心安

このまま寝たら気持ちいいだろうなぁ~。

土曜日の夜8時。お風呂入ろうと思いつつ、寝室に寄っちゃって、ゴロンとスマホを触っていたら、うとうと。

このまま寝たら気持ちいいだろうなぁ。

 

そう思いながらも、いつもは、サッと起きて、お風呂に入るわけですよ。やっぱり。

大人になって、いや、親になった頃からかなぁ。なかなか、そのまま寝ちゃうの、しなくなりましたね。

でもね。

あえて。

あえて、行ってみましたよ。昨夜。

ちょっとした

もっとみる
ありがとうございます!このスキがあるからなんです
42

もうひとつの土曜日

台風一過

朝、東京は曇り、現地は晴れ

再開しました!

「ここのグループはニーズ調査をお願いします」
「ニーズ調査?」
「被災者が今困っていることを聞いてくるんですよ」
「今日センターが出来たばかりだから現状が把握できていないんですよ」

「皆さん重装備ですけど経験者ですか?」
「初めてです」  「わたしも」

「今から行くところは電気が来ていないのですよね」
「そう言ってましたね」

「あれ

もっとみる

旅する目的

私は日常の変化が嫌いだ。

食事の予定があれば何日も前から憂鬱。
月に2回の不燃ごみの日ですら憂鬱の種。

そもそも予定があることが嫌。
スケジュールに書かれた予定は、安らかな心を掻き乱すイレギュラー。
だからスケジュールは白ければ白い方がいい。

つまらない人生を送っているな、と我ながら思う。
小さな世界の中で、平凡な日常を繰り返すだけ。

そんな私は休み毎にひとりで海外旅行に行く。
行き先はマ

もっとみる

テーマパークで、ひとり(村上春樹風) #旅する日本語 #心安

園内をトンボが飛んでいる。天気が良くテーマパーク日和だ。

老夫婦の旦那さんは僕に言った。
「写真を撮っていただきたいのですが」「写真」
僕はカメラを受け取った。

×××

彼はデジカメの写りを確認した。

「綺麗に撮れているね、ありがとう」僕の制服を見て、「遠足で来ているの?」
僕は首を振った。「修学旅行で来たんです」「修学旅行」

浦安のテーマパークは人でいっぱいだ。やれやれ。
僕は地元の何

もっとみる
スパイスマジックカルカッタ南口のドーサもおいしいです
5

洗濯日和

週初から少しばかり、頭が痛かった。肩も凝るし、腰も痛い。座り仕事なのでこれらの症状とは長い付き合いだが、ふと意識をしてみるとなんだかいつもよりも具合が良くない。
 そして、圧倒的に気持ちがだるかった。自宅でご飯を食べる気にならずにぼんやり座っていた時、ああ、これはダメなやつだ、と思った。今の私は、“生活をするのが面倒くさい”。
 毎日問題なく仕事はしていたが、このまま日常を続けてはいけないと分かっ

もっとみる

旅の終わり

重いスーツケースを引きずって、電車から降り、いずこへ向かう人の波に紛れる。

ああ、やっと帰れる。
長いエスカレーターの上で、ふうっとため息をついた。

「何時の飛行機?」
「19時半」
「じゃ帰ったらビールね」
「了解、つまみ、買って帰る」
「いいね」
「子供たち元気?」
「さっき晩御飯食べて、今、お風呂」

「当機は間もなく離陸いたします」

さあ、帰ろう。
大好きな人たちがいる街に。

もっとみる

今度は、どこへいこう?

佐渡は二回目だった。心配していた天気も回復し、盛夏を感じさせるような陽が射し込んできた。私たちは黒のレンタカーに乗り込み、青い海と田園そして山並みを満喫していた。

「おいしいね」「きれいだね」「たのしいね」

普段は、聞き役に回ることの多い彼女が、まるで子供の頃にもどったかのように、思ったことを口にし、はしゃぎ、並んだ料理を口に運んでいた。私は、そんな彼女の様子を写真に収めながら「ここに連れてき

もっとみる
スキありがとう! 09:チャンスは貯蓄できない(キッシンジャー)
5

三河安城駅を定刻通り通過しました

毎月第2土曜日、午前9時発の「のぞみ」で大阪へ。日帰りで東京にとんぼ返り。10年前、8ヶ月間これを続けた。

 大阪の叔母の病状が悪化した。幼い頃から可愛がってくれた、大切な人だ。私が見舞ってしんみりと昔話をしたら、叔母は自分の病気の深刻さを意識することになる。私は新幹線での2時間半で気持ちをまっさらにしてから、病室に入ることにしていた。

 車内販売のカートを覗き、富士山を車窓から眺めるお決まり

もっとみる

灰色の海

目の前にはきらめく青い海、ではなく、灰色の海が広がっていた。

幼馴染との沖縄旅行。張り切って水着も買ったし、きれいな青い海を楽しみにしていたのに。10月の沖縄にしては肌寒く、どんよりとした空からは小さな雨粒が落ちてくる。

「どうする?海、入る?」

普段ならこんな天気の日に海なんて入らないだろう。でもこの日の私たちは、不思議な高揚感に包まれていた。

「せっかく来たから入ろうか!」

一人が言

もっとみる