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留学生はマキャベリを知らない?
数日前にFBで、知識があるが英語で話せない日本人と、知識がないが英語で話せる留学生は、後者がリーダーシップを発揮するという件について、幾つか論争があった。
これは、トレードオフの関係と言え、aかbしか取れないという前提で話が進んでいる。
私は、日本の教育に一定の知識を与える強みがあるならば、それに加えて英語での議論・プレゼン・交渉の能力開発をonすべきだと考えている。
小学生が遊んでいる姿を想像し
リスクをとらないヒトが利益を得られるわけがないのだ
こんばんは。
胃痛に悩まされています。
今日はリスクと利益の話です。我が学科はグローバル・イノベーション学科なので、アントレプレナー領域というドメインがあり、そこでグローバル・アントレプレナーシップを教えることになる。
とはいえ、私は経営学など門外漢なので、そこで国際関係を教えている。学者としては安定軌道に入り、あとは定年で無事着陸するだけの人生なのだが、やはり人並みは面白くない。せっかく研究だけ
五十嵐誠一・酒井啓子(2020)『ローカルと世界を結ぶ』岩波書店
本書は「グローバル関係学」シリーズの第7巻である。重視されるべきは、グローバルとローカルの間の意味の交換と相互作用である。グローバリゼーションによって、ナショナルに抑圧されていたローカルが、グローバルと手を組んで、もしくは、グローバルな舞台で行動することによって、自らの主張や利益を訴えるという現象は、今日では自明のことである。
また、グローバルの側でも、ナショナルを飛び越えて、自らの規範の魅力をロ
カルダー,ケント・E(2023)(中山雅司訳)『グローバル政治都市ーアクターとアリーナ:国際関係における影響力ー』潮出版社
友人といっては失礼だが、本学顧問であり、来日時には本学総長と共にディスカッションをする仲であるケント・E・カルダー氏による最新著である。
グローバリゼーションを動かす国家を凌駕する(可能性のある)力として、グローバル政治都市の存在を指摘する本書における最重要概念は「近接性の力」である。
この指摘は、経営学においてもクラスターに関する議論で用いられるが、カルダーはあくまで国際関係論のなかの議論とし
浅岡美恵(2009)編著『世界の地球温暖化対策ー再生可能エネルギーと排出量取引ー』学芸出版社
かなり古い本だが、かつてどのような議論があったのかを検証するのも大切な仕事である。学生たちに気候変動・環境・エネルギー政治/政策を教える上で、重要なのは、気候変動対策を有効にするには「市場のルールを変えること」であり、残念なことに「人々の善意に頼る」方法はほぼ無力だということだ。
概して日本人は制度設計が苦手である。それは、幼稚園から「ルールは守りなさい」と言われて育ってきたからかもしれない。ル
内藤正典(2018)『限界の現代史ーイスラームが破壊する欺瞞の世界秩序ー』集英社新書
今もガザ地区では激しい戦闘が行われていることだろう。今回、私の研究対象であるEUは即座にイスラエル支持を表明した。ロシアによるウクライナ侵攻に対しては、強硬姿勢でロシアを非難したが、こちらはそういうことらしい。
そもそも冷戦後、西側(市場経済・民主主義)体制は一時的に、敵を無くした。これがグローバリゼーションの進展を促したが、他方でBRICsをはじめとする新興国の経済成長や、国境を跨いだテロ組織の
フォーク, リチャード(2020)『パワー・シフトー新しい世界秩序に向かってー』岩波書店
実はnoteを使うのは初めてである。コロナの二年間に十分に仕事ができなかった自分と比して、畏友である小松崎利明氏が訳者の一人に参加したのが、フォーク, リチャード(2020)『パワー・シフトー新しい世界秩序に向かってー』岩波書店である。
フォークの議論は深淵で、現実政治を見ている人間からはかなり厳しい議論が続くが、その中でも重要な指摘だと思う一節だけ抜き出しておこう。
「グローバル・ガバナンス