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ブロードウェイミュージカル「シカゴ」レビュー
2024年春、来日。
アメリカ生まれのミュージカル&ジャズを全身に浴びる舞台。
最高に楽しかった!
あらすじを調べてもイマイチ内容をつかめないのは音楽を聞いたりダンスを観るための舞台だからだと思う。
物語にダンスや歌を挿入するのではなく、ダンスや歌をつなぐために物語を挿入するイメージ。
以下、ストーリー(全2幕)を紹介していく。
【第1幕】
1920年代のシカゴ。
ナイトクラブの歌姫ヴェルマ(
【短編小説】男役をめざす高3の夏
書いたのは3年くらい前(?)
参考:めざせ舞台女優!「かげきしょうじょ」の魅力|青野晶 (note.com)
青野晶「やがて銀橋に続く」
細く長い道を行く。星野薫は白線を超えて車道に出ないよう意地になっていた。バス停へと続く海沿いの道は、車道の幅を広く取りすぎたせいで歩道が狭くなっている。白むほどの炎天はまぶしく、鋭く痛い光が降り注いでいた。
「なにあれ?」
少女たちの嘲笑が聞こえて、星野
日本バレエ協会「パキータ」全幕レビュー
2024都民芸術フェスティバルにて。
バレエダンサーの友達が出演した舞台!!!!!
出演する舞台は必ず教えてもらって観に行ってる。
今回もよかった。
なんと「パキータ」の全幕は日本では初公開らしい。
歴史的瞬間に立ち会えて嬉しい。
いつも通りストーリーを中心にレビューを書く。
ではさっそく。
原作はセルバンテス「ジプシー娘」。
物語を一言でまとめるなら、
「ジプシー娘のパキータと、高貴なフランス
新国立劇場バレエ団「ホフマン物語」レビュー
構成がやや複雑。
簡単に説明すると「ホフマンを主人公とした4つの失恋物語」。
失恋の原因はいずれも悪魔の邪魔による。
構成はいわゆる「枠物語」。
物語の大部分はホフマンの3つの失恋についての回想だ。
第1幕、第2幕、第3幕でそれぞれホフマンは1回ずつ失恋する。
それをサンドイッチするプロローグとエピローグが「現在」で、
最終的にエピローグでホフマンは4回目の失恋を経験することになる。
第1~3幕
宝塚雪組「壬生義士伝(みぶぎしでん)」レビュー
「一番好きな時代小説は?」と聞かれたらこう答える。
浅田次郎さんの「壬生義士伝(みぶぎしでん)」だ。
宝塚で舞台化された。
雪組公演だった。
主人公の貫一郎を演じるのが当時の男役トップスターの望海風斗さん。
その妻しづを演じたのが当時の娘役トップスターの真彩希帆さん。
以下、ストーリーの詳細。
主人公は浪士、吉村貫一郎(望海風斗さん)。
南部地方盛岡藩の侍だった貫一郎は貧しく、
妻しづ(真彩希
宝塚花組「うたかたの恋」レビュー
1年くらいの時差投稿。(書き溜めてあった)
「うたかたの恋」は宝塚で何度も再演されている人気公演だ。
この記事で紹介するのは2023年3月の花組公演。
原作はクロード・アネの小説「うたかたの恋」。
物語の中心となるのはハプスブルク皇太子のルドルフ(30歳)とその不倫相手の少女マリー(17歳)。
2人が心中した事件に脚色を加えてドラマに仕立てたのが「うたかたの恋」だ。
宝塚に詳しくない人の
ディズニー「ノートルダムの鐘」レビュー
ディズニーの最高傑作といえば?
そう。「ノートルダムの鐘」だ。
原作はヴィクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」。
ディズニーでは「ノートルダムの鐘」のタイトルで結末を変えている。
劇団四季のキャストが吹き替えを担当しており、舞台化もされている。
ちなみにこの名作、「エスメラルダ」のタイトルでバレエ公演にもなっている。
(バレエ版はエスメラルダの視点でストーリーが進行する)
原作だけエ
「ムーラン・ルージュ」はなぜ傑作か
去年観た映画の中で一番好きだったかもしれない。
夏に舞台化された。
サティーン役、私の大好きな望海風斗さん。
もちろん観に行った。
今年も公演あるよ!
今回は映画「ムーラン・ルージュ」の良さについて語る。
ムーランは風車、ルージュは赤。
赤い風車が特徴的な娼館を舞台にした物語。
一番人気の娼婦サティーン(ニコール・キッドマン) と
小説家志望の若者クリスチャン(ユアン・マクレガー) による
純愛