記事一覧
Kバレエ「眠れる森の美女」衣装デザイナーのアンゲリーナ・アトラギッチについて(セルビア出身)
アンゲリーナ・アトラギッチKバレエ「眠れる森の美女」の衣装をデザインした、アンゲリーナ・アトラギッチはセルビア出身の世界的に有名な舞台衣装デザイナーです。Kバレエの衣装やセットはどれも美しく、いつも観客に夢を与えてくれますが、今回の衣装は特に可愛いと思いました。
アンゲリーナはセルビアのベオグラード芸術大学の舞台衣装学科を卒業し、現在はバレエを中心とした舞台衣装のデザインを数多く手掛けています
【期間限定公開】東と西のオープンクラス感想
(2024.05.09 最終更新)
「東と西のオープンクラス」とありますが、関東/関西の教室に遠征したわけではなく、関ヶ原の戦いのように東軍/西軍の対決とかでも無いです😂
今年に入り、東真帆(ひがし・まほ)さん、西一義(にし・かずよし)さんと言う、現役プロバレエダンサーのオープンクラスに参加しました。苗字こそ逆方向なお二人ですが、どちらのクラスもとても面白かったので、今回はその感想です。
東
バレエファンの会社員、4月を振り返る
2024年4月は相変わらずのバレエ三昧だっただけでなく、私生活にも大きな変化が色々あり、会社員としての本業がかなり忙しくなってしまいました。しかしそんな中でも、良い舞台や踊りを見たら何かを書かずにはいられませんでした。
4月に見た舞台は見た目や技術を超えるような演劇性が強いものが多く、色々な意味で自分の中で印象に残る舞台が多かったです。
印象に残った舞台マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット
バレエ感想「白鳥の湖」(ブルメイステル版)東京バレエ団
昔マリー=クロード・ピエトラガラとパトリック・デュポンが主演を務めたパリ・オペラ座バレエ団「白鳥の湖」のビデオが大好きでずっと見ていました。大人になってそのビデオで上演されていた白鳥の湖がブルメイステル版で東京バレエ団で上演されていると知り、いつか見に行きたいと思っていました。
奈良春夏さん、おかえりなさい💕東京バレエ団の公演を見る機会はそれまであまりなかったのですが、奈良春夏さんのオープン
バレエ感想「シンデレラの家」K-BALLET Opto
Kバレエ・オプト「シンデレラの家」は酒井はなさんが出演されると聞き、発売初日にチケットを買って、ずっと楽しみにしていた公演です。
「シンデレラの家」の良かった点先に言うとこのプロダクションはキャスティングが最高でした。
「シンデレラの家」はヤングケアラーをテーマとして創作されたバレエで、主役のシンデレラは家族の世話に明け暮れる現代の若い女性という設定です。シンデレラは若々しい小林美奈さん、義妹
バレエ感想「ラ・バヤデール」新国立劇場バレエ団
(最終更新2024/05/05)
「ラ・バヤデール」を見に行って本当によかったです。ストーリーの展開や、美しい舞台セットや衣装なども含め、見応えたっぷりでした。
衣装、舞台セット、照明についてまず衣装がめちゃくちゃゴージャスで本当に綺麗です。どの衣装も豪華絢爛でダンサー達をさらに美しく見せる衣装はバレエ衣装のお手本のようですし、夏の新作もこの衣装をこのまま使えばいいのにと思いました。
舞台セ
なぜ日本にマシュー・ボーンのような振付家が現れないのか考察
マシュー・ボーンの作り上げる舞台を見て、考えさせられることがとても多かったです。
その一つが「なぜ日本にマシュー・ボーンのような振付家が現れないのか」という疑問です。日本は世界有数のバレエ大国であり、世界で活躍する日本人バレエダンサーが沢山います。幼少期から海外のバレエ学校に留学するダンサーも増えてきており、かなり高度な教育を受けた日本人ダンサー達が爆発的に増えています。
しかし、日本人の有名な
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」ダンサー達の役作りについて
登場人物達の役作りの過程についてマシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」公式パンフレットにあったマシューのインタビューを読み、役柄の創作過程についてとても興味を持ちました。
今回は7回「ロミオ+ジュリエット」を見に行きましたが、舞台を見れば見るほど、それぞれのキャラクターの背景について感じさせられる部分が多くなることに気がつきました。上記インタビューにある通り、一人一人のキャラクターが際立っ
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」を見て気になったこと
マシュー・ボーンの作品を今回初めて見て、その斬新さに心の底から魅了された。あまりにも感動し、既に何本も賛辞の気持ちを込めたnoteを書いている。
マシュー・ボーンの作る舞台に心を奪われてしまったのだが、私自身は「大絶賛するなら、気になる点もきちんと言う」をポリシーとしている。と言うわけで今回は私が「ロミオ+ジュリエット」を見て、心の中でツッコミを入れた描写4つについて書いていこうと思う。
なおネ
なぜマシュー・ボーンがこれだけの作品を生み出せるのか考察
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」を見てその革新性に驚くと同時に、見れば見るほどマシューの創造力に感銘を受けました。マシューのカンパニー「New Adventures」はコンテンポラリーダンスがメインのため、通常のバレエ団のようにクラシックの型にははまらない自由さがあります。
ですが、ここまで世界的に成功しているコンテンポラリーダンスのカンパニーはほとんどありません。これだけのアイデアを生
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」を見て、面白いと思った表現方法について
古典ばかり上演される日本バレエ界において、マシュー・ボーンの作品はとにかく「斬新」です 。あまりに革新的で衝撃を受け、気がついたらなんと7回も見に行ってました。今回は「ロミオ+ジュリエット」を見て面白いと思った、マシュー・ボーンならではの表現について見解を述べていこうと思います。
ちなみに既に書いた感想2本はこちらです😊
①様々なアプローチで感情の表現をしていたことダンスは一種の表現であるた
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」3キャストそれぞれのキスシーン
マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」にはバルコニー・デュエットという、恋に落ちたロミオとジュリエットが幸せの絶頂で踊り、ファーストキスをするパドドゥがあります。マシュー・ボーン自身が「ダンス公演の中で最も長いキス」とインタビューで答えていましたが、このキスシーンを見るたびに毎回本当に幸せな気持ちになります。マシュー・ボーンの「ロミオ+ジュリエット」は確かに悲しい話ではあるけど、あのバルコニ
バレエ感想「マシュー・ボーンのロミオ+ジュリエット」ニューアドベンチャーズ東京公演
今回マシュー・ボーン作品を生で初めて見たのですが、初日に感激してあまりに感動したため、本日4/19時点で既に5回(4/11,14,17,18,19)見に行きました。あまりに斬新で、通常のバレエとは全然違うエネルギーの大きさに衝撃を受け、この作品やダンサー達の虜になりました。
私はどんな舞台を見ても大体頭の中で仕事のことなど違うことを考える悪い癖があるのですが、マシュー作品は革新性と吸引力が強く、
バレエ感想「マノン」英国ロイヤルバレエ in Cinema
2月にパリオペラ座バレエ団が東京で「マノン」を上演したという事もあってか、日本バレエファンの間では「マノン」熱が高まっていると思う。そして「マノン」熱が高まっているのは日本だけでなく、マクミラン版の初演から50周年と言うことで、イギリスでもかなり熱が高まっている。今回はそんな熱気あふれるロンドンの「マノン」を日本で見れると言うことで楽しみに映画館に向かった。
ロイヤルバレエ「マノン」感想まず結論
恩田陸さん新作バレエ小説「spring」を読んだ感想
※出来るだけネタバレを避けますが、ネタバレが入る可能性が大いにあります。まだ読了されていない方は気をつけてください。
何気なくSNSを眺めていたら新国立劇場バレエ団の吉田都さんと恩田陸さんのツーショットが出てきて驚きました。
恩田陸さんといえば大人気の小説家で、中学時代の親友が恩田陸さんの大ファンで「六番目の小夜子」をいつも読んでいました。私は長年図書館で働いていたのですが恩田陸さんの本、特に「
REVIEW : K-BALLET TOKYO's "Giselle" 03/16/2024
K-BALLET TOKYO's Spring Tour 2024 "Giselle" began on 16th March, 2024 in Tokyo and isn't set to end until 24th. Their current production is re-choreographed by the artistic director Tetsuya Kumakawa,
もっとみる