Y.I
岩波文庫100冊チャレンジで読んだ旧約聖書・新約聖書をまとめおきしています
岩波文庫チャレンジで1〜14巻を読んだ感想やプルーストセレクションをまとめています。
本が好き。 2022/11/10〜岩波文庫100冊チャレンジを開始。 岩波文庫といえば難しそうでとっつきにくい。本屋でも近寄らないエリア・・だったのが、チャレンジを通して岩波…
チャレンジを通して岩波文庫の旧約聖書「創世記」「出エジプト記」「ヨブ記」を読んできた。いよいよ新約聖書へ突入!(この機会に聖書関連をマガジンに致しました) 急所…
「陽気なヴッツ先生」にビビってから、“有名作を先に“と念仏のように唱えていて再読に至った本。 読書を始めた頃に読んだ本の内容などほとんど忘れてしまった。メモも取…
太宰の後に川端康成を読む・・皮肉?(いえ、偶然です)。 川端康成と言えば、日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した大人物。2人目は大江健三郎。カズオ・イシグロは英…
自分の読書人生からは避けてきた。あえて読もうとしてこなかった太宰治。近年のマンガ・アニメ・映画化などあってか、若い世代に人気と知って、チャレンジ中に1冊読んでみ…
読む手が止まらなかった。 つまらない所もなければ、読みづらい所もない。 100%ストーリーで100%面白い! 誰かに「面白い本ある?」とか、あまり本を読んでない人に「何…
全く子供向けでない事を初めて知った、岩波文庫「ガリヴァー旅行記」。 「本当は怖ろしいグリム童話」が流行ったように、「本当は恐ろしいガリヴァー旅行記」があってもお…
SNSで見かけ表紙も面白そうだったので選んだ本書。「陽気なヴッツ先生」は約100ページと少量にも関わらず読了まで約1ヶ月。最初の10ページで読むのを諦めた。クセがある。 …
トロイア遠征でのギリシア総大将アガメムノーンの帰国後を描いたアイスキュロスの反戦歌と言われ、先に読んだ「ニーベルンゲンの歌」と通じる所がある。 「アガメムノーン…
ドイツのイリアスと称される作者不詳の北欧神話。イリアスに場面場面の挿話があるのに対し、ニーベルンゲンの歌は、初めから終わりまで筋道が通る。 竜殺しのジークフリー…
「日本人は最初どの方面からどこへ渡ってきたか。何百と言う数の大小遠近の島々のうち、どれへ始めて上陸し、どの方角へ移り広がっていったのか」 この文言が気になって読…
「憲法義解」で大日本帝国憲法と日本国憲法を比較読みした。次は日本と世界を比較したい(チャレンジを通して岩波文庫「白」を1冊は読みたかったという理由もある)。 日…
こちらの記事で、万が一憲法に興味が湧いてしまった方のために全文を掲載。 ・大日本帝国憲法全文及び憲法義解の注釈(一部) ・日本国憲法は衆議院ホームページから確認…
大日本帝国憲法あるいは明治憲法及び皇室典範の解説書。伊藤博文著となっているが、枢密院議長(責任者)としての名であり、実際起草したのは井上毅。 非西欧世界で初めて…
(トップ画にあるのは、目次にあった幸田露伴書、“酒”の字) 発酵学者・坂口謹一郎氏の1964年発行本。日本酒がすごい伝統技術だった事を初めて知った。ついでに曖昧だっ…
チャレンジではなるべく違う作家の作品を読むことを念頭に置いている。 国木田独歩もそんな1人、独特な名前なのでテスト勉強で覚えた記憶が残っていた。案の定、初読み。 …
2022年11月26日 16:52
本が好き。2022/11/10〜岩波文庫100冊チャレンジを開始。岩波文庫といえば難しそうでとっつきにくい。本屋でも近寄らないエリア・・だったのが、チャレンジを通して岩波文庫(古典)は最高!に変わりました。読んだのに忘れてしまう・・が勿体ないので、ここでアウトプット。書くのに慣れてきた頃から、その本で興味を覚えた事について勉強、学んだ内容も書き加えています。古典だけあって、数々の作品
2024年5月8日 21:50
チャレンジを通して岩波文庫の旧約聖書「創世記」「出エジプト記」「ヨブ記」を読んできた。いよいよ新約聖書へ突入!(この機会に聖書関連をマガジンに致しました)急所と言っても色々あるので、気になるところをつまんでどうぞ!キリスト生誕から復活までの大まかな流れになっていますが、目次にしているのは有名だろうエピソードだけです。そもそも聖書って旧約聖書39巻、新約聖書27巻、本来は計66巻。現在岩
2024年5月7日 21:03
「陽気なヴッツ先生」にビビってから、“有名作を先に“と念仏のように唱えていて再読に至った本。読書を始めた頃に読んだ本の内容などほとんど忘れてしまった。メモも取らずひたすら読んで楽しかった時代。今は読むのも楽しいが、学ぶのが楽しいため、こうしてアウトプットを続けている。自分の読書歴は置いといて、本書の初読はもっとずーーっと前。「ジキルとハイド」と言えば「フランケンシュタイン」のように名前が突
2024年5月4日 21:05
太宰の後に川端康成を読む・・皮肉?(いえ、偶然です)。川端康成と言えば、日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した大人物。2人目は大江健三郎。カズオ・イシグロは英国籍のため、日本人受賞者はこの2人のみ。1901年が第1回のノーベル文学賞は、存命中の人物が対象。川端康成の受賞も、「雪国」を「Snow Country」と翻訳したサイデンステッカーの名訳によるところが大きいとも言える。太宰治が新
2024年5月1日 21:29
自分の読書人生からは避けてきた。あえて読もうとしてこなかった太宰治。近年のマンガ・アニメ・映画化などあってか、若い世代に人気と知って、チャレンジ中に1冊読んでみようと思い立つ。代表作「人間失格」何となく知っていている程度で、ちゃんと読んだのは初めて。暗い・陰鬱な印象は表面的なイメージで、きちんと向き合えば、太宰治が残した1つの文学作品だという事が分かった。芥川を読んだ時も思った事だが
2024年4月29日 21:27
読む手が止まらなかった。つまらない所もなければ、読みづらい所もない。100%ストーリーで100%面白い!誰かに「面白い本ある?」とか、あまり本を読んでない人に「何読んだらいいかな」と聞かれた時、これからは「嵐が丘」をおすすめする。モームの十大小説に挙げられている古典の名著。今年の一括重版対象のようなので、発売されたらモームの感想もぜひ知りたい。岩波文庫の古典といえば、堅苦しくて、い
2024年4月26日 21:34
全く子供向けでない事を初めて知った、岩波文庫「ガリヴァー旅行記」。「本当は怖ろしいグリム童話」が流行ったように、「本当は恐ろしいガリヴァー旅行記」があってもおかしくなさそう。やや違うのは、政治的なブラックジョークが主題のため、“ただ怖い“訳ではなく、ある程度複雑な事が理解できる脳力がいる。冒険で訪れる架空の国(後述するが唯一実在の国、日本も出てくる)を舞台に、エゲツない風刺が展開され、いく
2024年4月23日 21:27
SNSで見かけ表紙も面白そうだったので選んだ本書。「陽気なヴッツ先生」は約100ページと少量にも関わらず読了まで約1ヶ月。最初の10ページで読むのを諦めた。クセがある。岩波文庫は面白いと言い続けてきたが、チャレンジ8割を超えてまた学ぶこと多し。◾️学び①古典は名作ランキングから読むべし古典を網羅しない内は、SNSで見かけた本ではなく、王道・ランキング・聞いたことがある!作品をまず読むのが
2024年4月1日 22:22
トロイア遠征でのギリシア総大将アガメムノーンの帰国後を描いたアイスキュロスの反戦歌と言われ、先に読んだ「ニーベルンゲンの歌」と通じる所がある。「アガメムノーン」はオレステイア3部作の第1部。王の暗殺とその子オレステースによる仇討ちを予告する所まで。2部で仇討ち、3部でオレステースの裁判という構成になっているらしい。1部2部の内容は、ホメロス「オデュッセイア」でも読める。自身まだ未読のためス
2024年3月31日 22:29
ドイツのイリアスと称される作者不詳の北欧神話。イリアスに場面場面の挿話があるのに対し、ニーベルンゲンの歌は、初めから終わりまで筋道が通る。竜殺しのジークフリート、バルムンクは聞いた事があるので楽しい。ワーグナーの楽曲にも「ニーベルングの指環」がある。1.ラインの黄金2.ワルキューレ3.ジークフリート4.神々の黄昏ただし調べてみると、話としては全く別物のよう(後述)。岩波文庫
2024年3月28日 21:45
「日本人は最初どの方面からどこへ渡ってきたか。何百と言う数の大小遠近の島々のうち、どれへ始めて上陸し、どの方角へ移り広がっていったのか」この文言が気になって読み始めた。本作は、「海上の道」を含む全9編。そのほとんどについていけなかった・・至って普通の日本語なのに難しい。超難関。本書を読んで後発研究者向けの考察書という性質から、一般向けではない(と思う)。ノーベル賞作家、大江健三
2024年3月17日 14:59
「憲法義解」で大日本帝国憲法と日本国憲法を比較読みした。次は日本と世界を比較したい(チャレンジを通して岩波文庫「白」を1冊は読みたかったという理由もある)。日本・アメリカ・カナダ・ドイツ・フランス・スイス・ロシア・中国・韓国、なんと9カ国の憲法が読めて、ポケットサイズのお手頃価格は本当にすごい。*今回読んだのは第2版、条文は本書の内容に基づいて記載しているため、最新の改正までは捉えられてい
2024年3月11日 20:46
こちらの記事で、万が一憲法に興味が湧いてしまった方のために全文を掲載。・大日本帝国憲法全文及び憲法義解の注釈(一部)・日本国憲法は衆議院ホームページから確認できます大日本帝国憲法第1章 天皇第1条:国体大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス第2条:皇位継承皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇男子孫之ヲ継承ス第3条:神聖不可侵天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス第4条:元首・統治権天
2024年3月10日 16:12
大日本帝国憲法あるいは明治憲法及び皇室典範の解説書。伊藤博文著となっているが、枢密院議長(責任者)としての名であり、実際起草したのは井上毅。非西欧世界で初めて憲法を制定するにあたり、日本とはどいういう国かを古事記・日本書紀などあらゆる歴史文献から引用し、ベルギー、オーストリア、プロイセン、アメリカ、バイエルン、フランス、スイスなど遍く海外の法律・歴史を勉強した上で条文の理由を説明している。
2024年2月28日 21:15
(トップ画にあるのは、目次にあった幸田露伴書、“酒”の字)発酵学者・坂口謹一郎氏の1964年発行本。日本酒がすごい伝統技術だった事を初めて知った。ついでに曖昧だった日本酒の種類なども調べて勉強。昔は寒造りと言って、酒作りは冬の朝4時スタート。農業の間の出稼ぎで働く人が主で、春に出回るものを新酒と言った。四季折々、季節に応じて変わる仕事が、機械化による年中生産や1日中建物の中で仕事をする
2024年2月21日 20:58
チャレンジではなるべく違う作家の作品を読むことを念頭に置いている。国木田独歩もそんな1人、独特な名前なのでテスト勉強で覚えた記憶が残っていた。案の定、初読み。「運命」は9つの短編集。独歩自身も短編作家であったという。先日読んだ樋口一葉と同時代の作家とは思えないほど読みやすい日本語、一葉の雅俗折衷体がいかに特殊だったかがよく分かった。短編といえばの芥川と比較しても、特別なすごさは感じ