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https://note.com/1vbcxqe5fqqdec/n/n8806b6e4f4a9
これ書いたときは、VTuberにまつわる言説はVTuberにまつわる問題を棚上げして商環境に追随するものにしかならないのではと懸念していたのだけど、実際はそれすら成立せず言説の背後や環境が恣意的に消費されるのみになるのではと思えてきた
『「VTuberの倫理学」を検討する』の検討 ~「VTuber批評」の必要性~
はじめにこの文章では『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」に掲載されている論考『「VTuberの倫理学」を検討する──バーチャル・アイデンティティと「場」の形成』について、非アカデミックな立場から批評的な視点で検討を行う。
実はわたしも同じような問題意識を持っていた。
VTuberたちは定期的に炎上するし、そうでなくてもリスナーとの関係についての問題が結構な頻度で散見される。あと定期的に病
3月は読んでよかった本ないです。あまり本読みませんでした
2024年2月に読んでよかった本「ウェブ社会の思想」(とその周辺)
ウェブ社会の思想 鈴木謙介とその周辺
私はこの本を2024年に読んだわけだが、主に二つの理由で問題意識の先駆性に驚いた。
まず「宿命」という言葉について。筆者は以下の意味で使う。
『いまあるものとは別の未来さえ求めさえしなければ、わたしが選んだこれだって、そこそこ幸せだったじゃないか。──そのように思わせる根拠付けのことを、私はここで「宿命」と呼んでいる。』
最近読んだ本でも、さまざまな論者
2024年1月に読んでよかった本「増補 サブカルチャー神話解体」
今読んでも新たな気付きがあって面白い。まさに傑作。
造語が必要以上に多く感じられるのはマーケターゆえか。
本書で論じられる90年代までの宮台の社会分析は2024年現在も有効だろうか?
基本的には有効だろうが、このような分析がかつて持っていた社会的な意味は相当薄れていると思う。
ここで言う社会的とは主にマーケティング的な意味を指す。
実際のところはわからないが、インターネットを筆頭に情報技術が全
2023年12月に読んでよかった本 「資本主義の〈その先〉へ」
12月というか年始にかけて読んだ本
資本主義の〈その先〉へ 大澤真幸おもしろかった!!
経済だけでなく「全体的社会的事実」(マルセル・モース)としての資本主義に内包されるダイナミクスが、キリスト教カルヴァン派の予定説、近代科学、近代的な小説にも通底しているという説は読んでいてとてもおもしろかったし、納得できるものがある。
社会を考える言説として、以前読んだ東浩紀『観光客の哲学』『訂正可能性の哲
2023年にVTuberについて書こうと思ってたけど書けなかったこと
ちゃんと書こうと思ってたけど書けなかったことを2023年に置いていきます。今年の思考は今年のうちに😎
↓姉妹編と併せてどうぞ😎
VTuberと二次創作の関係についてVTuber自体の二次創作性
VTuberは同じような見た目をして同じプラットフォームで同じ活動をする。
同じゲームをするし、同じ歌を歌うし、同じ話をする。
同じようなグッズを出し、同じような目標を持ち、同じように現実でライブを
VTuberについて2023年に書いたものを振り返る
2023年に書いたものを振り返ります
↓姉妹編と併せてどうぞ😎
VTuberコミュニティが「自立」の基礎になることはできるか6月時点で考えていたのは、「VTuberコミュニティが中間共同体のひとつにならないだろうか」ということだった。念頭に置いていたのは大手ではなく、比較的規模の小さい箱~個人勢で、小規模のVTuberコミュニティが個人の「自立」の基礎のひとつになるのではないかと考えていたのだ
https://note.com/1vbcxqe5fqqdec/n/n8806b6e4f4a9
これ書いたときは、VTuberにまつわる言説はVTuberにまつわる問題を棚上げして商環境に追随するものにしかならないのではと懸念していたのだけど、実際はそれすら成立せず言説の背後や環境が恣意的に消費されるのみになるのではと思えてきた
なぜVTuberについて語るのは難しいのか
この記事で「語る」というのは、批評的な観点で言及するということである。
数が多いまず数が多い。大手事務所だけでも500人くらいいる。
裾野を広げるとその数十数百倍のVTuber が活動していることになるだろう。すべてのVTuberのコンテンツを享受することなど到底できない。
それゆえVTuberについて語るとき、それは必然的に、ある特定のVTuber(たち)についての語りになる。
そしてそれは、
「なぜVTuberの身体は活動を通じて、ただひとつの「魂」と離れなくなってしまうのか」を検討する
はじめにこの文章では『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」に掲載されている論考『なぜVTuberの身体は活動を通じて、ただひとつの「魂」と離れなくなってしまうのか』について、非アカデミックな立場から批評的な視点で検討を行う。
IEBという新しい概念を提示してVTuberの「親しみやすさ」に説明を与えたことに新規性があるとおもった。しかし、現象の捉え方自体は妥当であると思えるものの、先行研究
「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」と「INTERNET YAMERO」
最初に断っておくが、今からしたいのはどちらが優れているかという話ではなく、インターネット的な出自を持つ両者がインターネット的なものを引用しつつも決定的に異なっている点の指摘である。これを読むあなたの「好き」を損なうものではない。また文中の固有名詞の解説はしない。
両者は「平成インターネットをSNSでバズった引用した楽曲」という点で共通している。
先に自分で指摘するが、両者が引用する平成インターネ