川元一郎

【時を生きる】というテーマで、文章、俳句、短歌、写真などを使い創作活動をしています。琵…

川元一郎

【時を生きる】というテーマで、文章、俳句、短歌、写真などを使い創作活動をしています。琵琶湖のほとりで、晴耕雨読の毎日です。

マガジン

記事一覧

旧暦の【卯月(うづき)】です。     5月8日から。

旧暦四月のことをいいます。今日はその一日(朔日・ついたち)で 新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りの ころ同時に沈むので見えません。 卯月の意味や…

川元一郎
3日前
27

十四節気の【立夏(りっか)】です。 5月5日から。

花は終わり、若葉かがやき、風かおる季節となりました。 坐禅して  色も消えゆく   春の闇 今朝の夏  色即是空   空は色 藤の花  房も流れて   立夏かな   …

川元一郎
6日前
34

二十四節気の【穀雨(こくう)】です。 4月19日から。

野や山、そして大地をうるおす、春の雨がふるころになりました。 この雨は穀物の種子の生長を助けるので、種まきの好機です。 田畑の準備が始まります。ちょうど八重桜の咲…

川元一郎
3週間前
32

【彌生(やよい)】に入ります。            今日4月9日から。

彌生(略字は弥生)は陰暦三月の呼び名で、朔日(一日)は新月です。 語源は古来から、木草弥生(いやお)い茂る月、草木のいよいよ 生い茂る月からきていといわれています。 そ…

川元一郎
1か月前
29

二十四節気の【清明(せいめい)】に入ります。

「清明」は「清浄明潔」の略です。清らかで明るい季節になりま した。春気玲瓏にして、天高く青く澄み、色とりどりの花が咲き 乱れ、蝶は舞い、万物に晴朗の気があふれる。…

川元一郎
1か月前
32

二十四節気の【春分(しゅんぶん)】に入ります。

春分は地球の真中心、赤道付近にまっすぐに光が当たり、北半球と 南半球に同量の光がそそぎます。陰と陽がきれいに分かれ、昼と夜の 長さが同じになります。 この日は、世…

川元一郎
1か月前
34

二十四節気【啓蟄(けいちつ)】に入りました。

〔一日遅れの発行です。すみません〕 「蟄」は土中で巣ごもりしている虫、「啓」は開くという意味があります。 寒い冬の間に地中に潜んでいた虫や蛇、蛙などが、暖かさに誘…

川元一郎
2か月前
31

二十四節気の【雨水(うすい) 】に入ります。

「雨水」は、春の二番目の節気です。本格的な春に入る前の予備 期間です。雪は雨に変わり、降り積もった雪や氷が解けて、大地が ぬかるんでくるころです。これを春泥(しゅ…

川元一郎
2か月前
34

二十四節気の【立春】に入ります。

まだ寒さは厳しいのですが、いよいよ「春」の気配が「立」ち上がり ました。 150年以上前の日本人は旧暦で暮らしていました。立春は春の、そして 一年の始まりです。旧暦で…

川元一郎
3か月前
42

昨日から二十四節気の【大寒】に入りました。

「大寒」とは、寒中最後の二週間で、文字通り一年でもっとも寒い 時期です。大寒から節分2月3日までが「寒の内」で、その翌日が 寒明けとなります。 寒の内  寒さ底打つ…

川元一郎
3か月前
39

【歌会始の儀】が 昨日19日に行われました。

午前10時半から「歌会始の儀」が、皇居・正殿「松の間で行われ ました。その起源は必ずしも明らかではないものの、鎌倉時代の 中期に(800年ほど前)宮中で歌会が行われたと…

川元一郎
3か月前
28

新玉(あらたま)の年の初めのご挨拶

元旦のお昼にお膳を囲み、家族でお正月のお祝いで おいしいお酒にも酔って、遅い昼寝をしました。目ざめた のが午後四時すぎで、横たわったままの体に弱く、そして 次に…

川元一郎
4か月前
35

二十四節気の【冬至(とうじ)】に入ります。

この日は一年で太陽の高度がもっとも低く、また昼の時間が 夏至にくらべると、5時間近くも短くなります。日暮れも2時間 半ほど早くなります。1月5日まで。 Touji 冬至 …

川元一郎
4か月前
34

二十四節気の【大雪(たいせつ)】に入ります。

大雪やパーカーのフードかぶってる 「大雪」は、ふつは「おおゆき」と読みます。二十四節気では「たいせつ」です。わずかな雪が降りはじめる小雪(しょうせつ・11月22日)に…

川元一郎
5か月前
33

【季節とともに生きる】

染井吉野の散るのを見ながら高血圧による狭心症で緊急入院しました。八重桜のときに病院内で脳出血で倒れ、寝たきりに。しばらくして車椅子でリハビリ専門病院に転院し。雨…

川元一郎
7か月前
43

【京都・五山送り火】

きのう8月16日の午後8時から、京都市内を囲む山の山腹に「大文字」「妙・法」「舟」「左大文字」「鳥居形」が点火されました。 これはお盆に各家で迎えたお精霊(しょうら…

川元一郎
8か月前
50
旧暦の【卯月(うづき)】です。     5月8日から。

旧暦の【卯月(うづき)】です。     5月8日から。

旧暦四月のことをいいます。今日はその一日(朔日・ついたち)で
新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りの
ころ同時に沈むので見えません。

卯月の意味や由来には諸説があります。
〔卯の花から〕「卯の花が咲く月」が略されて「卯月」になった
という説が有力です。

卯月は風薫る万緑の季節です。鳥は恋の歌をさえずり、花は咲き、
木々は葉を茂らせ、田には水が引かれます。すべてのもの

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十四節気の【立夏(りっか)】です。        5月5日から。

十四節気の【立夏(りっか)】です。 5月5日から。

花は終わり、若葉かがやき、風かおる季節となりました。

坐禅して
 色も消えゆく
  春の闇

今朝の夏
 色即是空
  空は色

藤の花
 房も流れて
  立夏かな
       一歩

春から夏へ。すべてのものは変化してゆきます。

立夏 Rikka 「Beginning of summer」May 5-19
“The summer season begins. ”
“Times when w

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二十四節気の【穀雨(こくう)】です。     4月19日から。

二十四節気の【穀雨(こくう)】です。 4月19日から。

野や山、そして大地をうるおす、春の雨がふるころになりました。
この雨は穀物の種子の生長を助けるので、種まきの好機です。
田畑の準備が始まります。ちょうど八重桜の咲くころ。

万物の
 いのちの目ざめ
  穀雨かな
      一歩

Kokuu 穀雨 「Grain Rain」
“Spring rain showers for grains.”
〔grain;穀物 shower;にわか雨〕 Apr

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【彌生(やよい)】に入ります。            今日4月9日から。

【彌生(やよい)】に入ります。            今日4月9日から。

彌生(略字は弥生)は陰暦三月の呼び名で、朔日(一日)は新月です。
語源は古来から、木草弥生(いやお)い茂る月、草木のいよいよ
生い茂る月からきていといわれています。
その名の通り、草は萌え、木は芽吹き、百花繚乱して、鳥の声も
高まる季節です。

つぎつぎに
 花の姿や
  彌生くる
      一歩 (俳号です)

散歩道の土手に咲いていた水仙は終わり、菜の花はまだ少し。
桜は染井吉野が満開で、枝

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二十四節気の【清明(せいめい)】に入ります。

二十四節気の【清明(せいめい)】に入ります。

「清明」は「清浄明潔」の略です。清らかで明るい季節になりま
した。春気玲瓏にして、天高く青く澄み、色とりどりの花が咲き
乱れ、蝶は舞い、万物に晴朗の気があふれる。春たけなわです。

清明や
 夢と現(うつつ)の
  はざま消ゆ
       一歩
はざまとは、あいだのこと。考えてみると高血圧による心不全で
緊急入院してからちょうど一年がたちました。脳出血も併発して。
これは夢か、現(うつつ)か。よ

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二十四節気の【春分(しゅんぶん)】に入ります。

二十四節気の【春分(しゅんぶん)】に入ります。

春分は地球の真中心、赤道付近にまっすぐに光が当たり、北半球と
南半球に同量の光がそそぎます。陰と陽がきれいに分かれ、昼と夜の
長さが同じになります。
この日は、世界中どこからでも、朝の日の出は真東から昇り、真西へと
沈んでいきます。

太陽とともに暮らし、文明文化を発展させてきた人びとは、春分を一年
の始まりにしてきました。神道をはじめ五大宗教のすべてに、春分を基点
としたり大祭があります。

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二十四節気【啓蟄(けいちつ)】に入りました。

二十四節気【啓蟄(けいちつ)】に入りました。

〔一日遅れの発行です。すみません〕
「蟄」は土中で巣ごもりしている虫、「啓」は開くという意味があります。
寒い冬の間に地中に潜んでいた虫や蛇、蛙などが、暖かさに誘われて穴から
出てくることをさします。

啓蟄や
 虫から人まで
  目のさめる

昨年書いた記事を参考にしようと見てみると「一日遅れの発行」とありす。
こんなことまで似なくてもいいのに。やはり春ともなると気がゆるむのな。
雨の降らない日

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二十四節気の【雨水(うすい) 】に入ります。

二十四節気の【雨水(うすい) 】に入ります。

「雨水」は、春の二番目の節気です。本格的な春に入る前の予備
期間です。雪は雨に変わり、降り積もった雪や氷が解けて、大地が
ぬかるんでくるころです。これを春泥(しゅんでい)といいます。

春の節気は三つに分かれます。
初春:立春(2月4日).【雨水】(うすい 2月19日)
仲春:啓蟄(けいちつ 3月5日).春分(3月20日)
晩春:清明(せいめい 4月4日).穀雨(こくう 4月19日)

Usui

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二十四節気の【立春】に入ります。

二十四節気の【立春】に入ります。

まだ寒さは厳しいのですが、いよいよ「春」の気配が「立」ち上がり
ました。
150年以上前の日本人は旧暦で暮らしていました。立春は春の、そして
一年の始まりです。旧暦では、立春に近い新月の日(2月10日。旧正月。
春節)を一月一日としていました。正月をお祝いし、全員がめでたく数え
年で年を重ねたのです。

立春や
紅梅つつむ
 あたたかさ

立春はここを基準にさまざまな決まりや雑節が定められています

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昨日から二十四節気の【大寒】に入りました。

昨日から二十四節気の【大寒】に入りました。

「大寒」とは、寒中最後の二週間で、文字通り一年でもっとも寒い
時期です。大寒から節分2月3日までが「寒の内」で、その翌日が
寒明けとなります。

寒の内
 寒さ底打つ大寒の
耐える力の
 満ちてくるとき

冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月8日).小雪
(11月22日)〕/ 仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕/ 晩冬
〔小寒(1月6日).【大寒】(1月20日)〕とします

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【歌会始の儀】が	昨日19日に行われました。

【歌会始の儀】が 昨日19日に行われました。

午前10時半から「歌会始の儀」が、皇居・正殿「松の間で行われ
ました。その起源は必ずしも明らかではないものの、鎌倉時代の
中期に(800年ほど前)宮中で歌会が行われたという記述があるそう
です。明治になって一般の人の歌も披露されるようになりました。
全国から寄せられた歌は1万5270首におよび、そのなかから10人が
選ばれました。
今年の御題は「和」です。

天皇陛下御製

をちこちの
 旅路に会

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新玉(あらたま)の年の初めのご挨拶

新玉(あらたま)の年の初めのご挨拶

元旦のお昼にお膳を囲み、家族でお正月のお祝いで

おいしいお酒にも酔って、遅い昼寝をしました。目ざめた

のが午後四時すぎで、横たわったままの体に弱く、そして

次に強い振動を感じました。壁にかけた絵の額が揺れています。

飛び起きてテレビをつけると、「緊急地震情報」ということで、

マグニチュード7.6の「令和6年能登半島地震」が発生し、

「大津波情報」もでました。

異常な雰囲気を感じたのは

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二十四節気の【冬至(とうじ)】に入ります。

二十四節気の【冬至(とうじ)】に入ります。

この日は一年で太陽の高度がもっとも低く、また昼の時間が
夏至にくらべると、5時間近くも短くなります。日暮れも2時間
半ほど早くなります。1月5日まで。

Touji 冬至 「Winter Solstice」
“Times when the length of a day becomes
shortest.” December 22-January 5
〔solstice;太陽の赤道面からの距離が最

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二十四節気の【大雪(たいせつ)】に入ります。

二十四節気の【大雪(たいせつ)】に入ります。

大雪やパーカーのフードかぶってる

「大雪」は、ふつは「おおゆき」と読みます。二十四節気では「たいせつ」です。わずかな雪が降りはじめる小雪(しょうせつ・11月22日)に対して、大雪は本格的に降りはじめることを意味します。12月22日まで。

北風が日ましに強くなり、雪がさかんに降るころ。北国や山里では、積もっている所もあるでしょう。本州はまだ少し先になります。やがて山の峰は雪におおわれ、平地では北

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【季節とともに生きる】

【季節とともに生きる】

染井吉野の散るのを見ながら高血圧による狭心症で緊急入院しました。八重桜のときに病院内で脳出血で倒れ、寝たきりに。しばらくして車椅子でリハビリ専門病院に転院し。雨の雫が窓に打ちつける梅雨の間は、自転車こぎなどリハビリに励んでいました。

やがて、足に簡単な装具(補助具)をつけて杖をついて歩けるように。真夏の
午前中に若い女性のリハビリの先生と近くの公園に散歩へ。四か月ぶりの
外の空気はまるで緑のジュ

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【京都・五山送り火】

きのう8月16日の午後8時から、京都市内を囲む山の山腹に「大文字」「妙・法」「舟」「左大文字」「鳥居形」が点火されました。
これはお盆に各家で迎えたお精霊(しょうらい)さんを、またあの世に送り返すための送り火です。

野分去り
 五山送り火
  あの世へと

台風の影響で実施できるかどうか危ぶまれましたが、無事に点火しました。
毎年テレビで一時間の中継を見るのを楽しみにしています。
いつもそのとき

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