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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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2020年2月の記事一覧

甘露寺さんのおっぱいで泣いてしまった人への不当な批判を逆批判しつつ、蛇柱をDISる

甘露寺さんのおっぱいで泣いてしまった人への不当な批判を逆批判しつつ、蛇柱をDISる

このツイートが話題になっているのを見た。

多くは批判的な文脈でだ。

個人的には、このツイートに同意・共感するものではない。

しかし、あまりに的外れ、理不尽、不当な批判が多すぎるように思う。
個人的に同意・共感はしないが、非難する気にも全くならない。

この記事では、見かけた批判を逆批判しつつ、『鬼滅の刃』の表現にひそむ問題を浮き彫りにし、ついでに伊黒小芭内をDISりたいと思う。

ちなみに、

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「愛と性と存在のはなし」第6回 〔愛と欲望の痛みと傷〕 赤坂真理

「愛と性と存在のはなし」第6回 〔愛と欲望の痛みと傷〕 赤坂真理

※連載第1回から読む方はこちら

すべてが性愛になる
 前回、フレディ・マーキュリーとクイーンを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』のことを書いた。
 対比で思い出すのは、フランスの女性作家マルグリット・デュラスの少女期の自伝的小説『愛人 ラマン』だ。
 いや、対比というよりは連想。
 主人公に男女というちがいがありながら、不思議なほどよく似た手ざわりのものとして、わたしは両者を思い起こす。

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外国人が避ける、男女不平等の日本が生きる道

外国人が避ける、男女不平等の日本が生きる道

「ラクすること」をヨシとしないニッポンの社会はじめまして。サンドラです。簡単に自己紹介をすると、母が日本人、父がドイツ人、44歳の中年です。人生の前半の22年をドイツで過ごし、後半の22年はニッポンで生活してきました。

来日22年の私が「日本に来て今に至るまで気になってきたこと」について書きます。

まあいわゆるデワノカミになってしまいますが、一片の真実はあると思いますので聞いてください。

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車椅子が戦車に。車椅子の友人達と全力でサバゲーを楽しむ方法を研究してきたので報告する。

車椅子が戦車に。車椅子の友人達と全力でサバゲーを楽しむ方法を研究してきたので報告する。

オリィです。
今月は開発している視線入力で立ち上がって走り回る車椅子がバズったり、

車椅子スケートに行ったり、

5年以上前からやってる、車椅子アプリ「WheeLog!」を使った車椅子体験イベント「WheeLog!街歩き」を横浜で主催したり

単純に車椅子に乗ったり改造したりするのが趣味なのと、仕事柄、車椅子の友人達が多いのでオフの日になっても日常的に車椅子乗りの仲間と遊ぶ事が多い私だが、そんな

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多様性:マジョリティとマイノリティの和解に向けて

多様性:マジョリティとマイノリティの和解に向けて

「普通」ってなんですか?

最近よく耳にする質問です。

さて、世の中にはいろんな人がいます。

本当に多くの人が。

いつもニコニコしてる人。

怒ってばかりの人。

泣き虫な人。

どんな人でも、いて良いんです。

笑顔を絶やさない人。

内心はものすごく気を遣う方でしょう。

笑えないときに笑うのは疲れちゃいますよね。

怒ってる人は普段とっても頑張ってるのかもしれない。

怒れない人の代わ

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時代から取り残されるのはフェミニストの方なのではないか?

献血ポスター問題からずーーーーーーっと、考えていた。
現状のフェミニストの方々に対しての疑問がどうしても消えなかった。
「この人たちは何でこんなに偉そうに物を語るんだろう?」という気持ちだ。
女性の権利を男性と平等にする。
言っていることは至極まともで当たり前なことなのに、消えないこの不快感はなんだろう。モヤモヤした気持ちを抱えながら日々を過ごしていた。

そんな時に、#私たちのフェミニズムという

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傲慢なフェミニストが宇崎ちゃんを搾取する

傲慢なフェミニストが宇崎ちゃんを搾取する

過去に二回、宇崎ちゃんと献血ポスター問題を書いた。

今回、第二回のコラボが開催されたからまた書きたいと思うけれども、僕は今回の騒動でフェミニストと呼ばれる人たちに対して、不信感を持った。
先に書いておくが、僕はフェミニズムは必要だと思っている人間だし、活動すること自体はなくてはならないと思う。
しかしながら、その活動の態度については疑問に思うところがある。
僕の主張は前から変わっておらず、前

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甘露寺ちゃん問題を考える〜愛とフェミニズムと俺の嫁〜

おはこんばんにちは。ぴぴこです。

まさか自分がnoteを使う日が来るとは。

さて、現在問題になっている甘露寺ちゃんは女性への冒涜か?問題についてです。このエントリーは、自分なりの見解を元に書いたものになります。個人に対する批判というよりも、ざっくり「甘露寺ちゃんはどういう風に解釈できるのか自分なりに考えた」というものです

なおこの記事は

・ジェンダーに関しては軽く齧った程度の知識

・甘露

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ポリアモリーってめっちゃ普通

ポリアモリーってめっちゃ普通

『ポリアモリー 複数の愛を生きる』読了。

感想を一言で書くなら「普通のことしか書いてない」ってなもんだった。

これは否定的な意見ではなくて、ポリアモリーというものが如何に普遍性を持っているかが分かるという意味である。

もちろんポリアモリーの実践者たちとのフィールドワークから得られた、実態というものは大変興味深いものである。その人たちのことを少しでも知っていることは、自分がこれからポリアモリー

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分断とかフェミニズムとか

分断とかフェミニズムとか

ここ数日触れている『愛という名の支配』(著田嶋陽子)の中で、「分断」というフレーズが出てきた。

社会の中でドレイとされる女性たちが団結しないよう、女性は「分断」される必要がある。そこで支配者たる男性は植民地政策の要領で女性を男性に割り当て、主人と子分の構図を作り出した。そしてそれを覆い隠す制度が結婚である、といった話が第2章に登場する。

この発言がどれほど正しいのかは分からないけども、一貫した

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「この漫画に無関心な女子はいても無関係な女子はいない」衝撃の少女漫画「さよならミニスカート」とは?

「この漫画に無関心な女子はいても無関係な女子はいない」衝撃の少女漫画「さよならミニスカート」とは?

新宿駅で展示された宣伝広告や少女漫画雑誌りぼん編集部が絶賛し話題になっている少女漫画「さよならミニスカート」とは、どんな物語なのか?
可愛いミニスカート姿で人気のアイドルグループPURE CLUBのセンター雨宮花恋は、ファンとの握手会で切りつけられた。グループから脱退し、ミニスカートを止めスラックスを履き、本名の神山仁那という普通の高校生として登校している。そんなある日、仁那が通っている高校で、女

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なぜ男性だけスーツを着なければならないのか?

なぜ男性だけスーツを着なければならないのか?

なぜ、多くのビジネスシーンにおいて、男性だけスーツを着なければならないのか?

これは私が子どもの頃からずっと抱えてきた疑問です。

毎朝の満員電車の中は、季節を問わず画一的なデザインや色彩のスーツ姿の男性ばかりでぎっしり。

一方、女性たちに目を移すと、夏は涼しげに軽快に、冬は暖かく体を包み込むように、四季に応じた個性豊かなドレスコード。

こんな光景は見慣れた日常。そう思う人は多いでしょうが、

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月刊テキストマイニングレポートVol.29:「ツイフェミ」とは誰か

本稿は、「コミックマーケット97」第2新刊『月刊テキストマイニングレポート総集編2 続・ツイッターにおける女性差別に関する考察』の第3章として書かれたものです。

3.1 はじめに本書のまえがきでも採り上げた荻野稔などが使っている概念として「ツイフェミ」なる言葉がある。この言葉は、私が見た限りにおいては、「ツイッター」と「フェミニズム」を合わせた造語であり、主に「(男性)オタクや(男性)オタク向け

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何故、男という生き物は風俗店で働く女性が「自分よりも下である」という哀れな勘違いをしているのか?

何故、男という生き物は風俗店で働く女性が「自分よりも下である」という哀れな勘違いをしているのか?

2月8日土曜日…ある女の子がツイートした内容に驚いた。

「19歳のホテルヘルスで働いている女の子より」というタイトルで投稿されたツイートのリンク先は、風俗を利用したことのある男性であれば誰もが知っている「お店の写メ日記」であった。

お店の写メ日記というものは、風俗店で働く女性がお客様を集客するためや、来てくれたお客様へメッセージを載せたりするために使われる、いわば「風俗店で働く女性が利用できる

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