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写真というメディアを考える

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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2019年7月の記事一覧

心象風景を考える

心象風景を考える

心象風景を考える
現実世界の視覚から、消えても心象として残るものがある。

また、予め、それを見たこともなく、その知識もなくても、それを見ると、特定の心象作用を誘発されるものがある。

この2つは、度々、混同されてきた。

それは、モノとイメージの同一視である。

映像は、このような性質を持ち合わせている

「美術を学ぶ人へ」(美術の教科書)についての解釈

「美術を学ぶ人へ」(美術の教科書)についての解釈



「美術を学ぶ人へ (美術の教科書) 」について、
反面、異論の多いのも確かだろう、それは、表象には、解答がないのだから、、それでも、小中学の美術には、成績がある、人(教師)がランクを付ける訳だ、そして、この書籍は、その教育の中で使われた。

>>「科学と芸術の違い」: 科学と芸術の違いはない。そして、作者には、学際(がくさい)というパラダイムも認識してほしい。
>>「科学技術」: 「科学技

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グラフィックデザインのポイントは「どこに目がひっかかるか」-Herbert Bayer

グラフィックデザインのポイントは「どこに目がひっかかるか」-Herbert Bayer

グラフィックデザインのポイントは、どこに目がひっかかるか!

*フォトグラフを使ったデザインでのポイント-Herbert Bayer
グラフィックデザイナー”ヘルベルト・バイヤー”の構成
1)緊張感の獲得
2)興味を注がせるポイント
3)説得力と確信性の存在
この3つの視点で、20世紀前半の著名なグラフィックデザイナーの
作品を分析する。
*ヘルベルト・バイヤーの小論文には、
ポスターの基本となる

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映像の方法論 # その周辺から映像を探る

映像の方法論 # その周辺から映像を探る

Memo - 映像の方法論 
# その周辺から、映像を探る

§ 映像空間の性格
・2次元空間である絵画空間と比較する
(1)絵画空間は画家によって創られたものであり、これに対して映像空間(映画、写真、VCR)は、カメラマンの目と風景の間には、メカニックなレンズが存在する。
「映像は機械的操作で事物を客観的に模写する」コンラート・ランゲ:ドイツの哲学者。1920「現在及び未来における映画」著

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評:現代写真論-シャーロット・コットン (著)

評:現代写真論-シャーロット・コットン (著)

評:現代写真論-シャーロット・コットン (著)
現代写真論、その現代は概ね1980年代以降~である。そして、国別、年代別という従来の分類の仕方は無視して、世界中の作家の作品のテーマを8つにわけて、論じている。
現在の写真は単なる記録媒体を超え、あらゆる価値を貯えこんだアートとして、表現の幅を広げていることは確かだろう。
この書籍の価値のテーマ分けは、
コンセプチュアル・コンストラクティッド(構成的

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イメージと文化-記憶の曖昧さと無意識に作られた過去のイメージ

イメージと文化-記憶の曖昧さと無意識に作られた過去のイメージ

記憶の曖昧さと無意識に作られた過去のイメージ

現在の学説によれば記憶というものは変化するといわれる。
その記憶があいまいになる訳は、過去の出来事を思い出そうとする度に、脳のネットワークが、引き出した情報をその都度、書き換えてしまうことにより起こる。
それは、遠い過去の記憶も、自分の要素で、再構築されるだろうし、今、ごく少し前のことでも、自身の概念が、勝手に記憶を作り替えているということだ。

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イメージの分類

イメージの分類

イメージの分類

1)心的像:心に浮かべる

2)知覚:実際に見る(認知する)

3)形象像:形に描く:実際に見て具体的な形となる。

4)抽象像:文章化する

5)映像:画面と音にする(メカの介入と、メカでの編集、再生のためのメカ・インフラ)

(註)メカ:クラウド/コンピューティング/AVID....etc....

写真家"Robert Frank"の言葉と現在

写真家"Robert Frank"の言葉と現在

クラウド時代となっても
>>機材を変えることで違うものをつくることは簡単だが、それだけではだめだ。自分を変えるリスクを負わなければ・・・Robert Frank

クラウド時代となっても
>>知性と直感、どちらも私たちを導いてくれる。だが、直感の方が好きだ。シンプルであり、イージーで、だいたいは良い結果を導く・・・・

写真集の歴史は100年も経過していない

写真集の歴史は100年も経過していない

「写真集の歴史は100年も経過していない」
時代を動かした写真集、それは、印刷技術の発展による功績が大きいだろう。
1880年代に印刷物にハーフトーンスクリーンの開発が要因として、印刷物へ写真が導入された。
それは、あたかも、印刷物の中に現実があるかのようにだ。

著名な写真集を2点あげる。

1)1880年代の初期の代表的な写真集は、エドワード・マイブリッジといわれる。
*Eadweard Mu

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文化、それは切実な部分をイメージ化する

文化、それは切実な部分をイメージ化する

"文化とは、まずは、切実な部分をイメージ化して表現することだろう"

コンテンツの中に、自身の言葉、所謂セオリーを持つことは大切だし、必須だ。
コンテンツの文化は、影響、継承されるものだが、同次元での模倣だけではないはずだ。
純粋な苦悩中から生まれるその人の文化は、その人の重心や振動、鼓動だ、そのわずかな感性も時間軸、国境を超えて、受け手には大きな感動、鼓動となる。
受け手の側が、どう受け止めよう

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