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関本勘兵衛家住宅

関本勘兵衛家住宅

『細島験潮場』
『宮崎細島を歩く』
『細島みなと資料館(旧高鍋屋旅館)』
に続いて、宮崎細島の記事は今回で最後となります。

細島で最後に訪れたのは関本勘兵衛家住宅。
明治12年(1879)に建てられた、苫屋の屋号を持つ商家です。

関本家は味噌・醤油の醸造を行う傍ら、住宅建設の為の資料『建家之図集』を作り、奥行きの長い伝統的な町家建築である建物は江戸時代の古い様式と手法を継承していながらも明治1

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細島みなと資料館(旧高鍋屋旅館)

細島みなと資料館(旧高鍋屋旅館)

『細島験潮場』
『宮崎細島を歩く』
に続いて、宮崎細島の記事を書いていきます。

細島のランドマークと言える細島みなと資料館。
日向市で唯一現存する木造3階建ての建物は大正10年(1921)に建てられ、昭和57年(1982)まで高鍋屋旅館として営業していました。

受付を済ませ、先ず入ったのは当主の居間。

高鍋藩秋月家と縁のあるお宿には、秋月種樹氏の作品が数多く展示されています。

調度品の中に

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宮崎細島を歩く

宮崎細島を歩く

時系列バラバラではありますが、細島験潮場を撮影した同日の写真をまだ上げれていなかったので、ボチボチ書いていきます。

魅力的な階段を上って神社へ参る。
9月末で蝉ギャン鳴きだった境内の動画はTwitterに上げてます。

験潮場を見学した後、路地の奥にまた鳥居が見えたので入り込む。
軒先に眠そうな猫さんがいらしたのでカメラを向けたら、大欠伸なさった・・・か、可愛い。

鉾島神社からの眺めは最高!

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旧千代雀酒造

旧千代雀酒造

佐賀インターナショナルバルーンフェスタ2023の朝のフライトを観戦した後、以前から気になっていた場所へ。
(バルーンフェスタの写真はTwitterへ)

国道34号を通る度に目を引かれる煉瓦造りの煙突。

明治元年創業の千代雀酒造は平成14年から休業、平成27年に閉業しました。

閉業後は建物を取り壊す話も出ていたそうだが、歴史ある建物を後世に残そうとNPO法人“地域文化財研究室まちのつぎて”が補

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キリシタン洞窟礼拝堂と武家屋敷通り

キリシタン洞窟礼拝堂と武家屋敷通り

大分県竹田市。

紫陽花咲く岡神社。

隣接する広瀬神社には日露戦争の旅順港閉塞作戦に重しとして使用された石が奉納され、戦没者名碑建立の際、台座に8個の石がはめ込まれました。

境内には廣瀬武夫記念館があるが、何方もいらっしゃらなかったので入っていいのか分からず・・・神社にお参りをして、再度町へ下りる。

塀を乗り越えんばかりに咲き誇るボタンクサギ。

折角竹田に来たんなら、やはり見ておきたいキリ

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稲葉川沿いを歩いて佐藤義美記念館へ

稲葉川沿いを歩いて佐藤義美記念館へ

大分県竹田市。

文禄2(1593)年創業の山本屋種苗店さん。

築80年程の古民家を利用した、たけた駅前ホステルcueさん。

稲葉川の向こうに見える、竹田温泉花水月さん。

そして、以前から気になっていた佐藤義美記念館へ漸く訪問。
『いぬのおまわりさん』『ともだちシンフォニー』で知られる、竹田(旧直入郡岡本村)出身の作詞家・佐藤義美氏の記念館です。
木造2階建ての洋館は、氏が晩年過ごした神奈川

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竹田の町並みから廉太郎トンネルと瀧廉太郎記念館へ

竹田の町並みから廉太郎トンネルと瀧廉太郎記念館へ

大分県竹田市。
三日月珈琲店 月鐘楼さんで昼食を頂いた後は、フィルムカメラ(EOS-1V)に持ち替えて散策する事に。

月鐘楼さんの向かいにある路地には、慶応元(1865)年建築の塩屋主屋や江戸時代は米蔵で昭和30~50年代は銭湯だった建物を利用したアートスペース & カフェ 大蔵清水湯さんなどが建ち並ぶ。

とある店先には熟睡している警戒心ゼロな猫さんがいらっしゃった。
可愛過ぎてめちゃくちゃ間

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文化3年建築の古民家で頂く荒城の月カレー

文化3年建築の古民家で頂く荒城の月カレー

昨夏、雨の中散策した岡城が鎮座する大分県竹田市の城下町。

最初に訪れたのは、重厚な土塀と薬医門が印象的な文化3(1806)年に建てられた旧岡藩御客屋敷(迎賓館)。

建物はリノベーションされ、現在は三日月珈琲店 月鐘楼さんが営業されています。

前庭からの光零れる前座敷、広い縁側に沿う奥座敷と上座敷。
私は一番奥のソファー席へ。

窓越しに見る、雨に濡れる苔生した岩肌。

縁側に出て、暫し雨の音

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飫肥城下町の旧武家屋敷お宿・おびむらさきにお泊まり

飫肥城下町の旧武家屋敷お宿・おびむらさきにお泊まり

漸く涼しくなってきた10月末。
2日間の休日を利用して、宮崎県日南市の飫肥城下町に泊まる事に。
飫肥は近年、旧武家屋敷の建物を利用したお宿が続々とオープンしているんですが、ラグジュアリーなものばかりで庶民が1人で宿泊するには少々敷居が高い。
私が求めているのは、田舎のおばあちゃん家に泊まりに来たようなリラックス感が味わえるお宿・・・畳にお布団を敷いてゴロゴロ出来るようなお宿はないのかと調べていて、

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日本丸館(岩尾薬舗)

日本丸館(岩尾薬舗)

安政2(1855)年、掛屋を営んでいた岩尾家14代半蔵氏が家伝薬をもとに伏見屋岩尾古雲堂を開業。
明治22(1887)年に15代昭太郎氏が家伝薬に朱色をかけて日の丸をイメージする“日本丸”として販売開始、東京・大阪・京都・名古屋・札幌・朝鮮・満州に支店を構えて販路を広げ、戦時中には零戦1機を国に寄付するほどの富を築きました。

建物は江戸時代から増改築を重ね、現在の展望楼を持つ3階建ての姿になった

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旧船津歯科

旧船津歯科

また遠出するのが難しくなって参りましたので、約5年前に撮影した大分県日田市豆田町の写真を眺めて町歩きしている気分に浸っている今日この頃。

大正3(1914)年に掛屋の一つの千原家が4軒棟続きの長屋として建築。
昭和3(1928)年に歯科医院として擬似洋風建築に改造、3階部分は昭和18(1943)年に増築されました。

平成27(2015)年に保存修理工事が完了し、翌年から豆田まちづくり歴史交流館

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登録有形文化財・旧長田医院で絶品お寿司を頂く

登録有形文化財・旧長田医院で絶品お寿司を頂く

大分県豊後大野市三重町。

昭和2年(1927年)に建設された豊後大野市初の洋風病院建築は、現在は茶房 れと絽さんとして営業されています。
当時はまだ和風建築が主流だった中でこちらの建物は大変珍しく、患者さんだけでなく見物客も数多く訪れたのだとか。

窓口から右手の扉は診察室だった部屋。

建設当時はあまり予算が無かった為、照明などは元々家にあったものを利用したのだそう。

診察室の奥は処置室。

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杵築城下町

杵築城下町

大分県杵築市。
令和2年9月の連休中、日本唯一のサンドイッチ型城下町と呼ばれる杵築城下町を散策しました。

先ず訪れたのは、応永元年に木付頼直氏によって八坂・高山両河口に岬上に突出する城山台地に築造された杵築城跡。
TOP写真の建物は昭和45年10月に市内外の有志の方々の協賛によって建てられた模擬天守で、内部は資料館になっています。
窓口できつき観光まち歩きクーポンを入手し、見学スタートです。

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楠湯~浜脇の旧貸席を訪ねて、別府を歩く

楠湯~浜脇の旧貸席を訪ねて、別府を歩く

申し遅れましたけれど、あけましておめでとうございます。
年は明けれど、私はまだ昨年9月の旅行記を書いておりまして・・・
いやいや、仕事が忙しいとは言えど、非常にまったり更新ですね。
最近はTwitterも5日そこら更新が空くというのが平常運転となっておりますが、今年も自分のペースで参りたいと思いますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、旧菡萏遊廓街から移動して、お次は別府へ。

先ずは別府

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