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書いて深める作文の教室

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主宰する「書いて深める作文の教室」で気づいたできごとを集めています。子どもたちからもらったことば、感性の豊かさにいつも、驚かされます。
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記事一覧

蝶の視点を持つことができた、少年のおはなし

蝶の視点を持つことができた、少年のおはなし

青くて、大きなもの。
小さくて、丸いもの。

こんなお題を出されたとき、あなたは何を浮かべるだろう。前者なら、海。後者なら、みたらし団子、、?人によって思い浮かぶものは違っているだろうし、その「違い」こそが個性だとも思う。

この「〇〇で▼▼なもの」探しは、私が主宰している作文の教室で取り組んだことのある、幼稚園から小学校低学年の子どもたちとする「ことば遊び」のひとつ。グループワークとして取り組む

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ながたのお仕事実績ページ(2024年3月更新)

ながたのお仕事実績ページ(2024年3月更新)

ご覧いただきありがとうございます。ライターの永田盛香(ながたせいこ)です。本記事では、私、ながたのこれまでのお仕事実績や自己紹介をまとめています。

ここまで積み上げてきたこと、したいことが、どなかたの「欲しい」と重なれば―。私ができることで、誰かのお役に立つことができたら嬉しいなぁと思いながら、書いています。

◆自己紹介読書が好きな父親の影響で、活字が身近にある環境で幼少期を過ごしました。書く

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問1.あなたを”あなたたらしめているもの”はなんですか。

問1.あなたを”あなたたらしめているもの”はなんですか。

今日は月にいちどのY君(中一)との作文レッスンの日。Y君との出会いは4年ほど前。彼がまだ小学校4年生の頃で、私が作文教室をやる!ときめて、はじめての生徒さんだった。

読書は好き、ただいざアウトプットするとなると、考えがまとまらなくて…。という悩みがあったY君。とはいえ、数回レッスンをするなかで、「物語つくり」にすごく興味をもってくれ、そこからというもの、こちらが何を言わずとも、「次はこのテーマで

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「何を書かないか」を決めることで、「何を書くべきか」が見える

「何を書かないか」を決めることで、「何を書くべきか」が見える

今日イチしびれた言葉です。教えてくださったのは、ライターであり編集者であり作家でもある、高田ともみさん。

いま、ともみさんには、ある書籍制作のお手伝いをいただいているのですが、今日はその定期打合せの日だったのでした。私が書いた原稿にこれから、どんな編集作業を入れていただくかを相談したのち、最近お互いが共通して読んでいる本の感想を述べあったり(この本についてはまたいずれ)お仕事とは直接関係がない日

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「20歳の自分に受けさせたい文章講義」で広がる「書く」の可能性

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」で広がる「書く」の可能性

「あぁ~何っていうのかなぁ。見てくれたら、すぐわかるんです。」

これは、小学校6年生のK君が、先日の作文レッスン時に頭を抱えながら話していたことだ。

K君はそのとき、自分の好きなゲームの内容を紹介する文章に取り組んでいた。K君がよく遊ぶというゲームだ。

けれど私はそのゲームのことを全く知らない。だから、そんな私にも伝わるように、ゲームの内容、面白さを説明してね、とお願いしていた。とはいえ、で

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読む「読書感想文の教室」④

読む「読書感想文の教室」④

夏休みの読書感想文。取り組む時のコツについてお話ししてます。

構成メモ、とってる?

いよいよ原稿用紙に向かおうと言いつつひとつ忘れておりました。

読書感想文はもう書き慣れてるZE!という人以外は、“構成のメモ”をまず先に作ることをおすすめしたいと思います。

書く前の、道筋を考えるもの。読書感想文に書く内容についてはひとつ前のブログで書いたのでそちらも参考にしてほしいのだけれどそれらをじゃあ

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読む「読書感想文の教室」②

読む「読書感想文の教室」②

夏休みの読書感想文。取り組む時のコツについてお話ししてます。

いよいよ、読むさぁ、いよいよ読みましょう。ここまでnoteを読んでくれたあなたなら本を選ぶときに、誰かや何かに「選ばされた」のではなく、自分の興味関心に沿って選んでくれているだろうから、いざ読み始めてみると、けっこうスラスラと読める…んじゃないかな。

でも、いざ読み始めてみたら「内容が想像と違った!」ってなるかもしれない。そんな時は

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読む「読書感想文の教室」はじめの一歩

読む「読書感想文の教室」はじめの一歩

我が娘の学校は28日月曜から、二学期がスタートしますがおおよそこの日がはじまりって学校が多いのかな。

夏休み。まだまだ時間はたっぷりあるね。読書感想文に取り組もうかなぁって気になっているそこの君にこのブログを書いています。

そもそも、読書感想文に取り組もうって決意している人は勇者だって話をしたのがこちら。

読んで、書くっていう、そこそこな労力が求められる読書感想文。だからこそ、今日から何回か

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読む読書感想文の教室

読む読書感想文の教室

夏の思い出、読書感想文。我が長女の学校では宿題のひとつではあるものの選択性をとっていて、どの子も等しく提出せねばならないものではありません。

もう今は、どの学校でもそんな感じなのかな。

皆さんどうですか。作文好きですか?それともちょっと苦手かな?

読書感想文を書くってことにはいくつかの疲れる要素があるんですよね。

まず第一に、文字を書くってこと。そもそも結構な労力です。単純に、疲れる。

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「生きてるって感じがする」今日は作文の先生デイ

「生きてるって感じがする」今日は作文の先生デイ

今日は作文のレッスンと長期文章講座を受けてくださっているYさんと打合せ(壁打ち?)が重なってとても満足な1日だった。

作文のレッスンでは、久しぶりにK君(小6)のはつらつとした声が聴けて楽し&うれしかった。

今日のテーマは「聞く」作文教室。

いま、K君が取り組んでいるのは説明文!先ごろ、K君が終えた、修学旅行をテーマにその感想や内容を「説明し」人に伝える文章にすべく頑張っています◎

説明文

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みる力を鍛える作文テーマはコレ

みる力を鍛える作文テーマはコレ

今日はK君との作文レッスン。彼とのレッスンは、二週間に一度のペースでオンラインにて実施しています。
今日のテーマも前回に引き続き、

「見る」!!

書く前に、見る。
書く前に、観察する。
書く前に、考える。

書く要素の中でも最も大事な部分。きっとここからしかスタートできない。気持ちも情報も、内にあって初めて外に出せる。

さて、とはいっても
見るって、何をどうやってみたらいいわけ!?
のヒント

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言葉なんて所詮。でも言葉があるからこそ。

言葉なんて所詮。でも言葉があるからこそ。

女優奈緒さんの泣きの演技に魅入る
今日はこちらのお写真から。
女優・奈緒さん。福岡のご出身とのことで。

うん、好みだ…

先日、SNSでこちら、奈緒さんの
泣きのシーンを目にしました。
これがね、すごかったんですね。

「あなたがしてくれなくても」というドラマが
今クール放送されていました。
ご覧になった方も
いらっしゃるかもしれません。

原作は漫画で、
私は先にそっちでこのお話を知りました。

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子ども向けの作文ワークブック制作ストーリー

子ども向けの作文ワークブック制作ストーリー

作文の教室のこれまでをまとめた子ども向けの作文ワークブックを現在鋭意、制作中。内容は、小学校の中~高学年の子たちが対象です。

これから教室を運営する中で、教材としても使っていきたく、今回、編集を高田ともみさんにご協力いただきながら、制作しているところです。

https://note.com/tomomitakada

このワークブックを読み進めることで、子どもたちが自分ひとりでも自分の気持ちの

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見ているようで、見ていない「非注意的盲目」とは

見ているようで、見ていない「非注意的盲目」とは

皆さん、こんなことは無いでしょうか。

家の近所の建物がある時取り壊されていて、更地になっている。あれ、ここには前に、何が建っていたっけ?知っているはずなのに、まったく思い出せない時。

こんな事例も教えてもらいました。例えば、ローソンのロゴ。

そうそう、あれです。コンビニのローソン。これね、何も見ずに皆さん、絵を描くことってできますか?ちなみに私、自慢じゃないですけど、一切思い出せなかった!!

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