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フリーランスの戯言

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フリーランスという自分の中のひとつの属性について。
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春ですね。案件を7割手放しました。

春ですね。案件を7割手放しました。

この春、長く続けてきた案件の7割近くを手放した。

ほとんどを3月末に終わらせ、遅くとも4月末でかなりの仕事がさっぱりすっきり私の手から離れる。開放感と恐怖が半々だ。

フリーランス5年目。子育て2年目。フリーランスとしては変化したいが、お金と安定は手放せない。今のうちにお金を蓄えておきたいのが本音ではあるが、蓄えられることと今後も蓄える見込みがあることは違う。10年後も稼げる自分になるためには、

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両立は諦めた

両立は諦めた

「育児と仕事の両立」という言葉について、ずっと考えている。

出産前は絶対に両立してやる!と意気込んでいたけれど、いざ産んでみると「両立ってなんだ?!」というメンタルになったのだ。

「両立」を辞書で引くと、「ふたつの性質の違うものが両方ともうまくいくこと」と書かれている。
なるほど、両方ともうまくいく、か。

ところで育児が「うまくいっている」とは、どの状態を指すんだろうか。子が死ななければ「う

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言葉の切れ味

言葉の切れ味

これは小説『昨日のカレー、明日のパン』に出てきたセリフ。

このセリフを見て改めて思う。「言葉」を扱う仕事をやってきて、私は呪いを解く言葉をひとつでも他者に提供できたことがあるだろうかと。

同時に、妊娠出産において、たくさんの人からもらったお守りみたいな言葉の数々を思い出した。

呪いを解く言葉いちばん心に残っているのは、編集で携わっているメディアの編集長からいただいた言葉だ。

グループチャッ

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#フリーランスの教訓① 言われなかった言葉

#フリーランスの教訓① 言われなかった言葉

フリーランスになり、3年。3年間で変わったことは山ほどあるけれど、特に変わったのは「言われた言葉」よりも「言われなかった言葉」が大事だと思うようになったことだ。

先日、気難しいことで有名な方を取材する機会があった。正直気が重いなと思いつつ取材当日を迎え、いざ取材してみると、確かに言い方はぶっきらぼうだけど全然いい人...と言えるほど私が先方に認められることはなく、あらゆるダメ出しをくらった。取材

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ココロを添えた仕事がしたい

ココロを添えた仕事がしたい

先日、数年ぶりに取材に訪れたお店で、思いがけないプレゼントをいただいた。

大きな茶封筒に、取材のお礼と「またご縁があってうれしいです。ぜひ今後ともよろしくお願いします」という文章が綴られており、その中にはお店で取り扱っているポストカードや栞、シールなどが、まるで宝箱のように詰め込まれていた。

これがもうめちゃくちゃにうれしくて、相当感動してその場で何度もお礼を言ったし、帰りの運転中ニヤニヤ&ひ

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いい文章を書くために文章術の本を後回しにする私のおすすめ10冊

いい文章を書くために文章術の本を後回しにする私のおすすめ10冊

何度かブログでも書いたけれど、私は文教術の本をほとんど読まない。

正確に言うとライター1年目くらいから読まなくなった。

読まなくなったのは自分の文章に自信が持てるようになったから...というわけではなく、むしろ逆で、どうしてもうまくなりたいから読まなくなったというのが正しい。

文章術の本がためにならないと思っているわけではない。単純に、もっと読むべき本があると思っているのだ。

というのも、

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脚本家・坂元裕二に学ぶ「書く」姿勢

脚本家・坂元裕二に学ぶ「書く」姿勢

もうね、大好き。ほんとに大好き。脚本家・坂元裕二さんの作品が。

カルテットで大ファンになってからの、今回の大豆田とわ子と三人の元夫でもう坂元愛が爆発してしまって。ここ1ヶ月くらい、緊急事態宣言で多くの取材が延期になったのをいいことに、坂元裕二脚本ドラマを見まくったのでした。

で、ビンジウォッチングだけでは飽き足らず、ついに坂元裕二の集大成感がプンプン漂う本「脚本家 坂元裕二」を購入。

これ実

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フリーランスは定期的に居場所をアップデートしなければならない。そのためには物語が必要だ。

フリーランスは定期的に居場所をアップデートしなければならない。そのためには物語が必要だ。

「漫画はどんなに面白くても売れるとは限らない。勝手に売れる作品なんかない。売れた作品の裏には、必ず売った人間がいる。俺たちが売るんだ」

これは2016年に放映されたドラマ「重版出来!」で、営業部長が部下を鼓舞するために言った一言。わたしはこの台詞が大好きだ。

わたしには仕事で行き詰まった時に観る"モチベドラマ”がいくつかあるのだが、その中のひとつであり、リピート率の高いのがこの「重版出来!」。

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感情を書き換えるという添削はアリかナシか。ライター兼Web編集者の葛藤

感情を書き換えるという添削はアリかナシか。ライター兼Web編集者の葛藤

わたしは3年くらいフリーランスでWEB編集者とライターをやっている。3年間の間、案件はコンスタントに入れ替わりながら、何故かほぼずっと編集5割/ライター5割くらいがずっと続いている。(ほんとに不思議!)

で。自分が編集者をやっているからだろうけど、最近ライターとして書いた記事の添削に対し「これはちょっと」と思ったことがあった。それは「感情に対する添削」だ。

感情を書き換えてください、という指摘

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月曜から仕事のモチベが上がらない全ての人へ

月曜から仕事のモチベが上がらない全ての人へ

沖縄は今日、23°でピーカンの晴れ、ポカポカ陽気で過ごしやすい。最高にいい天気。さすがにお出かけしたい。よし、ドライブがてらちょっとだけ遠方にお弁当を買いに行こう。(往復35分)

そんなテンションでおいしいお弁当をお日さまと一緒に食べ、空を見上げ、気持ちよく空気を吸い込む。こんな日があっていい。生きててよかった、なんて思いながらも、頭の片隅にはずっと仕事が存在する。そりゃそうだ、今日は月曜日。

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会社員を卒業し、フリーランスになったときの話

会社員を卒業し、フリーランスになったときの話

フリーランスになり、はや2年と半年が経過しました。
今日久しぶりにnoteを開くと「おめでとうございます、4周年です」との通知が。いい機会なので、わたしが独立ほやほやの時に書いた決意表明のような記事をリライトし、掲載します。お時間ある方はどうぞお付き合いください。

会社員を辞め、フリーランスになった理由当時この記事を書いたのは、ちょうど会社に退職届を出し、社内通知も完了し、あとは有給消化だけ、と

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【具体例・参考サイト付き】フリーランスの屋号の決め方とリアルなボツ集を公開します。

【具体例・参考サイト付き】フリーランスの屋号の決め方とリアルなボツ集を公開します。

こんにちは。フリーランス編集兼ライターの三好 優実(@MinoruOffice)です。 「実Office(みのるおふぃす)」で活動し、3年が経とうとしていますが、この屋号を決めるまでに約2週間かかりました。

2週間悩んだおかげで、屋号決めに悩む人の気持ちが分かったので、そんな人の何かになれたらと、自分が悩んだあれこれや決定までのプロセスを綴ります。

当時「屋号」「決め方」「具体例」で検索したと

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【実名or匿名】メディアで文章を書く人は実名がいいか匿名がいいか

【実名or匿名】メディアで文章を書く人は実名がいいか匿名がいいか

こんにちは。沖縄のフリーランスWEB編集者兼ライター・三好 優実(@MinoruOffice)です。

今回は、フリーランスとして活動する名前は「実名か匿名か問題」について書きます。冒頭文で名乗ってしまったのであれなんですが、私は完全に「実名」でやってます。(正確に言うと、数年前に匿名でやっていた時期もありますが実名にしました。2019年に結婚して苗字が変わりましたが、旧姓でやっています )

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