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自分の吃音、特性関連

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吃音と特性のリアルな話。楽しいことも悲しいことも全部赤裸々に綴っています。 不便だし、しんどい経験もしているし、他人に申し訳なくなることもあるけれど声を大にして言いたいのは「不便… もっと読む
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記事一覧

吃音と向き合うための本&資料紹介と私

どうも~千夏です。今回は年末に書きそびれた吃音関連の本紹介をします。最近吃音関連でコメントをくださる方もいるので最後に私のことも載せています。

☆小説

・きよしこ/重松清

有名な重松さんの長編小説。(独立した短編として読むことも可能。)

症状→連発、回避、言い換え、難発

吃音による苦しみを特に乗り越えるわけでもなく淡々と書かれる感じが好き。

矯正教室の描写は時代を感じます。

・青い鳥

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久しぶりに団体活動で自己紹介する機会があった。いつも通り学年や学科から言ってみた。でも自分の名前を言うのに少し時間がかかった。「ごめーん。ちょっとまってね…」と言って時間を延ばした。活動している仲間は知ってるので良いよ良いよ待つよ~って言ってもらえた。ありがたい

「え?そんな人いっぱいいるよ」

どうも~千夏です。
今回は友達とした会話について書きます。
「」は友達の台詞です。

友達と食事に行ったときのこと。
以前吃音のことを打ち明けられず、笑われてしまい悩んだことがあったという話をしました。
私の信頼する彼女たちが、どうして特に何事もなかったかのように吃音を待ってくれるものなのか不思議に思っていました。
その理由が話すうちに分かったのです。

それはそういう人もいるよね、としか思わない

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知らないことが生む勘違い

どうも~千夏です。今回はNHKの番組「U&I」について書きます。

これは発達障害について知りたいと思った高校時代、インターネットで検索してこっそり見ていた番組です。

小学生向けの番組でここまで色々触れるんだな~と思うことが多く、強く興味を持ちました。

ただ自分の経験上違いに敏感になるのは小学生より中学生なのではないかと思ってしまうところはあります。
純粋な心で「〇〇さんはこういう部分が違うか

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ガムテープみたいな感覚は突然に

どうも~千夏です。
今日は予定では特性に関する本リストを書くはずだったのですが急遽書けなくなったので代わりに自分の近況について書きます。

私には特性がある。その特性や特性をとりまく問題と向き合うため、それに加えて己の好奇心を満たすため日々読書をしている。
特性で苦しむのは私だけではない。それに特性があるからこそ出会える本や感情があることを私は知っている。

だけど、そのせいでできないこともある。

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吃音と面接練習【就活準備日記】

どうも~千夏です。今回は面接練習について書きます。

私は面接対策の講座を大学で受けている。本日はその一回目だったので色々と感想を書いていく。
まだあるので多分面接の話はこれからも書く予定。
(初めに言っておくと吃音の話が多いために就活生の役には立たないし、吃音当事者としても特殊な考えを持っているほうなので参考にはなりません。いつも通りこんな人もいるよと捉えてくれたら嬉しいです。)

就活で最も怖

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名前が言えなくても堂々としていて良いですか?

どうも~千夏です。今回は吃音について書きます。

良くも悪くも私は吃音がある事自体に何の劣等感もなく過ごしてきました。

周りと上手く行かない、理解してもらえない不安はあるのですが、「吃音がなかったら」と考えたことはあまりなく、隠したいという気持ちもあまりありません。

私にとって今不安なのは吃音があることではありません。
他の当事者とは違う、吃音の捉え方に対する「ズレ」なんです。

私は吃音を個

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脚立に登ってりんごを取る【吃音の世界】

どうも~千夏です。今回は吃音の言い換えについて書きます。

私には幼い頃から吃音があります。6才で自覚し、通級に通い始めた8才の時、「吃音」という名前を知りました。通級に通うことで特に吃音が嫌なものではなくなっていきました。12才の時初めて困りごとに出会い、14の頃同級生に話し方がおかしいとからかわれましたがそこから18までほぼ何もなく過ごしました。治ってはいないし、特に改善したわけではありません

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特性と向き合うためのルール

どうも~千夏です。
今回は困りごととその対策について書きます。

今の悩みはLINEやメールを見落とすことです。
団体に所属していると、多くの通知が届いて混乱し、つい見落としてしまいます。
就活のグループワークをやっていた時、
メールをろくに見ないで人伝いに確認する人に対してどうして確認しないの?と思ってしまうと言っている人に出会いました。
本当にそのとおりですよね…。
でもその確認ができていない

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闇と光

どうも~千夏です。
今回は悩みについて書きます。

追記(2023/5/07)
前置き、本編はテキトーなので飛ばして構いません。
本当に言いたいことは「吃音に関心がある人へ」「吃音を持つ人へ」にあります。どうかそちらを中心に観ていただけたらと思います。

前置き

最近ずっと書き続けてきた吃音について前置きをします。
自分がnoteで発信するのは吃音の当事者としての体験記を書くためではないから吃音

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当事者って誰だろうと思うこと2

どうも~千夏です。
今回は「当事者」という言葉について書きます。

色んな事柄にはそれを経験した人がいて、その人たちみんなが「当事者」になる。
これは当たり前のこととして扱われるけれどみんなが同じ経験をするわけではないから、どこまでが当事者なんだろう、とモヤモヤしています。
そんなことを文にしてみようと書いたのが
こちらです。

当たり障りのないように書いてみたものの本当にもやもやしていることは書

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知らないことは悪いことじゃない!いけないのは決めつけることなんだ

どうも~千夏です。今回はNHKの教育番組「u&i」最新回について書きますね。感想と自分語り両方を書くのでどちらか飛ばしたい人は飛ばせるようにしておきます。
「u&i」の「どうしてあんな話し方するの?~きつ音」については以前も記事を書きましたが自分語りを書きすぎたので今回は読みやすく分けます。吃音当事者としての感想ではあるもののかなり考え方や症状には個人差があるのでそういう人もいるよ、程度にみてくだ

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打ち明け話をした話とそれぞれの正しさ

どうも~千夏です。今回は友人との話について書きます。

自分は友人関係に恵まれている方で、喋るのが下手、特技はない割には友人がいます。挨拶レベルなら30人はこえます。
そこそこ喋るよって人は10人強くらいですかね。
大学特有の浅い関係を深めるのはなかなか至難の業ですが、広く浅く、ならばわりと多いです。

今回は今年の夏に出会ったある友人とのランチについて書きます。
彼女とするのは主に趣味の話か授業

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吃音に関する体験と発信について思うこと~うまく付き合いたいしただ知ってほしい~

どうも~千夏です。
今回は吃音について発信して思うことを書きます。

発信する中で気づくのは常に何かに葛藤しながら生きているということ。
他にも葛藤しながらつきあっている特性はあるけれど多分吃音が一番長くつきあっていると思う。

ただ特性=生きづらさというわけではない。
特性がありながらも生きづらいと感じてこなかった期間もある。
これは自分がポジティブだからではない。
苦しい体験より先に楽しいこと

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