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【エッセイ】すみれノート

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ふと思ったこと、常々考えていることなどをおしゃべりしているコーナーです
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苺苺苺苺

苺苺苺苺

いちご柄といえば、チェリーやリボンなどと並ぶガーリーモチーフの王道。子供の頃よりなぜか今、心くすぐられています。

といっても、いい大人なので「かわいいものを目につくところで持たない」というのが独自ルール。ホームグッズや小物類でいちご柄を見つけたときだけ、こっそり収集しています。でも、片っ端から買うのではなく、洗練されたものをこだわって集めているつもり。これらは、そんな秘密のいちごコレクションの一

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【番外編】SixTONESが好きになりました

【番外編】SixTONESが好きになりました

今回は、いつもとまったく異なるテーマでの番外編です……タイトルの通りです。

まさかこの歳で、しかも長年ヴィジュアル系〜邦ロック界隈で生きてきて、ヴォーカルの人が白目剥きながらグロウルしているような音楽ばかり聴いてきた自分が、ジャニーズに興味を持つとは思いもよりませんでした。

自分自身驚いていますが、沼に落ちたときの状況や気持ちは時間が経てば忘れてしまうと思うので、新規ハイの今のうちに備忘録とし

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Girl Stay Home

Girl Stay Home

「Girl Stay Home!」
──と、ラジオをつけたら突然言われた(ように聞こえた)、大雨の土曜日。それがきっかけで、「少女のひとり時間」について考え始めました。

そもそも少女とは、ひとりが得意なものだと思います。
私が読んできた児童文学や少女小説の主人公たちは、みんな空想好きで、ひとりの時間を愛して楽しめる女の子ばかりでした。
イラストや写真にしても、少女的な世界観の中に描出される女の子

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私の陰翳礼讃

私の陰翳礼讃

最近、お味噌汁をよく作っています。
お味噌汁の具を食べ終えて、汁だけになったお椀の中を覗くと、下のほうに味噌が丸く沈んでいる。暗いお椀の虚空に浮かぶ、朧月。
小さい頃の私は、これを見るのが好きでした。

その頃私は食が細く、好き嫌いも多かったので、お味噌汁を飲むのにもずいぶん時間がかかっていました。中に入っている豆腐やねぎを、がまんしてようやく食べ終えると、お椀の中に月が出る。雲にまぎれて輪郭がぼ

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対面しない時代の「言葉」を考える

対面しない時代の「言葉」を考える

今は、きっと時代の転換点なのでしょう。
これまで持ってきた価値観の変換を、強く迫られているのを感じます。
今後、「直接会う」「集まる」という行為は、とても贅沢で特別で、かつ信頼関係が必要なこととなっていくのかもしれません。

仕事場ではすでに、外との打ち合わせはZoomによるテレビ会議が中心になりました。在宅のメンバーとは、Slackなどでやり取りしています。
こうして顔を合わせる機会が減っていく

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ブリティッシュ ベイクオフ観戦記

ブリティッシュ ベイクオフ観戦記

音に過敏でテレビもラジオも苦手、けれどGYAOで配信されるDlifeの海外料理番組だけは大好きだった私。
毎日のように流しっぱなしにしてきたけれど、Dlifeはこの2020年3月末で放送終了してしまうとのことで、これまでの感謝を込めて、一番好きだった番組『ブリティッシュ ベイクオフ』の思い出を記したいと思います。

『ブリティッシュ ベイクオフ』とは、パン、クッキー、ケーキなどを焼く「ベイキング」

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エンタメ自粛で我に返る

エンタメ自粛で我に返る

私はあるバンドが好きなのですが、いつの頃からか、ちょっと無理してライブに通っていました。好きは好きでも、実際の気持ち以上に多くライブに行っていた感じです。

ファンになって、約5年。「わー好き好き」ばかりではなく、「ちょっとなあ」と思うことにもときどき遭遇して、でもその度に目を瞑ってきました。
だって、好きなものがなくなるとつまらないし。ほかに予定もないし。「何かのファン」というアイデンティティを

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お弁当作りを始めてよかったこと

お弁当作りを始めてよかったこと

春からの新生活を控えて、お弁当作りに挑戦しようかと考えている方も多いのではないでしょうか。
私も、ちょうどおととしの春頃、通いの仕事を始めたのを機にお弁当を作ってみることにしました。
節約のためというよりは、単にお弁当を作れるようになりたかったからというのが理由でしたが、今は始めて本当によかったと思っています。お弁当作りには、いろいろな効用があることがわかったからです。

一、頭にいい
お弁当作り

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花愛づる春

花愛づる春

お花屋さんにミモザが並び始めました。ちょうどこの時期にレモンケーキも出回り始めるので、心の中は黄色一色。

ともあれ、私が花を愛でる感性を持てるようになったのは、おそらく私の心の避難所・大島弓子先生の漫画のおかげです。
『綿の国星』の冒頭のエピソードに、見開きいっぱいの春の花と、チビ猫のモノローグが描かれたページが出てくるのですが、読んだときの私の気持ちは、まさにチビ猫のそれと同じだったと思います

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