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「読んでいない本について堂々と語る方法」
「読んでいない本について堂々と語る方法」
ピエール・バイヤール
“本は読んでいなくても批評できる。いや、むしろ読んでいないほうがいいくらいだ。テクストの細部にひきずられて自分を見失うことなく、その書物の位置づけを大づかみに捉える力こそ、「教養」の正体なのだ。”
読書感想文でこの本を紹介する勇気をまず褒めて欲しい(笑)
言っていることはだいぶ極論ですが、
知識全体の中の一冊の書物の位置を把握す
「日曜日よりの使者の詩」
「日曜日よりの使者の詩」
甲本ヒロト 全歌詞
たとえばこの街がぼくを欲しがっても
今すぐ出かけよう (日曜日よりの使者)
もしも今夜眠れないで
夜が明けるのを待ちながら
テレビを見たり マンガ読んだり
ひとりぼっちでいるんなら
うまくいくぜ うまくいくぜ
なにもかもが うまくいくぜ
インスタントのコーヒーと紅茶のティーバッグで
(うまくいくぜ)
なんだかよくわからないけれど
見た目がすげ
「証明の読み方・考え方〔原著第6版〕」
「証明の読み方・考え方〔原著第6版〕」
Daniel Solow
証明問題への取り組み方、その戦術を一つ一つ丁寧に解説している数字的思考過程への手引きです。
結構ガチ目な専門的入門書の類なのですが、ちょっと普通とは毛色が違う今まで空白だった部分に特化しています。
それは、
“問題に取り組む時にどのワザを採用するか”
これ結構いままではセンスで片付けられることが多かったんですよ。解答を見た時にそ
「せむしのこうま」と司書
子供の頃すり切れるほど読んだ絵本。
「せむしの子馬」
世界観が立ち上がるようなディティールや、
知恵と勇気の大切さを教えてくれるストーリー、そしてスーホーの白い馬やマリオのヨッシーにも通じる愛くるしくも頼りになるこうま。
どうしてもう一度読みたくて、探してみたものの、版や訳がいくつもあってほとんどが絶版で書影もありません。というわけで、蛇の道は蛇、本の道は司書。図書館のレファレンスサービスを利用
「春にして君を離れ」
アガサクリスティの、誰も死なない隠れた名作。
「春にして君を離れ」
主人公の女性が、ふと人生を振り返る。
ただそれだけの、ただそれだけの小説なのになんでしょうかこの読後感は。。
“理想の家庭を作り上げた”彼女の自己評価は極めて極めて高いのですが、その軸足は「他者がどう思うか」に置かれています。心理学で言うところの他人本位。満足した他人本位者には「救われる」余地が全くありません。親鸞の悪人正機も
「鉄道ダイヤのつくりかた」
「鉄道ダイヤのつくりかた」
この本を読んでいる理由の建前と本音ってのがありまして。
建前は、
限られた設備と期限内で最大の輸送を渋滞なく効率化するためのプロフェッショナルな考え方や技術の真髄は畜産のボトルネックを作らない生産計画にも役立てられるのではないか、日常の当たり前の裏にある最適化されたシステムを知ることは他業種においても得られるものが大きいと感じられたから。
本音は、
なんかーよくわ
「萌えて覚える英単語 もえたん」
「萌えて覚える英単語 もえたん」
逃げちゃダメだ、私には十二人の妹がいる、
などのアニメ例文を使った参考書の走りです。
何でこれを今日紹介したのかというと、
実はこの本、
2003年度東大生協で最も売れた本だったのです(笑)
あそこはほぼほぼ通年で売上一位がカラマーゾフの兄弟で不動なのですが、その記録に楔を打ち込んだのがこの「もえたん」なのです。
この年の前後でオタク文化が市民権を得て、つ