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【たまに映画】社会性とエンタメのバランス

2022年年末ですね。
日本レコード大賞もやっていて年末の雰囲気がありますね。

今年のお正月は話題作がたくさん。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『THE FIRST SLAM DUNK』、そして『すずめの戸締り』。

新海さん好きな自分は今回も情報を入れないで劇場へ行った。

■『すずめの戸締り』作品情報&予告

解説

「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督が、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる「扉」を閉める旅に出た少女の冒険と成長を描いた長編アニメーション。
九州で暮らす17歳の岩戸鈴芽(すずめ)は、扉を探しているという旅の青年・宗像草太と出会う。彼の後を追って山中の廃墟にたどり着いたすずめは、そこだけ崩壊から取り残されたかのようにたたずむ古びた扉を見つけ、引き寄せられるようにその扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々と扉が開き始める。扉の向こう側からは災いがやって来るため、すずめは扉を閉める「戸締りの旅」に出ることに。数々の驚きや困難に見舞われながらも前へと進み続けるすずめだったが……。
「罪の声」「胸が鳴るのは君のせい」などに出演してきた若手俳優の原菜乃華が、オーディションを経て主人公すずめ役の声優に抜てきされた。草太役はこれが声優初挑戦の「SixTONES」の松村北斗。そのほか、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、松本白鸚らが声優を務め、新海作品常連の神木隆之介、花澤香菜も出演。音楽も、新海監督と3度目のタッグとなる「RADWIMPS」が、作曲家の陣内一真とともに担当した。
https://eiga.com/movie/96308/

予告①

予告②:少し内容がわかる映像あり

予告③:内容がわかる映像あり


■(ネタバレあり)東日本大震災の当事者と、映画とエンタメ。

新海さんの作品は毎回、何も情報を入れないでみる。オリジナルだし、宣伝を極力観ないからこそ、初回で衝撃を受ける。

『君の名は。』は勝手に『サマーウォーズ』のようなエンタメで恋愛なんだと思っていたが、スケールの大きな予想外な展開に圧倒されて、物語に泣いた。翌日にまた観たくなって、映画館で4回観た。映画の構成を確認したかったのもあるし、あの世界とあの物語のファンになっていたから。家でもBlu-rayを何度見たかわからない。

『天気の子』は『君の名は。』が好きすぎて、今度はどんな物語なのかという期待大だった。そして、期待通りに大好きな作品だった。日本中で集中豪雨で災害が多く、各地域で被害が出ている。その舞台が東京だったが、現実に起こる可能性もある。多摩川が氾濫して二子玉が浸水したり、世田谷区でもリアルにおこっている。災害に立ち向かう2人の姿と、世界を捨てでも自分の選択をする。『君の名は。』とは逆の結末にかっこよかった。

そして、『すずめの戸締り』。
『君の名は。』は惑星が落下して村が破壊され、東日本大震災のような大災害のインパクトがあり、『天気の子』は近年身近になっている雨の被害。集中豪雨での災害が描かれ、より身近にシンクロする災害もの。両作品ともどの災害とは具体的にわかるような感じではなく、多く発生する大災害を背景にしたものと感じて観ていた。

それに比べ、今回の『すずめの戸締り』はもろに東日本大震災。しかも、当事者が成長した話。今までと大きな違いだ。実際に、2011年3月11日から11年の月日が流れている。風化させない、忘れない、その社会性が今までの作品よりも色濃く描かれていた。だから、そのバランスがエンタメより、社会性に寄っていることもあり、何度も見たいという感じになりずらい。重いって感じるし、子供は怖いとも感じるだろう。だから、監督が伝えていきたいこと、やりたかったことが、きっとこれなんだな、本気なんだなってこともより鮮明に伝わってきた。

表現の仕方も『もののけ姫』の祟り神のあのジュルジュルしている気持ち悪い感じをオマージュしているような表現方法で、攻撃的でおそろしい感じがする。それくらい圧倒的な敵であって、止めることは不可能。神的存在である。人間が食い止めることができないかもしれないが、少しでも回避できるなら。

今、たまに映画のnoteを執筆していますが、実は映画を観てから1ヶ月くらいたっている。映画の口コミや記事などは今まで一度も読んでないから、理解できてる部分がほんのわずかだろう。もっと深く知るべき社会的な作品なんだと思う。そう考えるとやっぱり、今回もまた何度も見返す必要がある。

今日はこれくらいにして、「お返し申す。」

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