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これからの世界

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これからの世界を考えるには、これまでの世界を理解する必要がある。これまでの世界を理解するには、これからの世界を考える必要がある。
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記事一覧

ジャミングバーズ→ワルキューレ

ジャミングバーズ→ワルキューレ

最近、少し時間の余裕ができて、マクロス7をポツポツと観ている。
観ながら思ったのは、自分の人生観が、ほぼほぼマクロス7によって構成されていたのだった、ということだ。反体制で、徒手空拳で、好き勝手やって、世界を救う。最初は誰にも理解されないけど、徐々に支持者を獲得していく。暴力や権力に対するアンチテーゼ。
青春時代にこの作品に触れたことが、もしかしたら、自分の人生に大きく作用していたのかもしれない。

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他人に一円も払わなくても手に入る幸福論

他人に一円も払わなくても手に入る幸福論

ブルシットジョブって、リベラル系の人たちの言葉だったのか。フェミニストは宦官をどう評価するのだろう、と、この記事を読んで、ふと、思った。

決裁者よりもそれを支える人(たち)が実質的な権限を持ち、組織や社会を動かすのは、古今東西、どこにでも観察される現象である。それを「搾取」として解釈することに、どこまで意味があるのだろうか。

問題は、ブルシットな仕事があるんじゃなくて、仕事をブルシットだと思う

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「戦う姫、働く少女」批判

「戦う姫、働く少女」批判

「戦う姫、働く少女」は、基本的には、かなり興味深く読んだのだ。かなり面白かった。しかし、時々あらわれるフェミニスト的文法に、かなり苦々しいものを感じた。
その苦々しさの内実を、掘り下げて考えてみたい。

トップバッターの「アナ雪」批評については、なるほどと思うことのほうが多かった。
たぶん、以下の要約で、大体の論旨は捉えられていると思っている。

ちなみに、本書で語られるフェミニズムの歴史を、以下

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困ったものである

困ったものである

なんでこう、この界隈の人たちは、いまだに、独善的で、現場も世間も知らずに、言語操作ばかりに明け暮れ、悲憤慷慨に擬態した害毒を垂れ流し続けているんだろう。

フェミニズムに類するものは、普段は避けるようにしているのだが、ふと、気になって、買ってしまって、読んでしまって、最終的に出てきた感想である。

ほんとに、もう、この人たちは、困ったものである。
二言目には、「労働、搾取、自由」の3点セット、三言

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きのうなに読んだ?

きのうなに読んだ?

ジャニーズ狂想曲が一層の混迷を深めるニュースがいくらでも後から後から垂れ流されて、嫌な世の中である。
そんなことを思いながら、「きの食べ」における重要登場人物の職業が、弁護士と芸能マネージャだったのは、なんだかとても先見性のあったことだったのかもしれない、と、ふと、思った。
ふたつの世界は、地味か派手か、公共的か営利的か、という軸で見ると、実に対照的なわけだけれども、実は、どちらの仕事も「利害の調

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君と、その不確かな映画

君と、その不確かな映画

「君どう」は、感想を記しておかなければならない。

鈴木敏夫の愛情。その一言に、尽きる。

世間に、時代に、喧嘩を売り続けた名バディの、最後の最後の大勝負。
その結果、出てきたモノが、なんとも不気味で、可愛い。
人の夢の中に入り込む感覚。それが、心地良い。

笑って、泣いて。

ああ、浸っていたいなぁ、という。ずっと浸っていたい時間。アニメーションの奇跡。エンドロールの、奇跡。

こんな映画、宣伝

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個人的な物語の普遍性

個人的な物語の普遍性

ひさしぶりにAvalonを観ると、押井守監督の超絶的な先見性に驚かされる。
あらゆる意味で時代を先取りしていた、ということが、今見ると、よくわかる。

でもきっと、おそらくそれは、先読みをしていたとか、未来予測をしていたとか、そういうことではないのだろう。
真実に、真理にただただ、迫っているから、現在性が摩耗しないのだろう。

いまみると、この作品に宿る「気分」のことが、よくわかる気がする。
この

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「このnoteは、chatGPTによって自動生成されました」

「このnoteは、chatGPTによって自動生成されました」

 新しい作文ツールが登場して、上を下への大騒ぎ、実に苦々しい限りである。clubhouseのから騒ぎから、何も学んでいない。

 読む価値のない文章を量産するツールに、何の意味があるのだろう。ネットで調べたことをつぎはぎするだけのツールに、何の意味があるのだろう。小説のアウトラインを書かせて参考にする、みたいな噴飯な話をしている人間も見かけたが、どうしてそんなに知性をないがしろにしていられるのだろ

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価値創造

価値創造

 次の時代を作ろう、という強烈な意志。
 そして、勉強。

 クリエイションってのはそれなしに始まるわけがない。

 プロセスとかスキルとか、そういうなんやかんやも、もちろんないと困るんだけど、順番としてはやはり、その後、だよね。

どうなんだろう

どうなんだろう

 久しぶりに本屋を巡って思ったのは、オリジナリティで勝負しようとか、人と違うことやろうとか、そういう気概が、作り手にも読み手にも、欠落してるんじゃないか、ということだった。

 トレンディなこと、ポルノ的なもの、保身の促し、安直化。本屋は、気付けば、そういうものに満ちていた。

Mobileが生み出すZombieたち

Mobileが生み出すZombieたち

 ソウルの事故のことを考えると、スマホ時代という言葉を思わざるを得ない。利便性だけが極端に追求されている時代。なにか特別な生を生きたいと思いながらも、果たされない時代。スマホの映像が行動を駆り立てる時代。行った先で自分も映像だけを撮影して、終わる時代。特別な場所、特別な時間を求めて行動して、結果、凡庸な映像しか獲得できない時代。生み出すとか、創造するために、自分のエネルギーは節約していたい。映える

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未来は過去のなかにある

未来は過去のなかにある

 昔の本を読むのが好きだ。
 良い本は時の流れによって、言いたいことが、いや言われるべきことが、あらわになる。10年前の本でも、20年前でも、100年前でも、200年前でも。あるいは、1000年、2000年前でも。

 当時の最前衛を、過去として振り返ることができるのは、後世の人間の特権である。未来は過去にある。

from節目,to未来

from節目,to未来

 ひとつ、大きな節目を迎えて。大仕事の前半戦から折り返し、後半戦に向かっていく。粛々とやることは好きだから、淡々と、やっていく。

 我ながら、冒険家だなぁと思う。落ち着くということを、知らないのか。でもさすがに、来年以降はじっくりとビジネス作りに向き合っていきたい。いよいよもって、賽は投げられた。ゴーサインを出す根拠は積み上げてきたのだから、あとは信じて、飛び込めば良い。
 日常も、大切にしなが

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時代に先駆け続ける

時代に先駆け続ける

 久しぶりに、TNGパト首都決戦を見返してみたら、意外なことに、すごく良かった。
 劇場公開された当時は、そんなにピンときていなかったのだった。ディレクターズカット版が公開されて、なんとか溜飲を下げたが、それでもモヤモヤした感覚があった。

 配信だと、どんなに探してもプロデューサーズカット版しかなくて、わりと泣く泣く妥協して見たんだけど、当時よりも全然良く見えた。
 非常に不思議な感覚である。

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