑制する量だったので依存症に効果があったのだと思われます。

根本治療全体の土台作り

…そのように、これ一本で行けてしまう人もいますが、少数派です。

栄養素の補充だけで劇的に改善する人は、原因がそれだけだったケースです。

そして、栄養が欠乏する疾患的原因を見つけない限り、サプリを飲むことは対処療法に過ぎません。

なので、栄養補充の意義は、
他の根本原因の調査と並行しつつ、細かい落ち度をなくすことです。

主治医が優秀ならば、症状から特定の栄養素欠乏を疑い、血液検査で確定させるケースもありますが、

基本的には「治療の土台」と思って下さい。

費用の面もありますが、できることは全て行い、経過を観察しつつ不要にならば削る考え方を推奨します。

特に「まずは自己流で」の人にとっては、手が付けやすい分野でもあります。

参考までに主要な神経伝達物質の合成に必要なものを挙げておきます。

・ドーパミン・セロトニン:B3(ナイアシン)、B6、B9(葉酸)、鉄
・ノルアドレナリン(ドーパミンから合成):C、銅
・メラトニン(セロトニンから合成):マグネシウム
・GABA:B3、B6

とはいえ、
「どれがどうして何に効く」
を気にするより、
「必要なものをあらかじめ満たす」
と考えてください。

(重金属のデトックスと同じ考え方です。)

必要量の個人差が大きい

「あれを食べなさい」「これを摂りなさい」系の本はたくさんありますが、上で挙げた本は、各栄養素の必要量を数字できちんと示しています。

そして、疾患状態や遺伝子の関係で、食事ではとれない量を必要とする人にサプリは必須である、と明言しています。

著者のブログはこちら。

最近この先生は、精神医学会に腹をすえかね脱会してしまった、とX(Twitter)で言っていました。

なかなかロックな人ですね。

必要量の個人差は以下の通りです。

・水溶性ビタミン(B群・C):最大150倍
・脂溶性ビタミン(A・D・E)とミネラル最大10倍程度

ここに遺伝的な要因がからむことたまにもあります。

「理由はよく分からないけど身体が弱い人(家系)」の正体は大体これです。

ただ、夫婦は遺伝子的に赤の他人なので、「遺伝することもある」ぐらいですね。

「身体の弱い家系」が話題に上る時も、せいぜい2~3代しか見ていないでしょう。

遺伝のお話はメガビタミン療法と栄養素⑦遺伝子と栄養欠乏で解説します。

サプリをどこで買うか

日本製はコスパ・品質ともに低いです。

下記は日米のビタミンDの成分表示です。

・上:ドラッグストアによくある日本の大手メーカー
・下:アメリカのNowFoods社

大切な情報が書かれているはどちらでしょう?

見て分かるように、日本は食品とサプリの成分表示規格が同じです。

それに対してアメリカは、サプリ専用の成分表示義務があり、「DはDでもどの物質か明記しなさい」などと法律で決められています。

(アメリカは国民皆保険ではないので、疾患予防に力を入れています。)

必然的に品質管理も厳しいことが分かります。

成分もアメリカ製は1カプセルに日本製の5倍の量が入っています。

というわけで、この手の療法を行っている人はみなiherbで海外製のサプリを購入しています。

iherbはサプリ専門のAmazonみたいなもので、何でもあると同時に、業界の相場になっています。


次章からは、各栄養素について必要量の見極め方摂取法を確認していきましょう。

次のテーマはタンパク質です。

以上です。

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