つじのゆい

97年生まれ。岡山生まれ京都在住。企画・執筆・編集を生業としている。ライターとしたの学…

つじのゆい

97年生まれ。岡山生まれ京都在住。企画・執筆・編集を生業としている。ライターとしたの学びや読書記録、日々感じたことなどを記していきます。

マガジン

  • 一息一茶

    「人生のお休み期間」に感じたこと、考えたこと、違和感に思ったことを徒然と書いていきます。

  • 肩書きのない自己紹介

    肩書きなしに、好きなもの、心が揺れ動くもの、ちょっと切なくなるものをを共有するマガジンです

最近の記事

  • 固定された記事

「一息一茶」のはじまり

3月31日に会社を退職して「人生のお休み期間」に入っています。友人たちと話す時間を大切にし、京都の四季を味わいつつ、これからどう生きていこうかを考える時期だなと思っています。 そんな「人生のお休み期間」に感じたこと、考えたこと、違和感に思ったことを徒然と書いていくマガジン「一息一茶(ひといきいっさ)」を今日から始めます。「一息一茶」は私が作った造語であり、文字通り「一息つきながら、お茶を飲む」と意味を込めています。 休むことにおいて、呼吸は大事だと思っています。呼吸が浅け

    • 2月・3月の徒然

      前回の記事を書いてから、2ヶ月も経ってしまっていた。あっという間に時間が過ぎていくのだけれども、まだ働き始めて6ヶ月かという気持ちもある。 「仕事はもう慣れたね」と上司から言われることもあるら、「慣れる」という言葉にいつも違和感を抱いてしまう。人と話すのにとても緊張する。満員電車だとひどく疲れてしまう。そんな性質は変わらないから、朝早く起きて比較的空いている電車に乗ったり、昼休みは瞑想をして心を整えて、なんとか必死で1日1日を終えているのに、「慣れた」と一言で片付けられるの

      • 1月の徒然

        苦手な11月、12月が過ぎて、大好きな京都でまったりとした年末年始を過ごせたから、1月の始まりはちょっと元気だった気がする。だけれども、読みたい本は積まれる一方で、英語勉強の目標も未達成のままだったり、月末にはエネルギー切れで仕事を1日休んでしまったり、「赤点ではないが、満点でもない」というのが1月の総括だろう。 年が明ける頃に「今年は人との繋がりではなく、言葉や自然など、目に見えないモノとの関係を築きたい」と掲げた。1月は、昨年に比べて孤独である時間を楽しめたように感じる

        • 心の複雑性を養う

          先日、半年前から執筆のサポートしている大学生と話していると「何を大切に生きていきたいか」というテーマになった。彼女は「食を通して楽しさや幸せを届けるのが豊かであり、大切にしていきたい」というようなことを話していた。 その言葉を受けて、私は「豊か」という言葉に引っかかってしまう。辞書では、豊かは「満ち足りて不足のないさま」と説明されている。「豊かな社会を築こう!」なんて、常套句の一部として使われがちな「豊か」を、結局はどういう状態かを考える人は少ないのかもしれない。 「豊か

        • 固定された記事

        「一息一茶」のはじまり

        マガジン

        • 一息一茶
          2本
        • 肩書きのない自己紹介
          32本

        記事

          深海から浮いてきた日

          最近は、体調がいいから油断をしていた。 3月いっぱいで仕事もやめ、この先についてなにも決まっていない宙ぶらりんの状態でも、目標を決めてコツコツ動けていた。寝つきの悪い夜があっても、悪夢はみないし、次の日もしっかりと働けていた。「ちょっと太ってきたから、運動しないと」と思うほど、しっかりと食事も取れていた。 だから、びっくりしたんだと思う。動けなくなってしまったときに。 その日は、少し心に引っかかることがあった。ここに記すに足らない、ほんとうに些細なこと。でも、時間が経つ

          深海から浮いてきた日

          25歳になった日に書いたあれやこれや

          今日で25歳になったらしい。 朝からいつも通り働いた。ちょっとうそ。涙流しながらパソコンと睨めっこしたけど、午後から体が動かなくなった。いつものことすぎて、申し訳なさで胸がいっぱいになった。 本当は、今日は海に行きたかった。 夏の海は騒がしくて嫌いだ。冬の海も凍りつきそうで嫌いだ。だけど、もしも私が死に場所を選べるのなら、うんと寒くて、寂しい、誰も知られないような海がいい。いつしかそんな思いがある。 先に断っておくが、このnoteは「誕生日だから祝ってほしい」とか「感

          25歳になった日に書いたあれやこれや

          Free The Belly〜自分のからだに対する違和感と葛藤を超えて〜

          First takeでへそだしの服を着て歌っていたアイナ・ジ・エンドが素敵だった。 そこから丈の短い服を何枚か購入したが、なかなか自信を持って着ることができなかった。友人と遊ぶときに、幾度か着てみたが強い否定はないけど、「お腹が冷えるよ」とやんわり言われたり。でも、きっと似合ってると思うんだよね。モノトーンな服が好きだから、ニッカパンツやブラックのスカートとか合わせると、かっこいいじゃん? カメラマンの友人に「私らしさを塗り替えるようなバチバチかっこいい写真撮ってほしい」

          Free The Belly〜自分のからだに対する違和感と葛藤を超えて〜

          【第一弾】物語論、脚本術から記事をより面白くする研究まとめ

          梅雨に入り、湿度と気温が高くなるにつれ、本格的な夏の到来がこわくて仕方がないです。そんなこわさを「夏はかき氷もあるし!アイスも美味しい!かき氷もあるし!………(汗)」と紛らわしているのは、私だけでしょうか。 さて、ここ1ヶ月半くらい「記事をどのようにしたら面白くなるか」という問いをもって研究していました。 web記事において、正しい文章の書き方を示す本は多いですが、いかに読者に面白く読んでもらうかというナレッジはまだまだ世の中に広まっていないなと感じます。しかし、「物語」

          【第一弾】物語論、脚本術から記事をより面白くする研究まとめ

          新卒でライターになった私が身につけた、書くための4つの習慣

          5月下旬になり、夏のような日差しになってきました。社会人3年目の夏は、少し心の余裕もでてきて、「夏休み何をしようかな」と思いを巡らせる時間も増えました。 新卒で株式会社inquireに入社し、3年目に入るという事実に驚きつつも、いろんな経験をさせてもらったなという気持ちです。(できることは増えた一方で、まだまだ力不足だなと感じることも度々……) また、1年目と比べて、生活の仕方もずいぶん変わりました。inquireはフルリモートを採用しており、そのおかげでオフィスは東京に

          新卒でライターになった私が身につけた、書くための4つの習慣

          「ビジネスにおいてなぜ数字が大切か」4月に読んだ本まとめ

          4月に読んだ本は4月にまとめよう!と思っていたものの、もう5月中旬。 暑かったり、寒かったりで、どんな服を着ればいいかわからず、えいや!で服を選ぶ毎日です。季節の変わり目になると、「去年の今頃はどれくらいの暑さだったかな…」と記憶をたどりますが、何も覚えておらずに諦めてしまいます。 さて、4月は本を5冊読みました。(毎月10冊は読みたい!と意気込むものの、なかなか難しいですね…。)4月は「効率」「プロジェクトマネジメント」をキーワードに本を読んでいたような気がします。いろ

          「ビジネスにおいてなぜ数字が大切か」4月に読んだ本まとめ

          2・3月に読んだ本まとめ

          京都にも温かな日差しが降り注ぐようになり、朝起きるの嬉しくなりました。学生の頃は、春になればクラス替えがあり、それまで積み重ねてきたものがゼロになるような感覚があり、あまり好きな季節ではなかったです。でも、社会人になり、転職もしないから、しっかりと季節のの移り変わりを味わえて、春が好きになりました。 さてさて、本記事では、私が2・3月に読んだ本をまとめていきます。今までは、読んだ本をツイートするくらいでしたが、もう少ししっかり感想などをまとめてみようと思った次第です。 こ

          2・3月に読んだ本まとめ

          京都で再生の旅を。

          もう、1年の振り返りをする時期になりました。 まだまだ2021年は続くような気がするし、でも、早く休みになってゆっくりしたい気持ちもある。1年を思い返すと、あっという間だった気もするし、3年くらいの密度があるような気もする。 振り返りの時期になるたびに、時間の経過とは不思議なものだなぁとしみじみしてしまいます。 ここ数年、1年を振り返る度に、「心が穏やかになったなぁ」と感じます。特に今年の心穏やかになった要因は、京都に移住したことが1番だったでしょう。今日は、京都で過ご

          京都で再生の旅を。

          新卒2年目ライターの研究!惹かれる“タイトル”の規則性を探ってみた

          「猛烈に良いタイトルを書きたい!!!!!!」 突然の「良いタイトル書きたい」発言、失礼いたしました。ライターを初めて2年が過ぎ、編集者をあっと驚かせるタイトルを私も書きたいと、気持ちが暴走してしまいました。 私がつるぴか新米ライターだった頃、自分が考えたタイトルは跡形もなく編集者さんに直されることが日常茶飯事でした。 そこから約2年、少しずつ赤が少なくなって入るものの、100%採用されることはまだまだ少ないです。しかも、編集者さんと私のタイトルを比べると、惹かれるのはや

          新卒2年目ライターの研究!惹かれる“タイトル”の規則性を探ってみた

          肩書きがない自己紹介

          カフェと喫茶店が好きです。 美味しい一杯のコーヒーと本があれば生きていけると思っています。どれだけ忙しくっても、お気に入りのカフェや喫茶にいくことで気持ちが徐々に落ち着き、また明日からも頑張ろうって思えます。今年5月に東京から京都に移って一番いいなと思うのは、オシャレと落ち着きを両立させたカフェや喫茶店が多いこと。 外向性を強いられるのが嫌いです。 基本、引きこもりですが、たまに思い立ちでヨーロッパや東南アジアに行くことから外向的だと間違えられることも度々。あくまで、突発的

          肩書きがない自己紹介

          【小説】クラスメイト

          綾咲さんにとって、私はただの“クラスメイトB”にすぎなかった。 凛と伸びた背筋に、腰まで伸びるストレートな髪の毛。それらは165㎝の彼女が持つべき特権のようだった。しかし、身長が高いのに、全く威圧感はない。挙手するのにすらりと伸びる腕。鉛筆を握る白い指。どのしぐさも上品なのだ。 入学初日、同じ中学の友人と楽しそうに話す綾咲さんを初めて見たとき、美しいと思った。それまで美しいなんて言葉使ったこともなかったし、正直どういうものに使うかもわからなかった。それでも、ひとめ見て彼女

          【小説】クラスメイト

          伝わらない、伝わらない、それでも愛。

          「わかってほしい」 自分の知っているあらゆる言葉を尽くして気持ちを伝える努力をしても、最後にはいつも呪いの言葉をもらった。そして、それらの呪いの言葉は私の心に深く傷を残していった。 一番古い傷は、17歳のとき。 当時の私は、英会話教室でここにはない"世界"があることを知った。各国にある歴史や世界を舞台に活躍する起業家、生活の隣り合わせにある社会問題。新しい情報に触れるたびに心は踊り、"世界"に行きたい欲求は止まらなかった。 しかし、両親はあらゆる言葉を使って、私を阻止

          伝わらない、伝わらない、それでも愛。