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スモール・タウン・ガールの見た東京 1989-1991-1999-2019
私があのとき見た世界、そこに現れた人たちひとりびとりが、思い返せば何てきらきらしていたのだろう。私はほんとうにそこに居たのだろうか、と今も信じられないほどに。自分が見聞きしたことを粗くスケッチしたようなこの文章が、誰かの心と少しでも響き合うなら、とても嬉しいです。
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手元に1冊の古い雑誌がある。1986年3月の「オリーブ」。その中に、ひときわ輝く男の子を見つけたのは、中学校卒業を間近
ロッテンマイヤー哀歌
高校生の頃に同級生の影響でニューロティカを知り、なかでも「修豚哀歌Ⅱ(I love youなんて言えねえ)」などは卒業を前に親友たちと大合唱したこともあって思い出深い一曲だ。
そういえば私はいつも誰かに惚れていた。勝手に気持ちを注ぎ込んで、人のことを大切に思って、一人で嬉しくなって。それが私の原動力でもあった。50代のはじめくらいまでは、それでよかった。
年齢はただの数字にすぎないというけれど
Millie Small Talk
SNSのタイムラインには、お誕生日の人物の名前が日々流れてきます。
ミリー・スモールのことを思い出したのは、そんな流れからでした。
Millie Small(本名はMillicent Dolly May Small)は1947年10月9日生まれ。ジャマイカのサトウキビ農園に育ち、10代半ばでイギリスへ渡りました。1963年にリリースした 「My Boy Lollipop」は世界中で700万枚以上の
In Between Days-2(2023夏 東京日記)
7月9日(二日目)
夏もあけぼの。一人旅の何が気楽かというと、朝食の支度をせずに、のんびりしていられるということです。目が覚めて、机の上にあるポストカードを見て、昨晩の楽しい夜は夢じゃなかったんだと思い出します。
(幡ヶ谷Club Heavy Sickを客として最後に出た時、片付けをしていたスタッフの方から買ったKameさんイラストのThe Zombies。とてもかっこいいカードです)
その日
In Between Days-1(2023夏 東京日記)
The Cureの"In Between Days”は中三の夏に初めて聴きました。確か、クラスの男子がFMラジオでエアチェックしたものを聴いたのだと記憶しています。
中学生の頃は周囲の音楽好きな友達から、そして何よりもラジオ番組から、素敵な作品にたくさん出会いました。授業は退屈だったけれど、そんな日々の隙間にいつも音楽がありました。
東京には大学時代を含めて4年半くらいしか住んでいなかったので、
記憶の中のぬいぐるみ
Yoricoさん
おはようございます。
ぬいぐる民のお話が楽しくて切なくて、読んでいるうちに想像の中で子供時代のYoricoさんと、コメットさんに登場するベータンのぬいぐるみを描きたくなりました。
Yoricoさんがかわいがった歴代のぬいぐるみたち、ニャーリーちゃんを見送ったぬいぐるみたち。いつも人生に寄り添ってきた愛らしい存在ですね。
私はほとんどぬいぐるみを集めたことがないのですが、どこ
なぜ校歌は踊られるのか
嬉しいことがありました。昨年、図書館にいたときに対応したレファレンス。仙台大学体育学部と帝京科学大学人間科学部の講師の方々の共同研究で、『なぜ校歌は踊られるのか ー宮古島における国民化と地域化の間でー』という論文になりました。『2018年度笹川スポーツ研究助成研究成果報告書』収録。
これは宮古島の主に小学校で踊り継がれている「校歌遊戯」、校歌に振り付けをしたダンスのことで、旗を持って一斉に踊る姿
コリー・ハートに花束を
中学2年生のときにMTVで観たカナダ人のミュージシャン、コリー・ハート。一時期はブライアン・アダムスと人気を二分するくらい本国では人気があったと雑誌で読んだ覚えもあります。なんとなく垢抜けないような、でも漂う哀愁が魅力的で、私は彼のレコードを買うようになりました。高校生のときまでに出たアルバムは全部持っています。大学受験の頃に佐野元春さんのラジオで彼のヒット曲「Never Surrender」が流
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