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スパーク双極性障害!躁状態のバロメーター①(行動力UP&金使いが荒くなる)

双極性障害という気分障害を小脇に抱えながら生きている。前回は双極性障害の自分なりの説明を書いた。当事者も双極性障害を知らない人にも読んでいただきたい。

スパーク双極性障害!双極性障について解説|けっく@双極的ライフ @tbkashimizu #note https://note.com/ancoholic/n/nfa350bd2de74

前の記事で
双極性障害は躁状態にならないようにすること!が双極性障害を飼いならすポイントの1つであると話した。なぜなら、躁状態の後には必ずうつのビッグウェーブがくるから。その急降下がとても危険なのだ。

双極性障害の躁状態の時のバロメーターがある。一般的にこれをしていたら躁状態になっている危険サインだな、という指針のようなものだ。

躁状態のバロメーター
①万能感に溢れ自信満々になる
②活動力UP、金使いが荒くなる
③アイデアがどんどん湧く
④過食になる
⑤自己啓発本を読みまくる
⑥社交的になる
⑦性的奔放になる。

今回、恥を晒す覚悟で私が躁状態→うつのビッグウェーブに飲まれるまでの経験を1つ話す。話させてください。

私は自分のことを虫だと思った。

お花が咲く春になると心がらんらん、気持ちがルンルンになるからである。

その年もちょうどそんな感じだった。
「雪が溶けて川になって流れてゆきますぅ~♪」私はまあまあのボリュームで歌いながらスケートみたいな歩き方で街のアーケードの中を縫って進んでいた。ちなみに年は30才だった。

秋から冬にかけて長いうつ状態からやっと抜け出したのだ!ダークサイドから抜け出し、社会復帰できる。希望に燃えていた。

久しぶりに街へ繰り出したいな。テラスがあるカフェで新しい出会いがあるかも。明るい色の服を買いたいな。そんな気持ちで街を歩くととても清々しく身体が軽かった。

夕方まで街を冒険(まさにわくわくする冒険)し、帰りの電車の中。

私はコントラバス(ウッドベース)を買い背中に担いでいた。。1.9メートルくらいのデカさで24万円だった。

言っておくが、私は貧乏だ。金はない。ベースも弾かない。それがなぜ、コントラバスを買うことになったのか。

衝動。抑えられない衝動。楽器屋さんのショーウィンドウに飾ってあったコントラバス。部屋にあったらカッコいいかな。くらいの、でもとてつもない衝動。「あ~、ショーウィンドウの中のトランペットを欲しがる黒人の少年ってこんな気持ちかあ。」とドキドキしたのを覚えている。で買った。

思い出してほしい。躁状態のバロメーター。活動力Up、金遣いが荒くなる。である。

私は、夜な夜な1人暮らしのアパートでボンボンボボボボ~ンとコントラバスをかき鳴らし、管理人に注意されながらも口答えし、自分は正義でカッコいい事をしている!と思ってやり続けていた。

1週間が過ぎたある日、理由は覚えていないがコントラバス熱が急激に下がるのと同時に、私は何してるだろう?大金を使って無一文になってしまった絶望。住民に多大な迷惑をかけてしまった申し訳なさ。ウキウキ、スケート歩きしていたことに対する恥ずかしさ、自責の念。

頭を抱えて後悔している自分をコントラバスが見下している。

自分がやったことが怖すぎて泣きながら謝り続けた。そして再びうつ状態になり外に出られなくなった。

振り返り、やったことを書いてみるとバカバカしいし、大した事じゃないような気がするが、思い出すと、その時の心の振れ幅の残像が未だに残っていて、うっっとなる。

何回かこういった躁とうつを繰り返し、病院を代えてやっとうつ病から双極性障害と診断が変わった。

日常生活は送れるが未だに、気持ちの落ち込みがあったり、躁状態の域に片足が入る。

しかし、過去のやっちまったことは変えられない。少しスパイスが効いたネタにして、双極性障害にブレーキをかけつつ、自分の心と身体をチューニングして生きていく。

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