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2022年6月の記事一覧
【先行研究】キャリア・アダプタビリティの結果変数(2)ワーク・エンゲージメント
エンゲージメント・サーベイが流行しているため、コンサルさんたちが、クライアントさんたちの都合に合わせて、エンゲージメント・サーベイを多様に提供している(悪く言えば好き勝手に変えている)状況です。そこで、ワーク・エンゲージメントについて整理した上で、キャリア・アダプタビリティとの関係性を明らかにした先行研究について見ていきます。
ワーク・エンゲージメントSchaufeli et al.(2002)
【読書メモ】『働くひとの心理学』(岡田昌毅著)
本書は著者の博士課程論文を基にした内容ですが、言葉を噛み砕いてより多くの方に理解してもらえるよう意を尽くしていることがよく窺われます。キャリア理論を実践の場で活用できるように学び直したい、という方にオススメしたい一冊です。
というのも、先行研究をまとめている第2章が極めて秀逸で、ここだけでも読み応え十分なのです。第2章を読むことで、自身が無自覚に依拠している理論の位置付けを理解することができます
河瀬直美監督ドキュメント映画『東京2020オリンピックSIDE:B』には、なぜ「最も重要な人物」が1秒も映らないのかという話
河瀬直美監督が東京五輪ドキュメンタリーを撮る、と報じられた時、左派からよく引き合いに出されたのはベルリン五輪におけるレニ・リーフェンシュタールだった。要はリーフェンシュタールがナチス政権にそうしたような、東京五輪を美化するプロパガンダになるのではないかという危惧である。
先月に公開された『東京2020オリンピックSIDE:A』を見た時、その心配は杞憂に終わったと感じた。そこにあるのは良くも悪くも監
【論文レビュー】チャレンジ・ストレッサーとレジリエンス。:池田ほか(2022)
タフな職務をアサインすれば人は成長するのでしょうか。自分自身がそうした経験によって成長したと実感したマネジャーは、良かれと思ってメンバーに対してチャレンジ経験を与えようとします。その対象となるメンバーが若手社員であれば、「若いうちの苦労は買ってでも。。。」的な価値観から、なおさらそのような傾向があるかもしれません。
本研究では、チャレンジや充実感などを生み出すストレッサーであるチャレンジ・ストレ